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業界、その他のハード(月刊ASCII 1989年11月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSをスクラップする。
「米国ハイテク産業の動向」から一部をスクラップする
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■Apple社とMicrosoft社がアウトラインフォントで提携
 DTP業界ではちょっとした騒ぎが起きている.Apple社がついにAdobe社と縁を切り,アウトラインフォントの独自開発に踏み切ったのだ。このため,今回のコンファレンスに先立ってApple社はAdobe社の持ち株を売却、さらにMacOS System7.0を発表した.System7.0では,自社開発のアウトラインフォントを全面的に採用する予定である.
 そしてさらに今回のコンファレンスでは,Apple社はMicrosoft社との技術提携に合意したと正式に発表した.合意の内容は,Apple社内でRoyalというコードネームで呼ばれているアウトラインフォント技術をMicrosoft社に供与するかわりに,Apple社はMicrosoft社が開発するPostScriptクローン技術を受けるというもの。この提携で,Apple社のAdobe社離れは決定的なものとなり,今までどちらかといえば冷たい関係にあったMicrosoft社との関係を逆に深める結果となった.Apple社のJohn Sculley会長は,「(今回の提携は)誰もが得をするもの.Adobe社もAppleのフォントをサポートしてほしい」と強気だ。
 今回の提携は,Apple社よりもむしろMicrosoft社のほうに大きな意味があるかもしれない.Microsoft社はIBM PCにOS/2を提供しているが,今回の技術提携は将来OS/2のPresentation ManagerにApple社のRoyalが搭載されることを意味する。Microsoft社のBill Gates会長は「(Adobe社による独占的な)ゼロオープンから少なくとも2つのオープンフォーマットになる」と提携のメリットを強調した.10社以上のフォントベンダーが、すでにRoyalのサポートを打ち出している.こうしたベンダーにとっては,MacintoshとOS/2の両方を同一製品でサポートできるためその恩恵は大きい.
 Apple-Microsoft Adobe社のJohn Warnockt長は,ショックを隠しきれない。今回の提携を「今までに聞いたことのないようなガラクタの寄せ集めで,たわごとにすぎない」と怒りをあらわにしている.Adobe社にとって,売り上げの約25%を占めるApple社との決別は相当の痛手だ。今回の発表の直後,Adobe社の株価は30%以上下落,そのためAdobe社は1500万ドルにのぼる株の買い支えを行なうと緊急に発表したほどだ。
 Adobe社にとってApple-Microsoft提携が与えた影響は計りしれないが,少なくとも現時点でのDTPの主流がPostScriptであることは間違いない。同社では,1990年の第1四半期にはType1フォーマットを含めたPostScript言語の完全版仕様を発表するとして,あくまで業界のリーダーシップを維持する意気込みだ.ままた、8月に発表された「Adobe Type Manager(ATM)」を会場でデモし,10月から正式に販売を開始すると発表した.ATMは,Macintosh(System6.0以上)で動作し,PostScriptイメージを画面やNon-PostScriptプリンタに出力することができる.そのほか,32bitカラーイラストレーションプログラム「PhotoShop」も近々発表の予定であるなど,戦力の強化を図っている.
 また,Adobe社に対する新しい援助者も出てきている.NeXT社のSteven Jobsだ.NeXTのマシンは,ディスプレイからプリンタまですべてPostScriptで固められた,いわばPostScriptマシン。今回のコンファレンスにNeXT社は100台近くのマシンを投入DTP部門に本格的に参入してきている。Jobsのいう教育マーケットを目指したマシンというのはもはや表向きの話で,最終目標がApple社の持つマーケットであることは疑う余地もない.「Apple社のRoyalは,現在ある(PostScript)環境を捨てる理由にはならない.それは今,右ハンドルの車に移行するようなものだ」とJobsはいう.Apple-Microsoft-IBM-NeXT-AdobeとDTPの先行きには,予断を許さないものがある。
(ザイロンコーポレーション代 表脇山 弘敏)


こんなこともあったのかという印象だ。Apple社とMicrosoft社との技術提携がその後の製品にどう影響したのかスクラップが楽しみだ

日電と米Zilog社との訴訟問題が解決
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日電のV30などはIntelだけではなくZilogとも特許権侵害訴訟で争ってきたが、ようやっと解決したのがこのごろ。もう80386や80486の時代になろうとしている時だった。

米コンピュータ関連企業とソ連が新会社設立で合意
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Phenix がソ連に合弁会社を作ることになった。ベルリンの壁崩壊が1989年11月9日だからその直前に米国のコンピュータメーカーはソ連の信頼できると考えていたとすると慧眼であったと思う。

インテルジャパンが組み込み用32bitMPUをサンプル出荷
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i960CAというプロセッサ。知らなかった。この後ASCIIにこのCPUの記事が出てくるのだろうか。

日本電気が25ナノ秒の1MbitSRAMを発売
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日本電気が世界最速の4MbitマスクROMを発売
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この頃まだこうして日本の技術は世界最高を維持していた。

日立製作所がニューラルネットワークLSIを開発
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AIに必要なLSIももうして日本の企業は開発していた。

KDDと日立,重ね書き可能なMOドライブを開発
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私がMOドライブを買うのはまだまだ先のことだった。

タスクテクノロジージャパンがSCSI対応HDDを発売
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タスクテクノロジーという会社は記憶にない。

アルプス電気,3.5インチ薄型HDDを開発
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猫も杓子もパソコン周辺機器を作っていた。

ソニー・テク,60インチビデオプロジェクタを発売
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なんと価格は650万円。

富士通,16色カラー液晶モジュールを発売
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10インチで35万円。

島津製作所が熱転写フルカラープリンタを発売
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価格は39万8000円。猫も杓子もだ。

日本電気HEがPCEngine用プリントツールを発売
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ゲーム機としての用途で十分だと思うが、こうしてなんにでも使えるとアピールしていた。
日電HEはPCEnigine以後のゲーム機は作っていなかったように記憶するが、あっていたかどうかスクラップを続けて確かめる。

16bitコンピュータなどをココム規制対象から除外
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16bitパソコンはもはやたいした機械ではなくなったということ。

米コンピュータ業界の役員平均年収は82万1000ドル
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高額なのかどうか分からない。

フロンガスによるオゾン層破壊説に疑問
ASCII1989(11)b10フロンガスオゾン層破壊説疑問_W497.jpg
こういった逆張りオタクは昔からいたということ。シミュレーションをしたからおかしいとはお前のシミュレーションがおかしいのではないか。パラメータは必要十分だったのか。計算式は正しかったのか。普通、計算と現象が合わなかったら、計算を疑うのではないか。まあ、疑問点が出てきただけだから否定はしてないという言い訳は立つ。

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