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ウイルス,ソフトウェア(月刊ASCII 1988年8月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からウイルスとソフトウェアの記事をスクラップする。
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ウイルスの記事はこれがはじめてだった。
記事内容をスクラップする。
フロッピーディスクを媒介にして感染するプログラム破壊プログラム「ウイルス」が欧米で深刻化
=PDSを介してすでに日本上陸か?!=

 欧米では,フロッピーディスク上のアプリケーション・ソフトに何者かが仕掛けたソフトウェア破壊プログラム「ウイルス」が,ユーザーのアプリケーション・ソフトに次々と感染,その内容が破壊されて使いものにならなくなってしまうという問題が各方面で表面化し,深刻な事態になっている.
 「ウイルス」は,データベース上にアップロードされているパブリック・ドメイン・ソフトウェア(PDS)に埋め込まれている場合が多く,これをダウンロードしてマシン上で動作させるとウイルスがメインメモリに常駐する.マシンの電源を切らずに,そのあと別のアプリケーション・ソフトが入ったフロッピーディスクを挿入して使っていると,次から次へと感染して内容が破壊されてしまう.被害にあっているユーザーの多くは,病原菌プログラムがメインメモリに常駐していることを知らずに,数カ月の間に所有しているフロッピーディスクのすべてにウイルスが感染してしまい,ソフトウェア資産が全滅している.ウイルスに感染しているアプリケーション・ソフトをハードディスクに保存していたケースでは,アプリケーション・ソフトやデータをコピーしたフロッピーディスクがすべて使いものにならなくなっている.最近のケースでは、米国のある地方新聞社で使用していたワープロソフトがウイルスに感染し,社内のネットワークを介して大規模感染した結果、数週間分の記事がすべて破壊されたという報告がある.
 ウイルスのタイプには複数あって,感染してから一定の期間はプログラム内に潜伏,ある日突然に“発病”する「AIDS型ウイルス」や,画面に突然『このソフトはウイルスに汚染されている』といったコメントを表示するだけで実害がない「良性ウイルス」(コメントどおりに破壊されてしまう悪性もある),文書ファイルだけを破壊する「T型ウイルス」(Textの頭文字を取っている)など,明らかになっているものだけで十種類以上にのぼる.感染したフロッピーディスクが友人から友人へとコピーされて被害が広がるケースが多いため,ウイルスを製造したのが誰かはまったく分かっていない.また,感染経路の途中で,別のウイルスを故意に仕掛けるユーザーもいるため,症状は重くなる一方だという.
 ウイルスの存在が明らかになってきたのは昨年前半からで,当初は,アプリケーション・ソフトのバグと思われていたが,ユーザーからのバグ報告を受けたソフトウェア・メーカーが検査した結果,故意に仕掛けられた破壊プログラムの形跡を発見,ウイルス禍は一挙に表面化した.
 被害は大企業から個人ユーザーまで広範な層にわたっており,『他人からもらったフロッピーディスクや,コピープロテクトをはずしたアプリケーション・ソフトをコピーして起動したあとは,かならず電源をいったん切ってからコンピュータを使おう』というスローガンを掲げている企業も出てきているという.ウイルスのほとんどが,マシン上のメインメモリに常駐してから感染するためにこうした予防措置が取られるわけだが,ネットワークを介して入り込んでくるような新型ウイルスの場合は,起動していなくても感染してしまうという報告もあるため,『電源をいったん切る』という予防措置にも限界がありそうだ.
ここでやっとウイルスが登場した。媒体に潜むタイプだ。コピーソフトをやり取りしていると被害にあったようだ。私の職場では分析機器の点検にきたメーカーの技術者がウイルスに感染したフロッピーを使ったため感染させられた。もう無防備だったとしかいいようがない。ASCIIだって付録のCD-ROMがウイルスに感染していたことがあった。スクラップしていくとそのうちお詫び記事に出会うだろう。
インターフェロンやT細胞などの“免疫”プログラムも登場
 ウイルスがPDSを介して広がりを見せていることから,シェアウェアを提供しているCompuServeやDelphiなどの大規模データベースには,ウイルスに感染しているフロッピーディスクやアプリケーション・ソフトを検出して警告を発したり,ウイルスを発見すると感染したアプリケーションソフトを自動的に削除してしまう“免疫"プログラムや,“ワクチン”プログラムが登場している.
 代表的なプログラムには,米国Apple社が自ら開発した「VirusRxj,米国Sir-tech Software社のRobert Woodheadが開発した「Interferon」,Larry Nedryが開発した「Ferret」,英国IDC社が開発した「Canarry」などがあり,その総数は20種類以上にのぼる.これらのワクチンの使用方法は,まずワクチン本体を起動してから対象のフロッピーディスクかハードディスクを呼び出してスキャンするといういたって簡単なものから,OSにドライバとして組み込んで,ウイルスがメモリに常駐した瞬間に警告を発するという高度なものまで,さまざまなタイプがある.
 ワクチンは,これまでに報告されたウイルスを防御するために作られているため,『新型ウイルスが発見されたら,メールで報告してほしい』旨の注釈が付いており,そのほとんどが無料で配布されている.
 ウイルスの感染方法は,アプリケーション・ソフトの特定ブロックに自分の分身をコピーしていくというもので、ワクチンのほとんどは,ユーザーから報告を受けたブロック部分をもとにして書き替えがあったかどうかをチェックしているだけだ.従来のコピープロテクト破りを逆手に取ったようなこれらのワクチンは,事前に予防措置を取って新型ウイルスの感染を防ぐというわけにはいかない.困ったことに,これらのワクチン自体がウイルスに感染しているという皮肉なケースもあり,ユーザーの不安は日増しに強まるばかりだという.
 また最近の報告では,ウイルスを培養する「Virus Laboratory」というプログラムが密かに出回って,膨大な数の新型ウイルスが素人(?)の手で製造され始めているという,培養プログラムで新型ウイルスを製造するのは感染経験を持ったユーザーがほとんどで,自分が味わった苦しみを他人にも,ということらしい.製造方法は,まず,感染してからどのくらいで発病するか,どの程度の被害を与えるかといったウイルスのタイプを決めて、埋め込むブロックを指定するというもので,すべての工程を対話形式で進められるという.
 こうした状況に対して,現時点では,どんなウイルスにも効く万能ワクチンはまだ開発されていない.そればかりか,事態はより深刻な方向に進んでいるようだ.
この時代自分のパソコンはウイルス被害にあわなかったが、インターネットの時代になって残念ながら感染してしまった。
出荷前の市販ソフトにも感染?
 米国Aldus社が最近になって発売したグラフィックス・ソフト「Free Hand」は、初期出荷分にバグが発見されたということで即座に次のバージョンが出荷された.初期バージョンを購入した登録ユーザーには無償でバージョンアップが行われた.
 ソフトウェアにはつきもののバグだから驚くに値しないニュースのはずだが,実は,発見されたのはバグではなくウイルスだったというのだ.感染していたのは,ソフトウェアの使用方法を教えるトレーニング・ディスクで,これを発見した同社では感染経路を追求した結果,コピーマシンにウイルスが常駐していたことを突き止めたという.
 当編集部では、出荷開始と同時に入手していたFree Handのトレーニング・ディスクを,Apple社が開発したワクチン「Virus Rx」で検査したところ,『1個以上のウイルスが存在する可能性がある』という証拠をつかんだこれまでのウイルスはPDSとプロテクトをはずされた市販アプリケーションが感染媒体だったが,市販ソフトが感染媒体になってしまうと手の施しようがなくなってしまう.もっとも信頼できる製造元がウイルスに感染していたという事実は,多くのユーザーにこれまでにない不安感を与えているようだ。

いったい誰を信じれば良いのか?
 昨年来,アプリケーション・ソフトのコピープロテクトは減少傾向にある.ソフトウェア・メーカーが,マニュアルの重要性を再認識したり、コストやメモリの軽減を考慮した結果だ.コピーソフトを使っていては,正規の保証やバージョンアップが受けられないというユーザー側の良識も働いていることは無視できない.しかし、コピー・プロテクトがはずされた結果,ユーザー間のフロッピーディスクのコピー率は格段に上昇している.ウイルスは,こうした状況をあざわらうかのように登場してきた欧米の1ユーザー当たりのアプリケーション・ソフト所有本数は平均1.3本だという.この数字は実際に購入したアプリケーション・ソフトに限定した調査結果で,別の調査によれば所有しているアプリケーション・ソフトの本数は平均20本以上だという.他人にコピーしてもらったアンダーグラウンド・ソフトがいかに多いかということだが,日本のユーザーの場合は,実際に購入した市販アプリケーション・ソフトが1人当たり平均0.7本という数値もある.ほとんどのユーザーが,コピーソフトを使っているというわけだ。こうした状況では,ウイルスが簡単に蔓延する可能性があるわけで,AXマシンなどのPC/ATコンパチ機の登場によって感染したフロッピーディスクを入手したユーザーが出現するのも時間の問題と言えそうだ.
 ついに市販アプリケーション・ソフトにまで広がった欧米のウイルス禍は,ユーザーのソフトウェア不信を助長する一方で,『誰を信じたらいいのか分からない』という人間不信にまで拡大する勢いで広がりつつある.

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プログラムを組んでいくと知的好奇心からウイルスを作ってみようと思う層が一定数いると思う。34年前は今のようにビジネスにはならず、自分の作ったウイルスが広まると面白いといった愉快犯だった。この当時、身代金要求ができるとは想像つかなかった。

アンテナハウス、ワープロ文書コンバートソフトを発売
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ミニ書院→PC-9800のMS-DOSテキストファイル変換ソフト「ミニ書院-PCコンバータ V1.0」で価格は3万円。

インターフェイスがOASYSとPC-9800間のテキストコンバータを発売
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OASYS→PC9801のMS-DOSテキストファイル変換ソフト「OASYS-PC」でOASYSのシリーズ別対応版が3万8000円から、31機種対応の統合版が12万8000円。

34年前はワープロの文書をPC-9801に移したいというユーザがいたのでこうしたコンバートソフトが発売されていた。テキストに落として移動するだけなのでバイトでも簡単に作れたと思われる。知人に作ったという人はいなかったが。

東芝、CD-ROMを使用した判例検索システムを発売
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GTのシステムが117万800円、SLのシステムが87万800円、CD-ROMの更新料が1回4万円。




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PC-9801RA,J-3100SGT101他(月刊ASCII 1988年8月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からPC-9801RA,J-3100SGT101他の記事をスクラップする。
ASCII EXPRESS の扉にはPC-9801RAの写真がある。
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NECからPC-9801VXの次世代機種PC-9801RAが発表された。見開き2ページの記事だった。
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まず写真をスクラップする。
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紹介記事から注目度の高さがわかる。本文記事をスクラップする。
日本電気がPC-9800シリーズに新機種を投入
CPUに80386とV30を搭載
――日本語MSOS/2の出荷は9月――

 日本電気(株)と日本電気ホームエレクトロニクス(株は,PC-9800シリーズの新機種として,32bit CPUの80386(クロック周波数16MHz,ノーウェイト)と16bit CPUのV30(同8MHz)を搭載したパーソナルコンピュータ「PC-9801RA2」および「同RA5」,周辺機器,日本語OSを開発,発表した.
 RA2は,1Mbytesタイプの5インチフロッピーディスクドライブ2台を内蔵したモデル.RA5は,それに加えて容量40Mbytes,平均アクセス時間28msの3.5インチハードディスクドライブも内蔵している.RA2は、別売の増設用ハードディスクドライブ「PC-9801RA-35」を組み込めば,RA5へのグレード・アップが可能.
 両機種とも,メインメモリは1.6Mbytesを標準装備しており,メモリ専用スロットに3Mbytes,拡張スロットに8Mbytesを実装することにより,合計12.6Mbytesまで内蔵可能になっている.メモリ専用スロットは32bitバスを採用しており,1Mbytesの増設メモリボード「PC-9801RA-01」が用意される.
 3種類のカスタムVLSIを採用したことで,VM/VXシリーズに比べて横幅で40mm,奥行きで10mm小さい380(W)×335(D)×150(H)mmという省スペース化を実現している.キーボードもこれに合わせて小型化され,UVシリーズのものとほぼ同じサイズの435(W)×190(D)×34(H)mmとなったほか,ファンクションキーが15個になり,CAPSやカナロックなどのキーがソフトウェアで制御可能になっている.
 ディスプレイ表示は,現行のVM/VXシリーズなどと同じスペックで,テキストが80字×25行,グラフィックが640×400ドットで,カラーは4096色中16色の同時表示が可能になっている.グラフィック処理をスピードアップするためにEGC(EnhancedGraphicCharger)も搭載している.
PC-9801RAは良かった。このマシンになってやっとMS-DOSのアプリが心地よく使えるようになった。それ以前は、ソフトの処理で待たされることが多かった。その当時「パソコンの分際で人様を待たせるとは何事か。高い金払ってなんでストレスを溜めて仕事をしなければならないのか。コンパイラで済ませるな。処理の遅い部分はアセンブラでゴリゴリ書けやこの野郎」とまあ、罵りながらパソコンを使っていた。それが解消されたのがこのPC-9801RAだった。ただ、キーボードはVMやRXの方が良かった。PC-9801シリーズのキーボードで一番良かったのはVM2だった。このキーボードだけでも売って欲しかった。
■5種類のOS体系をサポート
 RAシリーズに対応するオペレーティング・システムは,「日本語MS-DOS Ver.3.3」,「日本語MS OS/2Ver.1.0」,「日本語MS-WINDOWS/386」,「日本語MS-WINDOWS Ver.2.0」および「PC-UX/V Rel.3.0」の5種.
 日本語MS-DOS Ver.3.3は,アプリケーションで利用可能なメモリ空間を拡張できるメモリ拡張仕様EMS(Expanded Memory Specification)4.0を採用しており,80386使用時には640Kbytesを越えるメモリの管理が可能になっている(最大32Mbytesまでメモリ管理が可能).また,AIかな漢字変換機能を装備して,変換ヒット率の向上を図っているほか,同時発表したSCSIインターフェイス対応の外付けハードディスクをサポートしており,最大600Mbytesまでのディスクファイルの取り扱いが可能になっている.
 日本語MSOS/2 Ver.1.0は,複数のアプリケーションソフトを並行して実行可能なマルチタスクOSで,既存のMS-DOSアプリケーションソフトを動作させることが可能なモードも用意している.かな漢字変換には,日本語MS-DOS Ver.3.3と同様,AIかな漢字変換機能を装備している.メインメモリ2.6Mbytesと20Mbytes以上のHDDが必要.
 日本語MS-WINDOWS/386および日本語MS-WINDOWS Ver.2.0は,オーバーラップウィンドウを採用しており,日本語MS-DOS Ver.3.3(日本語MS-WINDOWS/386はPS-011XXXも可)と併用することで640Kbytesを越えるメモリの取り扱いが可能.日本語MS-WINDOWS/386上ではMS-DOSの現行アプリケーションソフトも並行して実行できる.オプションのマルチフォントROMボードを使用することにより,数種類のサイズの明朝体,ゴシック体をウィンドウ上で利用することができる.同ボードは,アウトラインフォントを装備しており,11×11~400×400ドットの文字を生成可能,MS-WINDOWS/386はメインメモリ3.6Mbytes,10Mbytes以上のHDDと日本語MS-DOS(Ver.3.X)が必要.MS-WINDOWSVer.2.0はメインメモリ640Kbytesが必要.
 PC-UX/V Rel.3.0は,UNIX System Vに準拠した最大4ユーザーをサポートするマルチユーザー・マルチタスクOS.
MS-DOS Ver.3.3しか使ってなかった。他のOSは使い物になったのだろうか。EMSメモリがDOSで使えるようになったのは助かった。楽になった。
■周辺機器は,SCSIを採用したHDDなどを発表
 同時発表した周辺機器は,SCSIインターフェイスボード「PC9801-55」を介してPC-9800シリーズに接続するハードディスクドライブ3機種と,日本語シリアルドットプリンタ3機種.ハードディスクドライブの内訳は,1容量20Mbytes(平均アクセス時間28ms)の「PC-HD020」,2容量40Mbytes(同28ms)の「PC-HD040」,3容量130Mbytes(同23ms)の「PC-HD130」――の3機種.PC-9801-55には、4台のハードディスクドライブが接続できるほか,CD-ROMドライブなど最大7台の周辺機器を接続可能.PC-9801-55を使用するには,日本語MS-DOSVer.3.3が必要.
 また,日本語シリアルドットプリンタの内訳は,プッシュトラクタ標準装備の24×24ドットプリンタ「PC-PR101G」および「同201G」と,トラクタフィーダ標準装備のカラー対応24×24ドットプリンタ「PC-PR201H3」.
 価格は,RA2が49万8000円,RA5が73万6000円.出荷開始は7月中旬の予定(その他の製品の価格と出荷時期は表を参照のこと).
散々PC-9801の悪口を言ってきたが、このPC-9801RAには悪口は言わなかった。やはり80386になってやっと使い物になる速度になったということ。それ以前のCPUでも使えるという人は8bit機でも使ってればいいやとまで暴言を吐いていた。それほど80386は仕事に使えるCPUだった。

(以下記事から引用)
PC-9801 RA2,同RA5の仕様
CPU80386(クロック周波数 16MHz), V30(同8MHz)
(CPUはディップスイッチの切り換えで使用)
ROMBIOSおよびN88-BASIC(86) 96Kbytes
RAMメインメモリ 1.6Mbytes(32bitバスメモリ専用スロットおよび16bitバス拡張スロットを使用して増設可能)
内蔵最大メモリ 12.6Mbytes
VRAMテキスト用VRAM :12K bytes
グラフィック用VRAM :256K bytes
テキスト表示80文字×25行,80文字×20行,40文字×25行,40文字×20行
リバース, ブリンク, シークレット, カラー8色
(キャラクタ単位に指定可能)
グラフィック表示
カラー640×400ドット:2画面,640×200ドット : 4画面
4096色中16色表示(アナログRGBディスプレイ使用時)
8色中8色表示 (デジタルRGBディスプレイ使用時)
モノクロ640×400ドット:8画面,640×200ドット:16画面
漢字表示JIS第1,第2水準漢字など約7600文字,ユーザー定義文字種188文字16×16ドット表示
キーボードJIS標準配列準拠, テンキー, コントロールキー,
15ファンクションキー
HELP, COPY, BS, INS, DEL, XFER, NFER, CAPS および
カナロックの各キーはソフトウェアで制御可能
FDD1Mbytes タイプ 5.25インチ×2台を内蔵
(3~4台目用のインターフェイスも内蔵) /td>
HDDRA2:40Mbytes 3.5インチを1台内蔵可能
RA5:40Mbytes 3.5インチを1台内蔵
(増設用インターフェイスも内蔵)
マウスI/O内蔵
プリンタI/O8bit パラレルインターフェイス
シリアルI/O1ch 内蔵,RS-232C規格に準拠
カレンダ時計電池によるバックアップ
拡張スロット4スロット内蔵(I/O拡張ユニットを利用して増設可能)/td>
サイズ本体 :380(W) × 335(D)× 150(H)mm
キーボード:435(W) × 180(D)× 34 (H)mm
重量RA2:9.4kg, RA5 : 10.8kg


主な周辺機器およびOSの価格と出荷時期
品名価格(円)出荷時期
PC-9801 RA-01
増設RAMボード
80,0007月中旬
PC-9801-55
SCSIインターフェイスボード
38,0007月下旬
PC-9801 RA-35
増設用 HDD
238,0007月中旬
PC-HD020
20 Mbytes HDD
158,0007月下旬
PC-HD040
40Mbytes HDD
238,0007月下旬
PC-HD130
130Mbytes HDD
638,0008月下旬
PC-PR201 G
日本語シリアルドットプリンタ
158,0007月上旬
PC-PR 101 G
日本語シリアルドットプリンタ
138,0007月上旬
PC-PR201 H3
日本語シリアルドットカラープリンタ
226,0007月上旬
日本語 MS-DOS Ver.3.3 基本セット17,000/18,0007月中旬
日本語 MS-WINDOWS Ver.2.019,000/20,0009月中旬
日本語 MS-WINDOWS / 38640,0009月中旬
日本語 MS OS/2 Ver.1.059,0009月下旬

(以上引用終わり)

東芝がJ-3100シリーズに100Mbytes HDD内蔵タイプを投入
ASCII1988(08)b19東芝J-3100SGT101_W520.jpg
J-3100SGT101の価格は138万円。今からみるととんでもない価格だが、34年前はこんなものだった。

日本IBMがPS/2シリーズにモデル70とモデル50Zを投入
ASCII1988(08)b20IBMPS/2_W520.jpg
価格は
モデル70-A21(CPU 80386(25MHz),HDD 120MB)が194万円
同121(CPU 80386(20MHz),HDD 120MB)が124万6000円
同E61(CPU 80386(16MHz),HDD 60MB)が92万5600円
モデル50 Z-061(CPU 80286(10MHz),HDD 60MB)が70万1600円
同031(CPU 80286(10MHz),HDD 30MB)が60万5600円
モデル70/50Z用キーボードが3万3600円って高すぎだろう。

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パソコン広告(月刊ASCII 1988年8月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

もう一度読み返し、スクラップする。
ASCII1988(08)表裏_W520.jpg
裏表紙はFM77AV40EX/20EXだった。南野陽子のカットが変わった。

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表紙見返しはこの号も3.5インチマシンを押していた。キャッチコピーが「1人1人のニーズに応える3.5インチファミリー新モデル」だった。

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PC-88VAの広告。斉藤由貴は前号の使いまわし。

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ASCII1988(08)a02小沢なつき_TRIM_W520.jpg
小沢なつきを前面に押し出している日電のモデムとプリンタの広告。小沢なつきは前号と口元の表情がほんの少し違う。この写真に変えたのはどうしてか。いったい何にこだわっているのか。

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左側の日電のペンタブは前号の使いまわし。右側のPC-FAXには小沢なつきがない。

ASCII1988(08)a04AX386_W520.jpg
シャープのAX386の広告。この号はMZ-2861が無くなった。MZ-2861はソフトウェアでPC-9801をエミュレートした機体だったが、売れなかったのだろう。
シャープがMZ-2861用エミュレータおよび周辺機器を発表 パソコン・ワープロ関係(月刊ASCII 1987年9月号3)
PC-286 MZ-2861(月刊ASCII 1987年7月号13) TEST ROOM
シャープの黒歴史マシンとしてもいいだろう。

ASCII1988(08)a05X68000_W520.jpg
シャープのX68000。

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ASCII1988(08)a06南野陽子_TRIM_W520.jpg
富士通FM77AV40。南野陽子が夏バージョンとなった。

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富士通FMRシリーズは前号の使いまわし。

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右頁が東芝J-3100SGT101の広告。CPUがi80386(20MHz)。HDDが100Mbytes。
価格が1,380,000円とは高すぎる。

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キヤノンのNAVI。独自ソフトがたくさんありますという広告。

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キヤノンのレーザーショット。

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キヤノン販売によるMacの広告。

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Panacom M の広告。ソフトがたくさんありますよ。昔はソフトの数が重要だった。

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左頁がPC-286の広告。前号の使いまわし。

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SONYのNEWS。

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左頁がEPSONのWORD BANK NOTE2の広告。
あおりが「セカンドマシンの決定版!」だった。74,800円。他のマシンが高額なのでこれでも安く思える。34年前はみな金持ちだったのか。

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マルチプラン。PC-9801無印とかPC-9801F時代の人はこれを使っていたようだ。知人の会社ではそのころ作ったシートをPC-9801VM以降も使い続けていたので1-2-3に乗り換えないでいた。

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ロータス1-2-3。PC-9801VM以降の人はほぼこれを使っていたと思う。
DOSの表計算の覇者だった。一太郎+1-23が業務の柱だった。

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エコロジーとノストラダムスはユーザーが多かったと思う。エクスプローラーのようなソフトがなかったMS-DOS時代はこれを使っていた。ノストラダムスはかなり重用した。昔のHDDは容量が少ないせいか、不要なデータを削除しつつ使っていたのですぐに断片化した。

ASCII1988(08)a19言図_W520.jpg
言図は前号の使いまわし。

ASCII1988(08)a20TURBO_PASCAL_W520.jpg
右頁がTURBO PASCALの広告。前号の使いまわし。

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ジャストシステムのduet。
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ジャストシステムのシルエット

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ジャストシステムの一太郎。

ASCII1988(08)a24花子_W520.jpg
ジャストシステムの花子。

ASCII1988(08)a25HyperCard_W520.jpg
HyperCardの広告。Macはキヤノン販売なのにこれはアップルジャパンが広告していた。

ASCII1988(08)a26ZsSTAFF_W520.jpg
ZsSTAFFの広告は前号の使いまわし。

ASCII1988(08)a27Balance_of_Power(12800円)_W520.jpg
前号の記事で紹介されたゲームのBLANCE OF POWERの広告。価格は12,800円。

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裏表紙裏はFUJI FILMのフロッピーディスクの広告で前号の使いまわし。

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Balance of Power,映画,編集部から(月刊ASCII 1988年7月号9) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号にはバランス・オブ・パワーというシミュレーション・ウォーゲームが紹介されていた。34年後ロシアがウクライナに軍事侵攻という名称の戦争をしているときこの記事を見ると平和な時代だったからゲームになっていただと思う。

ASCII1988(07)g05Balance_of_Power_W520.jpg
どんなゲームかをみるためにスクラップする。
 (前略)
 1985年にMacintosh用として登場して以来,名作の名を不動のものとしている戦略級のコンピュータ・シミュレーション・ウォーゲーム,それがバランス・オブ・パワーである。
 バランス・オブ・パワーはそれまであったシミュレーション・ウォーゲームの概念をまるっきり覆してしまうような斬新なゲームだ。どの一点を取り上げてもそれなりに衝撃的な特徴を持っているのだが,やはり最大の特徴は“戦争をするとすべてのプレイヤーが敗者になる”というところであろう。
 現代の世界情勢を背景として,プレイヤーがアメリカとソビエトに分かれるというこのゲームでは,プレイヤーが全面的な戦闘に陥ればそれは全面核戦争を意味する。全面核戦争が起きれば、勝ちも負けもあったものではない。だから両者とも敗者になる.バランス・オブ・パワーは、まさにこの一点を取り上げただけでも十分に際立ったゲームであるといえるであろう。
34年前は米国とソ連が戦争すると全面核戦争になり人類は滅びるというものがコミックの定番であった。現在でもそれは変わっておらず、ロシアがウクライナに戦争を仕掛けても米国は手を出せないでいる。今こんなゲームを出したら炎上必死だろう。
 バランス・オブ・パワーをプレイすると,他のゲームに比べて数倍神経を使う.普通ウォーゲームと言えば自分の戦力を駆使して相手を打ち負かすことを目標とするのだが,このゲームはそんな単純な代物ではないのである.
 プレイヤーは,先ほども書いたように米ソ2国のどちらかを受け持つ超大国と呼ばれるこれら2国の最高指導者となったプレイヤーは、激動する世界情勢をにらみつつ自国の“威信”を高めるためにさまざまな外交政策を決定して行かなければならない。ゲーム全体を彩る極めつけのリアリティーがこの政策決定の過程と,これに続く“危機”の展開を異常なまでに緊迫したものとしているのである.
 自国の威信を高めるためには、世界中の国国の中で自国に都合がよい政府を援助し,邪魔になる政権を排除するという行動をとることになる.たとえばアメリカなら日本,オーストラリア,韓国,フィリピン,西ドイツ,こういった国が自国に都合がよい政権の国であり,イラン,キューバニカラグアなどが気に入らない国ということになる.
 援助したい国には、軍事援助や経済援助を行ったり、外交条約を結んだりする.反乱の兆しがあったら、兵員を供与して沈静化に協力することもある。一方都合の悪い政権に対しては、不穏分子を扇動して資金や兵員を貸したり,政治工作(CIAとかKGBという奴らの仕事)を行って,何とか新政権をたてるようにするわけだ。ただこういった過程で,プレイヤーに“戦争を行う”という選択はまったく与えられていない。あくまでも“政策の実行”という手段しかないわけである.
 で,これのどこがそれほどに緊迫したゲームとなるのかは、この後の“危機”という展開の到来を待たなければならない.
 一人ゲームの場合(バランス・オブ・パワーはこの一人ゲームを基本として考えられているようだ),対抗する国をコンピュータが受け持つのであるが,とにかくこいつがいやになるぐらいに強情で頑固なのだ。
 アメリカが自国の威信を高めようとするのと同じくらい,ソビエトも自国の威信を上げることに必死になっている。一方が行う行動は、まず間違いなく他方の不利益となる(アメリカに協力的な国というのはたいていソビエトには協力的でなく、アメリカが追い払いたいと思っている政権は,まず間違いなくソビエトにとっては大事な友人というわけだ。もっともイランのようにどちらにとっても敵などという場合もあるが).そこで,このゲームでは,他のプレイヤーの行う政策に対して“文句”をつけ、それを撤回させることができるようになっているのである.
 この“文句”とそれに伴って発生する“危機”によって、ゲームは恐ろしく複雑なものと化している(それゆえに最高に面白い)原因である。
 相手プレイヤーが、自分に非常に都合が悪い政策をとろうとしていれば(たとえばソビエトがフィリピンの反乱分子に,軍備供与を行おうとしていることを知った場合のアメリカを想像してみてほしい),プレイヤーとしては文句をつけるのが当然である.ところが相手方としてもその政策をとるからにはそれなりの必然性というものがある.そう簡単に“はいそうですか”と引き下がるわけがない、というわけで、この“文句”は突っぱねられる.ところが,いったんつけた“文句”を、断わられたからといってすぐに引っ込ませると,“文句”をつけた側のメンツがたたなくなる.で、また“抗議”を行うということになる.こういった過程が繰り返されると,超大国同士の間に緊張が高まり,最終的には全面核戦争が起きることになるわけである。
 言葉で書いてしまうとたいしたことはないように思えるかもしれないが,これが異常に“こわい
こんな怖いゲームプレイしたくない。
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こんなゲームができるような平和な時代になってほしい。


この映画TVで見た記憶がある。単なるパロディで悪ふざけをしているようにしか思えなかった。クスリとはしたけれど爆笑した記憶はない。
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 今回紹介するのは,パロディ好きのメル・ブルックス監督の新作。彼のこれまでのターゲットはヒッチコック作品(新・サイコ)だったり,聖書物(珍説世界史PART I)だったり、ホラー映画(ヤング・フランケンシュタイン)だったけれど、今回はSF大作に挑んでいる。
 題名からもわかるとおり,もとになっているのは『スターウォーズ』『スターウォーズ』のストーリー自体がよくある善玉悪玉活劇を下敷にしたものだから,そのパロディも大したストーリーではない大気を使い果たしたスペースボール星は平和を愛するドルイデア星から大気を奪いとるため,ベスパ姫誘拐を企てる。それに宇宙をさすらう一匹狼ローン・スターや,賢者ヨーグルトなどが絡むというもの。ストーリーだけをとったら,単なるC級活劇だ
 やはりお楽しみはパロディだが,それを楽しめるかどうかは、要するにその元をどれだけ知っているかにかかっている.この映画の大本は『スターウォーズ』だけれど,パロディの対象にされたのは『スターウォーズ』だけではない.『スタートレック』も出てくれば『猿の惑星』,『エイリアン』も登場する.だから,このあたりのSF物はほとんど見ているというファンでないと退屈するかもしれない.
 もちろんこの他,空気が少なくなってきた時に売り出される天然空気の缶詰の商品名が「ペリエ」ならぬ「ペリエア」といった類のギャグもかなり飛び出す.『ポリス・アカデミー』シリーズのマイケル・ウィンスローも出演していて,同じくらいばかげた振るまいをする.ネタばらしをするわけにはいかないが,そういう部分を面白いと思うかくだらないと感じるか,それでこの映画の評価も大きく左右されるだろう。
 もともとメル・ブルックスという人は,まじめな映画愛好者といった風の人で、彼が'79年に作った映画製作会社ブルックスフィルムズから生まれた作品は『女優フランシス』『エレファントマン』『ザ・フライ』など堅い作品ばかり.ところが自らが監督となると,何かのパロディのコメディばかり.好きな作品への彼なりのオマージュなのだろうが,今回は小手先のギャグが目立ち,もうひとつ切れが悪い。やはり'74年の『ヤング・フランケンシュタイン』が彼の頂点だったのだろうか.
(久保田)

B級映画だと思っていたが、「C級活劇だ」とされていた。
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懐かしかったのでスクラップした。


続いてはプライベートフィルム出身の若手映像作家の作品の紹介をスクラップする。
スターヴァージンだ。
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ビデオとLDで発売されていたようだ。全く見ていないのだが主演のエイコを演じるSOS歌劇団出身の黒木永子が微妙に可愛いのでスクラップする。
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紹介されている事例が面白かったのでスクラップする。
ネットワークの必然性
 編集部にはパソコン通信の熱心なユーザーが多く,アスキーネットをはじめ、日経MIX,PC-VAN,Compu Serveなど,多くのネットに入っている.原稿の依頼,受け取りにこれらのネットワークを利用するのは当然として,それ以外に,ネットでの情報収集や,そこで知り合った人との意見交換,情報交換などに利用しているメンバーも多い.
 そうした状況に慣れてくると,ふと気になることが出てくる.それは、外部の人には電子メールで連絡出来るのに,隣の席の人には手軽にそれが出来ないということだ.
 この一番簡単な解決策に,隣の人にもパソコン通信でメールを送るという方法がある.
 僕の知合いの中に夫婦そろって別々にPCSのIDを持つという熱心なネットワーカーがいるが,彼らは、口では言いにくいことや,仕事の都合で行き違いになったときの連絡には,パソコン通信を利用しているそうだ家で毎日顔を合わせているのだから,何もわざわざ電話をかけてメールのやり取りをすることもないと思うのだが,電子メールというメディアに慣れてしまった彼らにとって、極めて自然な振舞いであるという.また,この話にはおまけが付いていて,夫婦喧嘩をして怒りのメールを相方に送ったつもりが,誤って全く知らない人に送ってしまったことがあるのだそうだ。もちろん,後からあわてて謝りのメールを送ったのは言うまでもない.
 ところで,実際にオフィスの中での連絡に外部のパソコン通信を利用するのは,何かと効率が悪そうである.また,数台のパソコンを直接繋ぐことで,電子メール以外のメリットもたくさん出てきそうだ。そこで今回の特集では,そうした方法を探ってみた.これは,いわゆるLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)の世界と言ってもいいだろう.しかし,従来のLANというと,ある程度大規模な構内ネットワークというイメージが強かった。今回のテーマは,もう少し小規模な,数台のパソコンが効率よく繋がっているものである.そのニュアンスを大事にしたくて,あえてLANという言葉は使わないでおいた.
 パソコンが普及するためのキーワードとしてコミュニケーションがあることは,以前から指摘されている.しかし,相手のいないコミュニケーションは成立しない.小さなオフィスのネットワークが注目されるのは,それだけ活用されているパソコンが増加したことの証と言えるのだろう.
(土田米一)

この記事の20年後位から職場にLANが整備され、直接話をしなくてもメールで済むようになった。このころLANはまだ未来の環境であり、インターネットはなくパソコン通信を使っていた。結構苦労したものだ。

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たのしいプログラミング他(月刊ASCII 1988年7月号8) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

たのしいプログラミングをスクラップする。
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あなたならどう書く?
ラン こんにちは,プログラミング少女のランです.
ゲージ コンパイル少年のゲージです.ふたり合わせてランゲージでーす.ところで,本誌には毎月読者の方々からたくさんのお手紙をいただきますが,その中には,記事の内容についてのご意見というのもあるわけです.
ラン このページにも,抗議のお手紙とかくるかもしれませんね.
ゲージ ASCIIらしくないとかね.くるでしょうね。
ラン 「らしくない」.何がプログラミング少女だっ!
ゲージ ええ,その「らしくない」ということについて5月号の特集“プログラム言語は面白い”の中の「ティーorコーヒー(CorPascal)?」という記事について,東京都の高川さんからお手紙をいただきました。
ラン CとPascalどっちを選ぶ?という内容でしたよね.
ゲージ そうそう,CとPascalについて具体的に同じ動作をするサンプルプログラムを掲げながら,それぞれの利点,欠点を見ていったわけです.そのPascalでのサンプルプログラムのコーディングについてなんだけどね.
ラン お手紙には,どう書かれていたわけ?
ゲージ 「あなたは,いつもはCを使っていますね」というのです.
ラン あのプログラムをコーディングした人に向かって言っているわけですねー.
ゲージ それで,「私だったら,こんなわかりにくいコーディングはしない!(私はPascal派です)」というのですね.
ラン なるほど
ゲージ あの,Pascalでのサンプルプログラムは,Pascal「らしくない」というわけなんです.それで「だいたい,自分がCひいきなのかPascalびいきなのか明らかにせずに両者を論じるのはおかしい」というのですね.
ラン なんだかビビリますね.
ゲージ あれを書いた阿部くんは,普段はCを使ってますからねー.図星ですねー.それでは,その阿部くんを呼んでみましょう。
アベ こんにちは,阿部です.
ラン こんにちは.
ゲージ 「わかりにくい」というよりも,Pascalの方のコーディングがPascalらしくないということだと思うのですが、アベぼくの場合,一応,Pascalもやっているのですが,Cを使うことが多いので,どうしてもCっぽくなってしまうのでしょうかね.その結果,Pascal派の人には,「わかりにくい」ということになってしまう.
ゲージ それでは,問題のコーディング。をもう一度、見てみることにしましょう(リスト1,2).
アベ あの文章の中でも書きましたよね.パーソナルコンピュータ上のPascalというと,Microsoft PascalなんかもVer.4.0になって,まだまだ健在という感じだけど、やはり主流は,TURBO PASCALなんです.TURBO PASCAL独自の便利な機能(ストリングとストリング関係の関数など)を使って慣れている人にとって,「らしくない」と見える部分もあるのではないでしょうか.
ゲージ Cでのサンプルコーディング(リスト1)は,いかにもCらしいコーディングだったのですが,リスト2の方は,入力バッファを文字配列にして,1文字ずつこまめに回している.実は、お手紙をいただいた高川さんにも問い合わせて,これと同じ問題をプログラムしてもらってみました.それが,リスト3です.
ラン どうもありがとう.
ゲージ これは,TURBO PASCALのVer.3.0,Ver.4.0で動作確認してあるそうです.これは,TURBO PASCAL独自の機能をフルに生かしたコーディングになっているようですね.
アベ ちょっとC臭いかもしれないけど,標準Pascalで書いた例がリスト2とすると,TURBO PASCALで書くとこうなるというのがリスト3ということでしょう。
ラン うーん.
ゲージ リスト3は,確かにTURBO PASCAL独自の関数などを使っているのだけれど、メインから順番に見ていってだいたい何をやっているかはわかるようだね.やっぱり,CとPascal(ここではTURBO PASCAL)では,だいぶ趣が違うというようなところがあるのかな.阿部くんもどうもごくろうさま.
アベ はい,では帰ります.
リストを見ると懐かしさがこみ上げてくる。今からみると、「おい!ここからかよ」とあきれてしまう。しかし、34年前はここからコーディングしておかねばならなかった。自分のライブラリを作った。今は、ほとんど既成の関数があるのでもうこんなコーディングはしなくてすむ。
プログラムのひとり歩きは、あぶない
ゲージ TURBO PASCALと標準Pascalの問題というのもあるかもしれません.標準のままのPascalでは,アルゴリズムの勉強などに使うには,十分かもしれないけど,実際のツールなどを書くには,ちょっと機能が不足しているという人もいる。
ラン その辺のところを,TURBO PASCALはカバーしているというわけですね.
ゲージ たしかに,リスト3の方がわかりやすいということはあるわけです.ただ,Cでも,都合のよい関数をほんの1,2個用意してやれば,リスト3と同じようなコーディングにできるという面もある.逆にいうと,そうしなくても,ある程度込み入った手続きが書けるというところにCの良さがあるともいえるわけです。
ラン でも,そういうことがちょこちょこっと書けてしまうところが,Cの欠点でもあるでしょう.
ゲージ あぶないコーディングになってしまう。
ラン ポインタやなんかの部分などは,要領よく書けているようで,慣れないうちは,鉛筆で図を書いてみないとなかなか理解しにくいです.ちょっとした間違いで,プログラムが思いもよらないような動きをしやすいと思います.
ゲージ だけど、だからといって,せっかくCを使うんなら,その辺の小回りの効くところを生かさないと面白くない.
ラン なかなか難しいところですね.
ゲージ Cらしいというのはね.
ラン 書かなければならない文字の数からすると,圧倒的にCの方が,少ないようですが……
ゲージ Cは,書きやすさも重視した言語ですから,制御構造や式などの表記も,実にシンプルです.
ラン Pascal派の人には申し訳ないけど,Pascalは,Begin,Endでしょうそれと,IF,ELSEなんかが絡みあってきたときに,どこに";"を付けたらよいのか?
ゲージ あの,IF,ELSEの書き方はね.PL/Iを使っている人には,ほとんど同じだから違和感はないだろうけどね.Cのミミズの這ったような{}では気分が冴えないとか,C独自の“+="や"--"といった省略型の式の表記も込み入ってくるとわかりにくいという人もいるでしよう。
ラン ところで,リスト1とリスト3は,同じ問題のために書かれたプログラムなんですけど、やっていることはちょっと違うんですよね.
ゲージ あらためていうと,この問題は,スペースで区切られた数(整数表記)の列を1行読みこんで,その合計を出力するというものです.それが,リスト1では,バッファに取り込まれた1行のデータを,ポインタ(アドレス)を移動しながら数字列をフェッチしているのだけれど,リスト3では,Copyという関数を使って,有効な数字列をつねにバッファの先頭にくるようにして,次にValという関数を使って整数値に変換しているわけです(図1).
ラン 発想そのものがちょっと違っているようです.
ゲージ CひいきなのかPascalびいきなのかということを,指摘されたんだけれど,その辺で,考え方も変わってくるということのようですね.Cの方がスマートでしょという人もいるだろうし,TURBO PASCALで書かれたリスト4の方が,わかりやすいし,プログラムの美しさはもっと別のところにあるはずだという人もいると思います.プログラミングのスタイルについて,次の回では,もう少し踏み込んでみることにしましょう.
ラン ではでは,また.
確かにCはポインタがらみでバグを良く作った。暴走してくれた。それがまた楽しかったのだが。緊張感のあふれるコンパイルとランが楽しかった。バグに苦しみ解決したときが楽しかった。経験値を稼ぎレベルアップした気分になった。
Cの独特の表記が嫌いな人がいたけど全く同意できないというかどうしてそう思うかすら分からかった。マシン語、アセンブラから入った私はPascalの行儀の良いコーディングがまどろかしかった。INC HL と書いていたものが ++hl と書けるのが気持ちよかった。同じキーを続ける方がタイプ速度が速くなるから合理的だと思った。ADD A,B が a += b と書けるのも良かった。
BASIC なら a = a + b だ。この表記に馴染めなかった初心者が結構いた。その点 Pascal は a := a + b だから最初から高級言語を使う人には適していたと思う。アセンブラから入った私は a += b とキーボードから打てるのが気分が良かった。
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特集のネットワークについては写真と機材の価格をスクラップして懐かしくおもうことにする。
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PC-9801でネットワークを使おうとすると大変だった。

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Macならこんなに簡単。

34年前ネットワーク構築に必要な機材の価格を表1~3から抜粋する。
表1
Apple Talk システムコネクタ 10,000円
同 ケーブルキット(延長ケーブル10m) 10,000円

表2
ネットワークインターフェース(Ungermann-Bass社Net/One) 198,000円
トランシーバー(シングルポート) 49,500円
トランシーバーケーブル(5メートル) 9,800円
Ethernetケーブル(20メートル) 9,000円

表3
ネットワークインターフェース(Excelan社EXOS298) 200,000円
トランシーバー(シングルポート) 49,500円
トランシーバーケーブル(5メートル) 9,800円
Ethernetケーブル(20メートル) 9,000円

ネットワークインターフェースの高いこと。イーサネットケーブルの価格は現在の数倍といったところ。


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PC-9801CV21他AXマシンも(月刊ASCII 1988年7月号7) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

最新機種レポート'88からPC-9801CV21他AXマシンの記事をスクラップする。

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PC-9801CV21の評価が「斬新なグレイの外観」ってこれはあんまりではないか。まあ武骨な事務機器然としていた他のPC-9801とは一線を画す機体ではあった。だが残念この機体を買った知人はいなかった。たしかにデザインに優れた持っているだけで満足するのならPC-9801なんて買わないだろう。Macとかを買っていたはず、国産機なら8bit機やX-68000を買っていただろう。PC-9801に外観なんて求めていない。ソフトを求めていた。PC-9801で動くソフトは質、種類、数とも群を抜いていた。パソコンはソフトなければただの箱。動かしたいソフトがあるので機体を選んでいた。

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松下のM800HE
富士通のFMRの互換機である。互換機があるなんて富士通のFMRもEPSONの互換機があるPC-9801に肩を並べていた。なんてことはなかった。
しかし386マシン高い。99万5000円なんてどんな企業が買ったのか。

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M500互換ラップトップマシンだが、ビジネスショーでの参考展示で出荷時期などは未定だとのこと。スクラップしていき発売されたかどうか確かめていく。

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東芝のJ-3100SGTXはフラグシップマシンというか「東芝の技術力を見せつけるための最高級クラスマシン」であった。確かに知人の間でも仕事に使える確かなマシンとして評判は高かった。

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日立B16LXsは80286マシンのラップトップだから価格はFDDモデルが29万8000円、HDD(20M)モデルが49万8000円。

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日電のN5200モデル03LはN5200シリーズの初のラップトップマシン。この当時はデスクトップマシン互換のラップトップがはやりだった。80286マシンのくせに価格は高かった。FDDモデルが45万5000円、HDD(20M)モデルが59万5000円。

以下AXマシンをスクラップする。
「勢いの出てきたAXグループ」だと。具体的に何に関する勢いだったのだろうか。メーカーのやる気だったのか?販売に勢いがあったとは思えなかった。
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AXマシン各社各機種スペック(一部抜粋、縦横変換)
機種CPURAMVRAMFDDHDD予定価格
MBC-17LTJF80286(6/8MHz)1M256K3×2無し40万円前後
MBC-17LTJH80286(6/8MHz)1M256K3×120M50万円前後
MBC-17WJ80286(6/10MHz)1M256K5×240M60万円前後
MBC-18JF80386(16MHz)1M512K5×2無し不明
MBC-18JH4080386(16MHz)1M512K5×240M70万円前後
MBC-18JH8080386(16MHz)1M512K5×280M不明
MAXY-A2080286(6/8/12MHz)640K256K3×2無し44万8000円
MAXY-A1280286(6/8/12MHz)640K256K3×120M58万8000円
AX386-F80386(6/8/16MHz)2M512/768K3×2無し86万円
AX386-FH480386(6/8/16MHz)2M512/768K3×148M110万円
Acer915X80286(8/12MHz)1M512K5×1無し33万5000円
Acer915X80286(8/12MHz)1M512K5×140M49万8000円
Acer110/20X80386(20MHz)2M512K5×140M89万9000円
Acer110/20X80386(20MHz)2M512K5×1340M178万2000円
注:FDDの3は3.5インチ、5は5インチ
表示は各機種とも
日本語モードがテキスト:80字×25行、グラフィック:640×480ドット(16/64色)
英語モードがEGC/CGA

本文最後が意外だったというか全く同意できなかった。
一太郎,BASIC/98のAX版も登場
 AXは,パーソナルコンピュータの世界的標準マシンであるIBM PC/ATのアーキテクチャの上に構築されたものである以上,その膨大なアプリケーションを利用できることになるが,ビジネスソフトなどでは、漢字の利用がカギになる.
 そのため,現在のところ各社とも,大型の端末装置を兼ねた利用形態が考えられる企業ユーザーを中心に,セールスを展開しているようだ.
 しかし,AXマシンの発売にともなって,一太郎やMS-Windows Ver.2.0とその上で走るMicrosoft Excel,Multiplan,dBASEIII PLUS,The CARD2などのソフトウェアが,次々にAXに移植されつつある.また,面白いところでは,神津システム設計事務所のN88-日本語BASIC(86)互換のBASIC/98のAX版が発売されることであり,PC-9801シリーズ用の業務アプリケーションの移植を容易にするものと思われる.
 これらによって,スモールビジネスや一般ユーザーにとっても,AXは,なかなか魅力的なマシンに育つ可能性を持ってきているといえそうである.
――――――――――――――――――――
注4)一太郎が発売されることで、親近感を覚えるユーザーも少なくないだろう.これは,日本語入力フロントプロセッサとして,ATOKも使えるようになるということを意味している.また,MS Windows上の日本語入力については,AX協議会でシステムインターフェイスを決めており,フロントプロセッサ側がこれに合わせる形になるという.
まず第一に「漢字の利用がカギになる」なんて何を言っているのか。こんなレベルでは話にならない。国内で売るビジネスに利用できるマシンでは漢字の利用など大前提だろう。漢字が利用できますなんて売り文句にする時点でおかしい。それにBASICで業務用アプリケーションだと。なんとレベルの低いことか。それに加えてPC-9801のBASICプログラムをAXでも使えるとな。PC-9801のBASICはマシンにバンドルされているのにAXマシンを買ってさらにBASICを買うユーザーっておかしいと思う。
 このAXマシンに対する評価は贔屓の引き倒しだ。AXが成功しなかったのも当然だ。
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IBMパーソナルシステム/55(月刊ASCII 1988年7月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

特集最新機種レポート'88をスクラップする。
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PS/2互換の日本語マシン
日本アイ・ビー・エム
IBMパーソナルシステム/55
モデル5550-S/T
モデル5570-T
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表1 基本仕様(一部抜粋)
モデル名モデル5550-S
システム装置名5551-S09
CPUi80386(16MHz)
演算コ・プロセッサOP(i80387(16MHz))
メインメモリ2Mbytes(最高16Mbytesまで拡張可能)
HDD30Mbytes
システム装置価格82万円

モデル名モデル5550-T
システム装置名5551-T095551-T0A5551-T0B
CPUi80386(20MHz)
演算コ・プロセッサOP(i80387(20MHz))
メインメモリ2Mbytes(最高16Mbytesまで拡張可能)
HDD30Mbytes60Mbytes120Mbytes
システム装置価格94万円114万円149万円

モデル名モデル5570-T
システム装置名5571-T0A5571-T0B
CPUi80386(20MHz)
演算コ・プロセッサOP(i80387(20MHz))i80387(20MHz)
メインメモリ4Mbytes(最高16Mbytesまで拡張可能)
HDD70Mbytes115Mbytes
HDD70/115Mbytesの拡張ドライブを本体内に増設可能
システム装置価格148万円185万円

全モデル共通仕様
表示機能
キャラクタモード:1066×725ドット、グラフィックモード:1024×768ドット
262114色中16または256色を同時表示可能
FDD
1.4Mbytes対応の3.5インチFDD1台内蔵、2台目を本体に増設可能
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IBMは大型コンピューターの流れを汲んでいるのでユーザもパソコンユーザとはいえプロの人たちが多かったのではないだろうか。
表5の「5576-001型鍵盤」で笑ってしまった。確かに、IBMのカタログにはそう書いてあってもおかしくない。さらに「駆動機構」だ。鍵盤という文字は本で見たことがあったが、駆動機構は無かった。
そういえば、表1の「システム装置名」「システム装置価格」もIBMのパソコンなら納得できる。知人にこの当時のIBMのパソコンをポケットマネーで買った人はいなかった。
マイクロチャネル
and
OS/2 Ver. J1.0

 今回発表された5550,5570は、ともにアメリカで発売されているPS/2シリーズと互換性を持つマシンである.PS/2シリーズと従来のIBM PCシリーズとのハードウェア上の違いは、「マイクロチャネル」と「VGA」(表示デバイス)にある.ここでは,PSシリーズを特徴付けるマイクロチャネルについて簡単に解説するとともに,OS/2の日本語化バージョンであるOS/2 Ver.J1.0について簡単にレポートする。
日本のガラパゴス化したPC-9801を使っていたので米国のIBM PCの規格については興味がなかった。ただ、IBMが互換機を許容したので後発ながらパソコンの規格を自社のもので業界を制したが、それが自分自身を苦しめることになって互換機潰しとも言えるPS/2シリーズを出した。結局互換機にしてやられたのだが、どうしてそうなったのかをスクラップする過程で確認する。
 まずはマイクロチャネル
マイクロチャネルとは?
 「チャネル」というと、メインフレーム系では,入出力を行う機能単位を指す.つまり,チャネルとはそれ自体がCPUに代わってI/Oに対して入出力動作を行う機構のことであるが,PSシリーズのマイクロチャネルとはこのようなものではなく、パソコンでいう「バス」あるいは「拡張スロット」のことである。そして、このマイクロチャネルは、CPUを80286/80386に限定したバスであり、信号線のいくつかは,CPUからの信号そのままであり,あるいはCPUのメモリ,I/Oアクセスを考慮した構成となっており,CPUに依存しない汎用のバス構成というわけではない.マイクロチミャネルとは、一言で言うとマルチタスク動作するシステムでの入出力動作を効率よく行うためのバス構成である.
 さて,このマイクロチャネルの特徴としては,以下の2点が上げられる.
★バス使用権の調停を行うバスアービトレーション
★マイクロチャネルに接続されたボードの設定,管理をソフトウェアで可能にするPOS(Programmable Option Select,プログラム可能オプション選択)機能
 以下この2つの点からマイクロチャネルのアーキテクチャを解説する.
バスアービトレーション

 I/O入出力をDMA転送で行う場合,バス上の1つのデバイス(ボード)だけがデータ転送を行え,同時に2つのデバイスがデータ転送を行うことはできない.このため、複数のデバイスを動かす場合には,そのデバイスのデータ転送タイミングに注意する必要がある.このため、従来のバス(IBM PCシリーズのバスなど)では、任意の複数のデバイスを同時に動作させることが,基本的には不可能だった.
 マイクロチャネルの場合,転送を行うためのバスの使用権は,そのボード自体が要求し,受理されたのちにデータ転送を行うという形式となった.このため、複数のボードに同時にコマンドを与えて入出力を行わせた場合,各ボードが動作しデータ転送が必要になれば,バスの使用権を要求し,使用権が与えられるまで,データ転送を行わないのである.各ボードには,優先権が設定されており、どのボードが使用権を得るかは、その優先順位に基づいて行われる(図1).この使用権の決定をアービトレーション(調停)というなお,このアービトレーションは、DMA転送を行うデバイス間で行われ、ソフトウェアでデータ転送を行うデバイスや,メモリボードなどは対象とならない。
 バスのアービトレーションは,ボードに設定された優先順位で決定するが,これでは,優先度の高いボードがバスを占有しつづけてしまう.この問題に対し,マイクロチャネルでは,1つのデバイスが長期間バスを独占しないようにするための「フェアネス」機能がある。あるデバイスがデータ転送中にバスアービトレーションが起こった場合,この機能により現在バスを占有しているデバイスは、アービトレーションから外され、連続してバスを占有することができなくなるのである.このフェアネス機構は,優先度が高くデータ転送量の多いデバイス(PS/2,PS/55シリーズではハードディスクコントローラボード)に対して設定される.
 入出力動作の中には,実際にデータを転送しない時間(これが入出力動作の大部分を占める)―たとえばディスクのシーク時間や目的のセクタを読み出すまでの回転時間があり,この間はバスを占有している必要はない.この間に他のボードがバスを使ってデータ転送を行うことで,各種の入出力動作時間の一部をオーバーラップさせることが可能である。
 バスアービトレーションは、OS/2などのマルチタスクOSと組み合わさった時に威力を発揮する.つまり,独立したタイミングでフロッピー,ハードディスクなどのボードがアクセスされ,両者のアクセスが同時だったとしても、2つのデバイスは相手の空き時間を交互に使って転送を行い,他のプロセスに与えるI/O処理の影響を最低限に押えることができるのである。
マイクロチャネルのバス構成

 マイクロチャネルには,データバスが32ビット(アドレスバスも32ビット)と16ビット(アドレスバスは24ビット)のものがあり,16ビットのものは,補助ビデオコネクタのあるなしの2種,つまり合計3種類のバスコネクタがある.32ビットコネクタは、CPUが80386である機種(PS/2モデル80,PS/55モデル5550S/T,5570S/T)にのみついている.
 補助ビデオコネクタは,各国語対応に一番影響される表示回路を拡張するためのコネクタである.PS/2シリーズの表示回路(VGA)は、メインボード上にあり,表示回路だけを交換することはできない(IBM PCシリーズは拡張スロットにあったため可能だった).
 そこで,設置されたのが補助ビデオコネクタである.このビデオコネクタには、メインボード上のVGAからの,水平,垂直信号やドホットクロック,メモリ読みだしデータなどの信号(これらは出力用DAコンバータ直前の信号である)が来ており,VGAの出力とボード上で作成した信号を切り換えて,あるいは合成して、ボード背面のコネクタから出力することが可能なのである.
 本文でも解説したように,マイクロチャネルボード上に日本語表示機能ボードを持つ5550,5570は、ソフトウェアでメインボード上のVGAの出力に切り換えることで、PS/2シリーズと互換性を持たせることができる.

ASCII1988(07)c06マイクロチャネル図_W520.jpg
当時は全く理解できなかったものが素人でも理解できるようになったのはこのような知識が昔は先進的な知識だったのが普通になったからだろう。なんか、当たり前に感じてどうしてこれが互換機潰しになったのか逆に分からなくなっている。
マッチドメモリサイクル
 32ビットバスは,さらに「マッチドメモリサイクル」という,メモリアクセス専用の動作が行えるようになっている.
 CPUによる,メモリアクセスは,通常のコンピュータでは最も頻繁に行われるものであり,このアクセス時間がシステムの動作速度を決定する.PSシリーズでも,標準実装メモリ,および最初のメモリ拡張は,専用のメモリコネクタを使って行い,なるべく高速で動作できるようにしてある.それ以上のメモリ拡張に関しては,マイクロチャネル用のボードを使って行う。その時にシステム速度をなるべく落さないよう,このマッチドメモリサイクル機能がある.マッチドメモリサイクルでは,データ転送時間が通常のI/Oデータ転送時間より短く(1クロック分)なる.
 マイクロチャネルコネクタを使ってメモリ拡張を行うと,専用のコネクタを使って行うものに比べ,コスト(マッチドメモリサイクル用の回路などが必要)が上昇するのが欠点だが,後述のPOS機能により基本設定などをソフトウェアで柔軟に行うことが可能になるという利点を持っている.
POS機能
 POS機能とは,従来の拡張ボードにあったDIPスイッチやジャンパーピンといった設定をすべてソフトウェアで行おうというものである.PSシリーズには,バックアップされたRAMが装備されており,装着されているボードに関する情報がこの中に保持されている.システム起動時に自己診断ルーチンが、マイクロチャネルのすべてのボードを調べ,その後このメモリの内容に従って初期化を行う.ここで,ボード状態に異常が認められれば,動作可能になるように対策を講じるか(メモリボード割り付けの変更など),あるいはシステムからの切り離しを行う.
 このような自動設定のため,すべてのボードには,初期設定やボード情報読み取り(ボードの種類を表す固有のID番号)のためのレジスタ(POSレジスタ)がある。原則的に各ボードには、初期設定のための「アダプター設定ファイル」の入ったフロッピーが付属する.このアダプター設定ファイルには、アダプターの名称やボードの標準設定,アービトレーションレベルなどが記述されており,「シシステム装置構成ユーティリティー」はこのファイルを基にボードをシステムに登録する.

OS/2 Ver.J1.0
 今回レポートするのは,日本IBMの提供するOS/2 Ver.J1.0である。米国IBMの提供するOS/2には,バージョン1.0,1.1があり,そのそれぞれに「基本版」,「拡張版」がある(つまり、4種のOS/2がある).このうち,すでに市場に登場しているのは,1.0の基本版で,日本IBMのOS/2Ver.J1.0(以下日本語版OS/2と呼ぶ)はこれに相当する(写真).
 OS/2自体は,基本的に多国語対応となっており,下位のデバイスドライバやリアルモード部分をPS/55シリーズ用に変更し(日本語版OS/2のコンパチボックスはPS/55用日本語DOSとの互換),システムメッセージの日本語化を行ったものがJ1.0である.OS/2には,複数bytes構成の文字(これをDBCS,Double Bytes Character Setと呼ぶ)を扱える機能がそなわっている.そして,複数国語を切り換えて使用するために,コードページという概念が導入されている.ファンョンコールにより,現在のコードページにDBCS文字があるかどうか,そしてその第1bytesのコードは何かといったことを知ることができる.
 このコードページを切り換えることで、PS/55シリーズは、日本語と英語モードが切り替わる.システムメッセージなどは,すべてファイル中に格納されており,コードページの切り替えによって,日本語メッセージと英語・メッセージが切り替わる.
 日本語の入力についてだが,MS-DOSと同様に日本語入力FPが付属している.ただし,日本語入力FPは、デバイスドライバではなく,デバイスモニタ(デバイスドライバと通信し,入力データを加工する特殊プロセス)として実現されている.
 5550S/T,5570は、ハードウェア的には,PS/2シリーズの上位互換となっており,PS/2用のOS/2(英語版OS/2)を動かすことも可能である.また,OS/2上では、プロテクトモードでは、特別の場合を除いてハード_ウェアを直接操作することが不可能なので,英語版OS/2用のソフトウェアも原則的には動作可能である.そのためには,前述のコードページを切り換え,さらに表示回路のモードを変える必要がある.
OS/2自体は,ビデオ表示BIOSに相当する機能をファンクションコールでサポートしているが,モードによりアトリビュートなどの定義が異なる.このため,多国語対応になっていないアプリケーションを動かすためには,手動で前記のモード切り替えなどを行う必要がある.もちろん,アプリケーションから現在のコードページやそのマシンで使用可能なコードページを知り,ビデオの表示モードを取得することが可能であるので,英語,日本語両方,さらには多国語で動作するアプリケーションの作成も不可能ではない.
結局日本ではOS/2は広まらなかったのでこういった記事も忘れ去られてしまった。
分析装置の制御パソコンがOS/2だったものがあったが、触ったことはなかった。
分析装置の制御パソコンのCP/M86は触ったが大した感動はなかった。
先進のOSはそれが実現する機能を必要とする人たち、それを利用して製品を作る人たちがいたのだからそれなりに意義があったと思う。

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ソフトその他(月刊ASCII 1988年7月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からソフトその他の記事をスクラップする。

日本電気、V60/70用のUNIXを開発
ASCII1988(07)b04_日電V60V70用UNIX_W499.jpg
CPUを開発するということはそれを利用するOSやコンパイラ等もCPUメーカーで用意しなければならない。

日本語OS/2をPanacom Mシリーズが採用
ASCII1988(07)b10日本語OS2をPanacomM_W499.jpg
この記事を見るとOS/2は順調に採用されているように思えたが、一体どうして広まらなかったのかスクラップが楽しみだ。

ジャストシステム、AAC構想に基づく製品化計画を発表
ASCII1988(07)b10ジャストシステムAAC構想_W499.jpg
AACはJust Windowのことか。

日電がニューラルネットを使った文字認識システムを開発
ASCII1988(07)b13日電ニューラルネットワーク文字認識_W520.jpg
34年前OCRシステム作りは結構大変なことだったようだ。

アンテナハウス、OASYS文書コンバートソフトを発売
ASCII1988(07)b06アンテナハウスOASYS文書コンバーター_W503.jpg
ワープロで作業した仕事を無駄にしないためにもこのようなソフトが必要だった。

日立、韓国の半導体メーカーに特許使用料を要求
ASCII1988(07)b06日立韓国半導体特許使用料_W501.jpg
当然ながら日米だけでなく日韓でも特許権争いがあった。これは日立製作所と三星半導体通信の争い。

富士通と理想科学工業、印刷システムを共同開発
ASCII1988(07)b10富士通理想科学工業_W500.jpg
理想科学工業のプリントゴッコには大変お世話になりました。といっても年1回年賀状つくりのときだけだったけど。リソグラフは会議資料印刷で使った。コピーは高いので禁止だった。

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ワープロその他のハード(月刊ASCII 1988年7月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からワープロその他ハード関係の記事をスクラップする。

リコー、360dpiのプリンタを装備したワープロを発売
ASCII1988(07)b08リコーワープロ_W500.jpg
リポート2200で価格は19万8000円。一般的にパソコンはゲームとワープロにしか使われていなかった。どなれば、ファミコンとワープロ専用機を持つ人がいても不思議ではない。実際はちょっと違って子供にはファミコン、自分はパソコンでゲームという人たちがいてワープロ専用機を買う人は職場に持ち込んで仕事に使っている人が多かった。

シャープがBwareシリーズにA4サイズの多機能日本語ワープロを投入
ASCII1988(07)b11シャープワープロ_W520.jpg
ノートワープロ WB-500の価格は本体13万8000円、プリンタ3万9000円。

三洋電機がA4判サイズの多機能日本語ワープロを発売
ASCII1988(07)b11三洋電機ワープロ_W520.jpg
Electronic Stationery 価格は16万8000円。月産5000台を予定。
「AI(人工知能)文章自然変換方式を採用」って34年前はなんでもかんでもAIと言ってもよかった時代だった。

日電がDTP機能を搭載した日本語ワープロを発売
ASCII1988(07)b11日電ワープロ_W520.jpg
文豪7M/DTPモデルの価格は162万円。

JDL、ハードディスクを搭載した日本語ワープロを発売
ASCII1988(07)b12JDLワープロ_W502.jpg
文作HANDY-HDの価格は54万8000円。重量10.2kgを紹介しているのが時代を感じる。10.2kgはトランスポータブルだということなのだろうか。

富士通と三菱がTRON仕様に基づく32bitプロセッサを発売
ASCII1988(07)b05富士通三菱TRON32bitプロセッサ_W520.jpg
この記事を読むとTRONプロジェクトは順調に進んでいるように思えたが、いつ頃どうやってポシャッタのか。スクラップは楽しいことだらけ。

シャープと三菱電機が並列処理可能なデータ駆動型マイクロプロセッサを共同開発
ASCII1988(07)b05シャープ三菱データ駆動型マイクロプロセッサ_W520.jpg
記事を見る限り34年前の日本はマイクロプロセッサ技術でもトップランナーだったと思う。

東芝が1Mbitの疑似/仮想型SRAMを搭載した大規模ゲートアレイを開発
ASCII1988(07)b05東芝1Mbitゲートアレイ_W520.jpg
これも「ゲート遅延時間は世界最高速の0.4nsを実現している」と世界のトップランナーであることを示している。

三菱電機、512Kbit CMOS EPROMを発売
ASCII1988(07)b06三菱512KbitCMOS_EPROM_W504.jpg

日本電気、4Kbit CMOS EEPROMをサンプル出荷
ASCII1988(07)b10日電EEPROM_W505.jpg

ハードディスクの記事が多かった。
ランドコンピュータ、20/40 Mbytes HDDを発売
ASCII1988(07)b08ランドコンピュータHDD_W505.jpg
LDP-521A(20MB)が9万8000円、LDP-541Aが16万8000円。

東芝、高速データ転送を実現したHDDをサンプル出荷
ASCII1988(07)b10東芝HDD_W500.jpg
SCSIタイプが45万~55万円

イーティーシー、ハードディスクドライブ・カードを販売
ASCII1988(07)b12イーティシーHDDカード_W500.jpg
価格は10万円~31万円。

日本電気、容量179.8Mbytesの薄型HDDをOEM供給
ASCII1988(07)b12日電179M薄型HDD_W507.jpg
サンプル価格45万円

富士通、容量77Mbytesの5インチHDDを開発
ASCII1988(07)b12富士通778MのHDD_W507.jpg
M2263Sが62万円。M2263Eが59万円。

ソニーがNEWSの周辺機器として書き換え可能光磁気ディスクシステムを発売
ASCII1988(07)b13ソニー光磁気ディスク_W520.jpg
MOが出てきた。これは両面で594Mbytesだった。価格は45万円。私が買ったのはだいぶ年数を経てから120Mbytesの安価なものだった。

シャープ、電子システム手帳用のICカードを発売
ASCII1988(07)b08シャープ電子システム手帳ICカード_W502.jpg
入っているデータは今ならネットで手軽に入るものばかり。34年前は価格7000円で東京のデータ926件しか入っていない。

日本電気、光学式文字読み取り装置を装備
ASCII1988(07)b06_日電OCR装置_W500.jpg
業務用なのだろうが標準タイプで310万円。

TTC標準方式に基づく静止画テレビ電話が5社から発売
ASCII1988(07)b02静止画テレビ電話_W520.jpg
テレビ電話という語が懐かしい。販売の見込みが「今年中に20万台、5年後には500万台」だったが、どうだったのだろうか。

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コンピュータ・米国ハイテク産業(月刊ASCII 1988年7月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からコンピュータ・米国ハイテク産業の記事をスクラップする。

富士通がΣ計画対応のワークステーションを機能強化
ASCII1988(07)b07富士通Σ計画ワークステーション_W520.jpg
価格はモノクロモデルが250~430万円、カラーモデルが480万円。
作ってみましたという製品だったのかな。

日本ユニシスが80386/80286を搭載したワークステーション2機種を発売
ASCII1988(07)b07ユニシスワークステーション_W520.jpg
B28システム高い方で201万4000円。34年前はこれでもマルチタスク、マルチユーザーができた。

日本ユニシス、68020を搭載したコンピュータ2機種を発売
ASCII1988(07)b12ユニシス68020_W506.jpg
MAPPER5000が1300万円から。うーむこういうのはどこに金がかかっているのだろうか。

富士通とPFUが32bitスーパーミニコンピュータに新機種を投入
ASCII1988(07)b07富士通32bitスーパーミニ_W520.jpg
CPUに68030を搭載して一番安いのがA-50Sで430万円。一番高いA-700が1億2300万円。34年後今私が使っているパソコンはいったい何億円相当になるのだろうか。そんな高価なものをblogの記事アップに使っているがなんだかもったいない。

富士通がFACOM9450シリーズにラップトップ・マシンを投入
ASCII1988(07)b11富士通FACOM9450ラップトップ_W520.jpg
20MのHDDを内蔵したタイプが53万8000円。この価格ならパソコンと変わらない。もちろん、持っていた人は知らないけど。

日本電気、3100シリーズを機能強化
ASCII1988(07)b08日電3100シリーズ_W500.jpg
これはミニコンなのだろうか。最安値のモデル30が321万円。コンピュータは高いので1人1台とはならなかったと思う。

日本IBM、並列処理ワークステーションの試作に成功
ASCII1988(07)b12IBM並列ワークステーション_W502.jpg
10個の80386を使ったとのこと。この後何年後だろうか、大学の研究室でもこうした複数プロセッサを使ったマシンを自作して問題解決にあたっていた。いつ頃のことだったかまでは覚えていない。

ASCII1988(07)b03米国ハイテク産業_W520.jpg
米国ハイテク産業の動向をスクラップする。

■拡大するRISC
 米国では,RISC(Reduced Instruction Set Computer)に対する再評価が始まっている.事の発端は,先頃,Motorola社が,RISC型マイクロプロセッサ88000シリーズの内部アーキテクチャを明らかにしたことによる.88000シリーズは,MPU/FPUユニットの88100,MMU/キャッシュユニットの88200の2種類からなり,20MHz版で処理速度が約16MIPS,ベンチマークでは,34000Dhrystonesをこなすという高性能を誇る.このチップのもっとも際立った特徴は3つある.
 第1にプロセッサ内部にレジスタファイルを持っていることが挙げられる.32個の32bitレジスタからなるレジスタファイルのコンセプトは,Crayなどのスーパーコンピュータに見られるものと同じだこのレジスタファイルは、スコアボード回路とペアになってチップ上のFPUやインテジャーユニットとコンカレントに動作させることができる.
 第2は,チップ内部にシリコンバスと呼ばれる32bitバスを採用したことだ.各種機能ユニットは,このバス上でユニークなアドレスを持ち,それぞれが独立して機能する.このシリコンバスによって,チップ内部のI/Oを完全にデータとインストラクション・セットとに分割することが可能になっている.
 第3は,チップの内部デザインをすべてSilicon Compilers社のLSI設計ツールを利用して行ったことだ.Motorola社は,18万個のトランジスタを搭載した88100の設計デザインにわずか20カ月,75万個のトランジスタを搭載した88200に11カ月しか時間をかけなかった.LSI設計ツールの使用は,Motorola社に開発時期の驚異的短縮を与えたのみでなく,将来の新機種ユニットの追加や,特殊ユーザー向けの変更などに迅速に対応できることも実証している.現在,Motorola社は,25MHz版の88000を開発中で,今年後半には完成する見込みだ.
■他社もRISCで勝負
 これに対して,現在,システムレベルでもっとも成功しているRISCチップは,Sun Microsystems 社のSPARC(Scalable Processor Architecture)であろう.このチップは,11~12MIPSの処理速度を持ち,同社によって最適化された強力なUNIXが対応している.Sun Microsystems社は,SPARCを搭載したSun4を販売するとともに,VMEボードレベル,コンポーネントレベルでもマーケティングを展開している.
 マルチプロセッサシステムのArete Systems社もSPARCマシンを開発中である.「スーパーミニの性能をスーパーマイクロの価格で」というAreteのマシンは,今年後半に発表される予定だ。同時にSPARCのセカンドソースとして,Cypress Semiconductor社,富士通,Bipolar Integrated Technology社などがチップを供給する体制を整えている.
 SPARCでもっとも注目されるのは,同社とAT&T社が共同開発を進めている統合UNIX環境である.AT&T社は,Sunの20%の株を取得すると同時に,共同でSystemV,およびバークレイ版の統合作業に着手した.この新型UNIXは,まずSPARC搭載のワークステーションで走るようになるはずだ.
 MIPS Computer社も高性能RISCチップで勝負している.同社のR2000RISCプロセッサは,約12MIPSとSPARCと同程度の処理速度を持ち,ネットワークサーバなど一般のRISCメーカーがねらうワークステーション以外の分野にひろがりつつある.最近,同社はR2000の上位版として,R3000を発表している.処理速度20MIPSを誇るR3000は,スーパーマイクロの範疇では最高速のレベルにある.MIPS Computer社もセカンドソースを拡充する戦略をとっており,現在,Integrated Device Technology社,LSI Logic社,Performance Semiconductor社がR2000を供給している.
■Application Binary Interfaces
 システムメーカー,セミコンダクタメーカーが参入しているRISC市場は,乱戦模様になってきている.こうした中で,マーケティング戦略の重要な鍵が,ソフトウェア互換である.新しく開発されたRISCシステムにCISCシステムで動いているソフトウェアを素早くポーティングして,ソフトウェアファミリーを充実させることは,RISCシステムの生き残りにとって必須条件である.
 Sun Microsystems社とAT&T社は,SPARCチップを用いたシステム間の標準として,Application Binary Interfaces(ABI)を開発中である.すべてのSPARCマシンでソフトウェア互換を保とうというわけだ.MIPS Computer社も同様にAT&T社とともにR2000/R3000マシンのABI策定で共同作業を行っている.さらに,同社は,MIPSシステムのソフトウェア・ポーティング専門会社,Synthesis Software Solutions社を設立して,強力なサポート体制を敷いている.その他,Intel社,Motorola社,Intergraph社も同様のABI策定に動いているといわれている.
 1988年度の32bitチップマーケットは,全体の売り上げが6億ドルを越えると予測され,そのうちRISCチップの売り上げは,約10%の6000万ドルが期待されている(データクエスト社調査).これが,さらに4年後の1992年には全体で18億ドルの売り上げになると予測され,その約25%の4億ドルがRISCの売り上げになると見込まれている.特に,エンジニアリング・ワークステーション,コミュニケーション機器,事務用高機能ワークステーションなどへの応用が期待されているRISCチップ市場は、今後も熱い戦いが続きそうである.
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)

RISCだCISCだと素人パソコンユーザには関係ないところで盛り上がっていたが、これらの技術がいつ私たちのところまで降りてくるのかという期待があった。そんな思いがあったからワクワクしながらこれらの記事を読んでいた。

速報・春季COMDEX
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米国のコンピュータショーの記事だ。IBMのPS/2で盛り上がっていたようだが、PC-9801独占のガラパゴス化した日本では関心がある人は少なかった。

IBMなどが標準OS開発で新組織
ASCII1988(07)b08IBM標準OS新組織_W506.jpg
UNIXではダメだったのかと思う。結局この標準OSは登場したのか。今後のスクラップで分かるはずだ。

米出版社、ソ連でコンピュータ専門誌を発行
ASCII1988(07)b06米出版社ソ連でコンピュータ専門誌発行_W504.jpg
注目すべきは「ソ連のパーソナルコンピューターは現在約10万台」というところ。34年前はなんて遅れているのだろうと思っていたが、差はすぐに縮まってしまった。
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