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98note、PC-9801RA、PC-286LF他(月刊ASCII 1989年12月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

特集「最新主力機種レポート'89冬」をスクラップする。
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PC-9801N(98NOTE)
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記事の一部をスクラップする。
 PC-286NOTEの発表から4カ月半,J-3100SS「DynaBook」の発売から3カ月後の10月19日,日本電気が,本命のノート型ワープロ「PC-9801N(愛称:98NOTE)」を発表した.
 最大の特徴は,98のアーキテクチャをA4ファイルサイズ(316×253×44mm)に凝縮し,かつ24万8000円という価格を実現したことである。
 製品の位置付けとしては,PC-9801LV21の下位機種で,3.5インチFDD1台と,FDDと同様に扱えるRAMディスクを内蔵FDD2台装備と同じ使い勝手を実現している。もちろん,98シリーズ用のアプリケーションをそのまま利用できる.CPUには,クロック周波数10MHzのV30(μPD70116)を採用,メモリアクセスはノーウェイトである.
 メインメモリは640Kbytesを搭載しており,それとは別に「RAMドライブ」という名称で,1.25Mbytes分のRAMディスクを内蔵している.これは,名前のとおりRAMディスクの専用メモリで,後述の内蔵ソフトによって,アプリケーションのディスクをそのままコピーして,あたかも2HDのディスクと同様に扱うことができる.バッテリバックアップで約5日間は保存される。逆にいうと,I/Oバンク方式やEMS方式の拡張メモリとして利用することはできない.
 VRAMは,テキスト用12Kbytes,グラフィック用256Kbytesと,98シリーズの標準量を搭載しており,アプリケーションを支障なく利用できる.
 ROMは128Kbytesを搭載し,BIOSとN88-BASIC(86)を内蔵。さらにこの中には,98NOTEメニューというユーティリティも入っており,RAMドライブのメンテナンスを行なうことができる.
 表示部は,ELバックライト付きの8階調表示の液晶を採用.LV21と同様の構成だが,液晶サイズは191×119mmと,面積で約70%小さくなっている。解像度は640×400ドットとLVと同様で,日本語なら40桁×25行の表示が可能。8階調表示なので,モノクロモードのないアプリケーションも利用しやすくなっている。コントラストと明るさの調節ボリュームは,液晶の右横に付属している.
(中略)
 バッテリパックは本体上面の後ろ側に付いており,ロックスイッチによって取り外しが可能である。付属のACアダプタによって,本体の電源がOFFの場合は約1.5時間,ONの場合は約6時間でフル充電できる。使用時間のほうは,標準構成でFDD使用率が10%の場合,約1.5時間の使用が可能だ。


ノート型ラップトップマシンの主な仕様(一部抜粋)
機種 PC-9801N PC-286NOTE J-3100SS
CPU V30(10MHz) V30(10MHz) 80C86(10MHz)
RAMディスク 1.25Mbytes
RAMドライブ
512Kbytes
I/Oバンク
896Kbytes
(EMS可)
RAM合計
(最大)
1.9Mbytes
(3.9Mbytes)
1.1Mbytes
(1.6Mbytes)
1.5Mbytes
(3.5Mbytes)
外部記憶装置 3.5"FDD×1 ICカード
(128/640Kbytes)
3.5"FDD×1
表示部 640×400ドット
8階調
ELバックライト
640×400ドット
8階調
反射型
640×480ドット
2階調
ELバックライト
バッテリ保持 1.5時間 3時間
(5MHz時)
2.5時間
充電
(利用時)
1.5時間
(6時間)
10時間 4時間
(8時間)
サイズ(WDH) 316×253×44mm 315×235×35mm 310×254×44mm
重量 2.9kg 2.2kg 2.7kg
価格 24万8000円 45万8000円 19万8000円
「本命」と書かれている。98好きのユーザは待ち望んでいたのだろう。知人がそうだった。嬉しそうだった。私はアンチ日電派だったが、8bit機の頃からずっと他機種の悪口は言わないを信条としていた。悪口をいうときはその機械を買ったときだ。自分の買った機械の悪口を言って何が悪いという気持ちだった。例えばPC-9801VX2だ。じゃなぜそれを買ったのかと言われたら、自分は日和った負け犬だから買った。
 まあダイナブックより5万円も高い値付けだが、98互換にはその価値があると思っていたのだろう。レジューム機能がついていないがそれでもいいのだろう。
 この機械が出たとき全く悔しくなかった。98noteを使っている人に対し上から目線で見ていた。98以外のパソコンを知らないとは世界が狭い奴だと思っていた。

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 RAシリーズはRA2/5からRA21/51となった。変更点は,CPUクロック,最大内蔵メモリ量の増加,内蔵HDDインターフェイスなどである.
 CPUは,クロック周波数が16MHzから20MHzの80386となった。これに伴い,旧RAでは付属していなかったクロック切り替えスイッチがリセットスイッチの横に付属し,386のクロックについて,20MHzと16MHzの切り替えが可能となっている。8MHzのV30も旧RAと同様に搭載している.メモリの標準実装量は1.6Mbytesと変わりがないが,メモリ専用スロットを使って増設できるメモリ量が,3Mbytesから10Mbytesへと増加した。それに伴い,内蔵できる最大メモリ量は14.6Mbytesと なっている.

PC-9801RA21は49万8000円
よろしいのではないか。RAについては否定的な思いはなかった。

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 今回新しく加わったRSシリーズは,5インチモデルとしては初めて386SXをCPUに採用した機種である.RXとRAの中間機種となる.
 CPUはクロック周波数16MHzの386SXと,8MHzのV30を搭載している。メモリは640Kbytes搭載と,386SXを使った3.5インチモデルのESより1Mbytes少なくなっている.
 価格はFDDモデルのRS21が39万8000円,40MbytesHDD内蔵のRS51が56万8000円となっている.

なぜメモリを減らしたのか?価格を安くするためか?

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 RX2/4の後継機種は,RX21/51である.CPUは旧RXと同様,クロック周波数12MHzの80286を採用。そのほかのスペックはサイズ,重量,消費電力にいたるまで変更なしで,HDD内蔵モデルの容量と,ロゴのデザインが変更となったくらいである.
 価格は,RX2の39万8000円が,RX21で33万8000円と,6万円の値下げとなった.HDDモデルは20Mbytes内蔵のRX4からRX51と,40Mbytes内蔵になり,価格は5万8000円下がって,50万8000円となった.

まあ値下げになったので旧機種のユーザはガッカリしたかもしれない。しかし、この当時はもう新機種の値下げが当たり前になっていたので仕方ないと思っただろう。

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 98NOTEと並んで,今回の目玉といえるのが,このH98model70である.Hは「Hyper」の意味ということだ。
 基本的には,98シリーズのノーマルモードとハイレゾモードの2つのモードを持つ,33MHzの80386マシンである。ただし,単なるRLの上位機種ではなく,NESA(New Extended Standard Architecture)」という新開発の32ビットバスを採用しているのが大きな特徴だ。この,NESA(ネサ)は,バスのデータ転送幅を16ビットから32ビットに拡張しただけではなく,速度の向上やアービトレーション機能などを実現した,新しいバスアーキテクチャである。1つのスロットが2段構造になっており,従来の拡張スロット用ボードも利用できる設計になっている.
 CPUにクロック周波数33MHzの80386を搭載しており,かつ,64Kbytesのキャッシュメモリを搭載している.また,既存の286・386搭載機とは異なり,V30は搭載していない.

「目玉」なんだろうか。互換性を堅守してPC-9801が売れてきたので、そのPC-9801と互換性がなく99万5000円と高い機械はユーザは少なかったはずだ。

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ASCII1989(12)c09PC-286LF画面_W520.jpg
 セイコーエプソンは,PC-9801シリーズ互換のラップトップマシンとして,1987年11月にPC-286Lを発表,以来ラップトップに力を入れてきた.
(中略)
 PC-286Lシリーズは,PC-286/386LSシリーズとPC-286NOTE executiveの中間に位置するマシンといえるだろう.バックライト付き液晶ディスプレイ搭載/ハードディスク内蔵可能と,デスクトップマシンの代替として十分使用に耐えうるスペックを持ちながら,バッテリ駆動も可能となっているなど,可搬型の中量級ラップトップの位置を確立している
 ただ、名称が“PC-286L"であるにもかかわらず,実際に搭載しているCPUはV30(クロック周波数10MHz)で,処理速度が遅いことが弱点となっていた。昨年秋にPC-286Lを機能強化したPC-286LEが発表されたが,CPUはV30のまま。80286を搭載したPC-286Lシリーズを望む声が高まっていた.
 PC-286LFは,外観は従来機のPC-286LEとまったく同一だ.エンブレムがなければ,外観だけで両者を見分けることは不可能であろう.
 PC-286LEとの相違は,心臓部のCPU.クロック周波数10MHz,ノーウェイトの80C286(CMOS仕様の80286)にCPUが変更され,PC-286LEの約2倍の処理速度を実現している.クロック周波数は,スイッチにより6MHzへ切り替えることも可能になっている.
 80286はV30よりも消費電力が大きく,内蔵バッテリで動作させようとする際に,この点がネックとなるが,PC-286LFでは80286のCMOS版の80C286を使うことで極力消費電力を抑えている.その結果,フロッピーモデルで約70分(PC-286LEは約90分),ハードディスクモデルでも約40分(同45分)のバッテリ駆動を実現している.

V30を積んでいたのに286の型番を付けた初代PC-286Lは酷いのではないか。「80286を搭載したPC-286Lシリーズを望む声が高まっていた」当たり前のことだ。エプソンに苦情は来なかったのか。PC-286NOTE executiveといいこの頃のエプソンはどうしたのだろうか。

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 PC-286UXの外観は,PC-286USとまったく同じである.CPUも80286で同じだが,クロック周波数は10MHzから12MHzにアップされている。この結果,処理速度はPC-286USに比べて約20%向上した。クロック周波数は,スイッチで10/6MHzにも切り替えが可能である。
(中略)
 価格は,フロッピーディスクモデル,H2Oモデルとも,PC-286USのものが据え置かれた。新たに設定されたH40モデルは,45万3000円とH20モデルより6万円高となっている.これは,80286搭載の PC-286/PC-9801シリーズとしては,最低価格のマシンとなる。
 セイコーエプソンの3.5インチ搭載のデスクトップマシンは,現在このPC-286UXしかないPC-9801シリーズには,V30搭載のUV11,80286搭載のEX,386SX搭載のESと,3.5インチファミリーのラインナップがそろっていることを考えると、少し寂しい気がする.今後,PC-286Uシリーズも上下へのバリエーション展開を期待したいところだ。

「期待したいところだ」で終わっているマシンは期待に応えていないのは過去のマシンの示すとおりだ。

PC-386Vは基板の写真だけだった。
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Apple Comptuer社がMacIIciとともに発表したMac Portable.ノート型マシンが台頭するMS-DOS陣営から見ると,そのサイズは387(W)×365(D)×103(H)mmという一昔前の大きさだ。同社が,ラップトップとあえて命名しなかったところにも,サイズに対する劣等感みたいなものが見え隠れしている.デスクトップに置いてみると,MacSEと比べても占有感は倍増する.重量は40MbytesHDD内蔵で7.2kg.“膝乗せ”コンピュータというにはちょっと重い。もともとがコンパクト思想のMacファミリーに,さらに小さいモデルを投入することの難しさが,このボディから発散している.
 しかし,そうしたハンディを相殺してお釣りがくるようなスペックを,このマシンは持っている
 CPUは,クロック周波数15.67MHzの68000を搭載した。もちろん,低消費電力のCMOSタイプ。MacPlusやMacSEいったエントリーモデルに比べ,約2倍のクロック周波数を持つ。ベンチマークでは,MacSEに比べて約40%強の速さを実現している.
 メインメモリにはアクセス時間が100ナノ秒のSRAMを採用し,1Mbytesをメイン基板に直付けしている。さらに基板には,50ピンのメモリ拡張スロットを装備しており,ここに1Mbytesを搭載することで最大2Mbytesまで内蔵可能だ。また,4MbitRAMが製品化された時点で,最大9Mbytesまで拡張できる.
(中略)
 画面表示は,サイズが約9.5インチで,視認性が非常に高いアクティブマトリックス液晶を採用している(写真1).標準的な液晶に比べ,アクティブマトリックス液晶は約5倍のコントラストを持つ。また、応答性にも優れているため,高速移動するマウスポインタなどの残像がないリアルタイム表示が可能だ。解像度は640×400ドット.このほかに,ビデオ出カポート×1個を装備しており,オプションのアダプタをこれに接続すれば,外部モニタが利用できる。アダプタは,同社の13インチモノクロモニタや,NTSC/PAL/SECAMの各モニタに対応している。もちろん,液晶とモニタポートの同時使用が可能だ。ちなみに画面は,バックライトなどの補助光源を装備していない。従来にない視認性を誇るとはいえ,暗闇での使用は不可能に近い。
 電源は,鉛蓄電池タイプのバッテリを1個内蔵している。動作時間は,フル充電時で6~12時間という長寿命を実現した。充電用のバッテリアダプタは、70~270V,40~70Hzに対応しており,ほぼ世界中で使用できる。充電時間は約8時間.オプションで予備バッテリとリチャ-ジャがサポートされる。驚異的な動作時間を実現できたのは,パワーマネージャ用プロセッサとして三菱製の50753を搭載したため.50753は,次の3つのモードを供給する.
(中略)
 MacPortableのハイライトは,アクティブマトリックス液晶の高い視認性と驚異的な動作時間だ。液晶表示といえば,視認角度や輝度などの点でCRTより劣るため毛嫌いする人も多かった.しかし,このマシンは一見に値する表示を実現している.バックライトなどの逃げ道を作らなくても、液晶は十分に使えるということを再認識させられるだろう.ひょっとすると,カラー液晶などよりもインパクトは強いかもしれない.
 また,40MbytesHDDを内蔵して6時間以上のバッテリ駆動を実現した点も評価できる。どんなに本体サイズを小さくしても,1.5~3時間という使用時間では実用的とは言い難い。ポータブル型マシンの弱点と言われていた2つの壁を見事にブレークしたMacPortableは,1年以上も待った甲斐があるマシンだ。しかし,価格には不満が残る。前述の2つの壁が価格に及ぼす影響は測り知れないものがあるにせよ,フロッピーモデルで99万8000円を手頃な価格だと思う人はどのくらいいるだろうか?

だめだろうこのマシン。何が「視認性が非常に高い」だ。バックライトのない液晶のマシンなんて使えるか。バックライトがなければバッテリ駆動時間が長いのは当たりまえだ。それに重すぎるし、値段が高すぎる。こんなMacが欲しいユーザはどうかしている。

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まとめの部分をスクラップする。
 本体価格は,最上位機種のFMTOWNSモデル2Hが54万8000円.モデル1Hが45万8000円。モデル2Fが37万8000円である.エントリモデルのFMTOWNSモデル1Fは31万8000円で,従来機種にSCSIカードを組み合わせた価格より5万円安くなり,コストパフォーマンスが向上した.
つまりは、値下げをしただけの後継機種だということ。

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