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PC-9801CV21他AXマシンも(月刊ASCII 1988年7月号7) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

最新機種レポート'88からPC-9801CV21他AXマシンの記事をスクラップする。

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PC-9801CV21の評価が「斬新なグレイの外観」ってこれはあんまりではないか。まあ武骨な事務機器然としていた他のPC-9801とは一線を画す機体ではあった。だが残念この機体を買った知人はいなかった。たしかにデザインに優れた持っているだけで満足するのならPC-9801なんて買わないだろう。Macとかを買っていたはず、国産機なら8bit機やX-68000を買っていただろう。PC-9801に外観なんて求めていない。ソフトを求めていた。PC-9801で動くソフトは質、種類、数とも群を抜いていた。パソコンはソフトなければただの箱。動かしたいソフトがあるので機体を選んでいた。

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松下のM800HE
富士通のFMRの互換機である。互換機があるなんて富士通のFMRもEPSONの互換機があるPC-9801に肩を並べていた。なんてことはなかった。
しかし386マシン高い。99万5000円なんてどんな企業が買ったのか。

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M500互換ラップトップマシンだが、ビジネスショーでの参考展示で出荷時期などは未定だとのこと。スクラップしていき発売されたかどうか確かめていく。

ASCII1988(07)c11東芝J-3100SGT_W520.jpg
東芝のJ-3100SGTXはフラグシップマシンというか「東芝の技術力を見せつけるための最高級クラスマシン」であった。確かに知人の間でも仕事に使える確かなマシンとして評判は高かった。

ASCII1988(07)c12日立B16LXs_W519.jpg
日立B16LXsは80286マシンのラップトップだから価格はFDDモデルが29万8000円、HDD(20M)モデルが49万8000円。

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日電のN5200モデル03LはN5200シリーズの初のラップトップマシン。この当時はデスクトップマシン互換のラップトップがはやりだった。80286マシンのくせに価格は高かった。FDDモデルが45万5000円、HDD(20M)モデルが59万5000円。

以下AXマシンをスクラップする。
「勢いの出てきたAXグループ」だと。具体的に何に関する勢いだったのだろうか。メーカーのやる気だったのか?販売に勢いがあったとは思えなかった。
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ASCII1988(07)c14三菱MAXY液晶ディスプレイ_W520.jpg
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AXマシン各社各機種スペック(一部抜粋、縦横変換)
機種CPURAMVRAMFDDHDD予定価格
MBC-17LTJF80286(6/8MHz)1M256K3×2無し40万円前後
MBC-17LTJH80286(6/8MHz)1M256K3×120M50万円前後
MBC-17WJ80286(6/10MHz)1M256K5×240M60万円前後
MBC-18JF80386(16MHz)1M512K5×2無し不明
MBC-18JH4080386(16MHz)1M512K5×240M70万円前後
MBC-18JH8080386(16MHz)1M512K5×280M不明
MAXY-A2080286(6/8/12MHz)640K256K3×2無し44万8000円
MAXY-A1280286(6/8/12MHz)640K256K3×120M58万8000円
AX386-F80386(6/8/16MHz)2M512/768K3×2無し86万円
AX386-FH480386(6/8/16MHz)2M512/768K3×148M110万円
Acer915X80286(8/12MHz)1M512K5×1無し33万5000円
Acer915X80286(8/12MHz)1M512K5×140M49万8000円
Acer110/20X80386(20MHz)2M512K5×140M89万9000円
Acer110/20X80386(20MHz)2M512K5×1340M178万2000円
注:FDDの3は3.5インチ、5は5インチ
表示は各機種とも
日本語モードがテキスト:80字×25行、グラフィック:640×480ドット(16/64色)
英語モードがEGC/CGA

本文最後が意外だったというか全く同意できなかった。
一太郎,BASIC/98のAX版も登場
 AXは,パーソナルコンピュータの世界的標準マシンであるIBM PC/ATのアーキテクチャの上に構築されたものである以上,その膨大なアプリケーションを利用できることになるが,ビジネスソフトなどでは、漢字の利用がカギになる.
 そのため,現在のところ各社とも,大型の端末装置を兼ねた利用形態が考えられる企業ユーザーを中心に,セールスを展開しているようだ.
 しかし,AXマシンの発売にともなって,一太郎やMS-Windows Ver.2.0とその上で走るMicrosoft Excel,Multiplan,dBASEIII PLUS,The CARD2などのソフトウェアが,次々にAXに移植されつつある.また,面白いところでは,神津システム設計事務所のN88-日本語BASIC(86)互換のBASIC/98のAX版が発売されることであり,PC-9801シリーズ用の業務アプリケーションの移植を容易にするものと思われる.
 これらによって,スモールビジネスや一般ユーザーにとっても,AXは,なかなか魅力的なマシンに育つ可能性を持ってきているといえそうである.
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注4)一太郎が発売されることで、親近感を覚えるユーザーも少なくないだろう.これは,日本語入力フロントプロセッサとして,ATOKも使えるようになるということを意味している.また,MS Windows上の日本語入力については,AX協議会でシステムインターフェイスを決めており,フロントプロセッサ側がこれに合わせる形になるという.
まず第一に「漢字の利用がカギになる」なんて何を言っているのか。こんなレベルでは話にならない。国内で売るビジネスに利用できるマシンでは漢字の利用など大前提だろう。漢字が利用できますなんて売り文句にする時点でおかしい。それにBASICで業務用アプリケーションだと。なんとレベルの低いことか。それに加えてPC-9801のBASICプログラムをAXでも使えるとな。PC-9801のBASICはマシンにバンドルされているのにAXマシンを買ってさらにBASICを買うユーザーっておかしいと思う。
 このAXマシンに対する評価は贔屓の引き倒しだ。AXが成功しなかったのも当然だ。
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