SSブログ

ビジネスショー・マイコンショー(月刊ASCII 1988年7月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からビジネスショーとマイコンショーの記事をスクラップする。

第66回ビジネスショー
ASCII1988(07)b14-15ビジネスショー_W520.jpg
 5月18日から4日にわたって,「第66回ビジネスショウ」(主催:社日本経営協会,東京商工会議所)が,東京・晴海の国際見本市会場で開催された.今回は,“インテリジェントオフィス――仕事とやすらぎへの展開”をテーマに295社が出展,入場者は4日間で46万5900人を数え,出展規模とともに同ショウ始まって以来の最高記録になった
 今年の目玉は,シャープ,三洋電機三菱電機などがショウの直前に発表したAXマシンと,日立製作所,日本電気,富士通などが発表したラップトップ型マシン,富士ゼロックスやカシオ計算機,シャープなどが参考出品した小型のレーザービームプリンタなど。
 特にAXマシンは,80386CPUを搭載した32bitモデルやラップトップ型モデルなどが一挙に公開され、3社のブースは盛況を極めた。各社とも,PC/ATコンパチを強調するためにXeroxのDTP用ソフト「Ventura Publisher」などの米国製アプリケーションをデモするとともに,ジャストシステムの一太郎などの日本語対応アプリケーションも動作させるなど,本格商戦に向けて早くも始動を開始した感じだ.

ASCII1988(07)b14ビジネスショー写真01会場_W520.jpg
残念ながらこのようなショーに行ったことがなかった。参加していた人がうらやましい。
ASCII1988(07)b14ビジネスショー写真02日電文豪mini5HL_W520.jpg
日電のラップトップ型のワープロ「文豪mini 5 HL」こういったものを私費で買って職場に持ち込んで仕事をしていた人が結構いた。

ASCII1988(07)b14ビジネスショー写真03松下電器CV-M800HE_W365.jpg
松下電器のCV-M800HE。CPUは80386でOS/2を搭載。

ASCII1988(07)b14ビジネスショー写真04松下電器Mラップトップ_W397.jpg
松下電器のCV-M500シリーズと互換性を持つMラップトップ

ASCII1988(07)b14ビジネスショー写真05キヤノン_W317.jpg
キヤノンの英文ワープロ Cat 。価格は34万円。英文ワープロなのにこの値段か。こういうものがあったとは知らなかった。

ASCII1988(07)b14ビジネスショー写真06マイクロソフト_W469.jpg
Windows2.0。「Mac で一躍有名になったEXCEL」というところが私の琴線に触れた。

以下LBP3連発。
ASCII1988(07)b15写真07シャープLBP_W380.jpg
シャープのLBP。

ASCII1988(07)b15写真08カシオLBP_W380.jpg
カシオのLBP。LCS-124。

ASCII1988(07)b15写真09富士ゼロックスLBP_W404.jpg
富士ゼロックスのLBP

ASCII1988(07)b15写真10ISDN_W398.jpg
ISDNの商用開始。ISDNを引いたときにはワクワクしたものだけど速度向上の恩恵はそんなに感じなかった。

ASCII1988(07)b15写真11日電N5200ラップトップ_W327.jpg
日電のN5200のラップトップ。モデル 03。知人にN5200をパソコンとして買った知人がいた。PC-9801無印が出たころ、「16bitマシンを買った」と言ったので「PC-9801か?」と聞いたら「それより上」とか言ったので(98の上位機種って?)戸惑っていたところ「N5200」と言ったので仰天した。だって、アプリはLANPLANとかLANWORDを使うとのことだったから。もうN5200をパソコンとして私費で買う人がいるとは思うわなかった。

ASCII1988(07)b15写真12三菱AXシャープAX_W501.jpg
AXマシンの三菱MAXY、シャープのAX386。業界は期待した機械なのだろうが、素人には全く魅力がなかった。パソコンはソフトがなければただの箱でPC-9801に比べれば貧弱すぎた。家でパソコンを触るときゲームができない機械はつまらない。

続いてマイクロコンピュータショウ'88
ASCII1988(07)b16マイコンショー_W520.jpg
 5月11日から4日間にわたって,デバイスやパーソナルコンピュータの総合ショー「マイクロコンピュータショウ'88」(主催・日本電子工業振興協会)が,東京・平和島の流通センターで開催された.
 「マイコン・かぎりなき創造の世界」をテーマに,62社が各種LSI,パーソナルコンピュータ,ワークステーション,周辺機器,ソフトウェアなどを出展した.
 今回の目玉は,日立,三菱,富士通の3社が発表した32bitTRONチップ「Gmicroシリーズ」と沖電気が参考出品したBTRON仕様対応の日本語プリンタ.
 また,日本電気は,従来の16bitCPU,V30の4~5倍の命令実行速度を持つV33を搭載したアドオンボードを参考出品したほか,V60/70用のリアルタイムOS「RX616」のデモンストレーションを行うなどVシリーズの充実をアピールした.
 その他では,アスキーはVMテクノロジーが開発した32bitバーチャルMPU「VM8600S」を展示,三洋電機はラップトップ型のワードプロセッサを展示して人気を集めていた.
会期中の来場者は9万4400人で、昨年に比べて1500人増となった.

この後消えて行って残念だったものBTRONとVシリーズCPU。両方とも使ってみたかった。とくに日電のV60/70とかはいいCPUだと思っていた記憶がある。

ASCII1988(07)b16写真1富士通9450LTmkII_W382.jpg
富士通の9450LTmkII。プラズマディスプレイでも4階調表示だったのか。

ASCII1988(07)b16写真2三洋電字林_W365.jpg
三洋電機の電子辞書「電字林」。電子辞書使っている人もいたが、メジャーとは言えなかった。時期尚早だったのか。この20年後の任天堂、携帯ゲーム機「NINTENDO DS」向け電子辞書ソフトの方がインパクトあった。

ASCII1988(07)b16写真3日電V70_W520.jpg
日電のV70。知人にこのCPUの熱心なファンがいた。青焼きの資料を見せてもらったことがあった。彼はどこから手に入れたのだろうかと不思議だった。

ASCII1988(07)b16写真4沖BTRONプリンタ_W456.jpg
沖電気のBTRON対応プリンタ。プリンタ側でBTRONに対応するというのが良く分からなかった。プリンタドライバでなんとかならんのか。

ASCII1988(07)b16写真5アスキーMSX-DOS2_W360.jpg
アスキーのMSX-DOS2。うーん。この時期になっても8bit機でここまで頑張るのかと思ってた。

ASCII1988(07)b16写真6日電V33_W365.jpg
日電のV33のアドオンボード。V30に比べ速度が4~5倍なら自社で使えばよかったのに。PC-88V33とか出せなかったのか。この当時なら良いゲーム機になると思うのに。もしかしたら出てた?スクラップを続けると分かるに違いない。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

パソコン広告(月刊ASCII 1988年7月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

パソコン広告(月刊ASCII 1988年7月号1)
ASCII1988(07)表裏_W520.jpg
裏表紙は前号に引き続き、FM77AV40EX/20EXだった。

ASCII1988(07)見開ppt_W520.jpg
表紙見返しはこの号も3.5インチマシンのPC-9801LV21を押していた。もしかするとエプソンの互換機を意識していたのかもしれない。

ASCII1988(07)a01PC88VA_W520.jpg
ASCII1988(07)a01PC88VA_斉藤由貴_W337.jpg
PC-88VA(斉藤由貴)の広告。前号はおばさん顔だったが、この号は可愛い。

ASCII1988(07)a02NECモデム_小沢なつき_W520.jpg
ASCII1988(07)a02NEC小沢なつき_W520.jpg
ASCII1988(07)a02NECプリンタ_小沢なつき_W229.jpg
NECのモデム、プリンタは、小沢なつき推しが凄いことになっている。

ASCII1988(07)a03NECタブレットJ-3100_W520.jpg
ASCII1988(07)a03NECタブレット_小沢なつき_W210.jpg
左頁がNECのペンタブで前号の使いまわし。ここにも小沢なつきが出てくる。
右頁が東芝のJ-3100シリーズ。前号の使いまわし。

ASCII1988(07)a04MZ-2861_W520.jpg
シャープのMZ-2861は前号の使いまわし。

ASCII1988(07)a05X68000_W520.jpg
シャープのX68000。

ASCII1988(07)a06シャープ周辺機器_W520.jpg
シャープのX68000の周辺機器の広告は前号の使いまわし。

ASCII1988(07)a07FM77AV_W520.jpg
南野陽子の富士通FM77AV40は前号の使いまわし。

ASCII1988(07)a08FMR_W520.jpg
南野陽子の富士通FMRシリーズ。

ASCII1988(07)a09PanacomM_W520.jpg
パナソニックのPanacomMは前号の使いまわし。

ASCII1988(07)a10IBM_W520.jpg
IBMのパーソナルシステム/55の広告。情報管理部門の知人が自宅のパソコンもIBMを買っていた。彼にとってはコンピュータはビッグブルー(IBM)しか信頼できないそうだ。仕事が情報管理部門以外のいわゆる一般パソコンユーザはNECしか信頼できないという人が結構いた。パソコンはブランドで選ばれていた。私は反日電派だったのでシャープを選んだ。だって、日電の新製品は全然革新的ではなく互換性維持のドライブをちょこっと変えただけのパソコンを出していたので気に入らなかった。CPUを他社より後ではあったが80286に変えたのでPC-9801VX2を買ったが新製品としての寿命が僅か8か月だったので悔しくてもう二度と日電のパソコンなんて買うものかと日電を恨んだ。まあ、判断が悪く間抜けなのは自分なんだが逆恨みをしていた。

ASCII1988(07)a11Mac_W520.jpg
AppleのMacというかHyperCardの広告。残念ながらMacを触ることはほとんどなかった。

ASCII1988(07)a12Rupo_W520.jpg
東芝のワープロRupoは前号の使いまわし。

ASCII1988(07)a13NAVI_W520.jpg
ASCII1988(07)a14NAVI_W520.jpg
キヤノンのNAVIは見開き4ページ。前号の使いまわし。

ASCII1988(07)a15LASERSHOT_W520.jpg
ASCII1988(07)a15LASERSHOT_本文_W520.jpg
この号のキヤノンレーザーショットの広告にはマイクロソフト・ジャパン(株)の沼田氏と中沢氏のインタビュー記事が載っていた。
>「2001年宇宙の旅」も私たちのソフトで書かれた
ってなんのことかと思ったら、ワードスターというワープロソフトで書いたというだけのことだった。
34年前は画期的だった。

ASCII1988(07)a16Mac_W520.jpg
こちらのMacはキヤノン販売の広告。

ASCII1988(07)a17EPSON_PC-286_W520.jpg
左頁がエプソンの98互換機PC-286で前号の使いまわし。

ASCII1988(07)a18Windows_W520.jpg
ASCII1988(07)a18Windows_本文_W520.jpg
Windows2.0の広告。OS/2とどう住み分けるのかと思っていた。MS-DOSからWindowを経由してOS/2だと。嘘ばっかり。

ASCII1988(07)a19TURBOPASCAL_W520.jpg
左頁がMSAのTURBO PASCALの広告。これも使ったがPASCALは行儀が良すぎて合わなかった。Cの粗野な部分が好きだった。もっとも一番好きなのはアセンブラだったが。
右頁がパソコンラックの広告。
ASCII1988(07)a19パソコンデスク1_W223.jpg
ASCII1988(07)a19パソコンデスク2_W235.jpg
ASCII1988(07)a19パソコンデスク3_W233.jpg
ASCII1988(07)a19椅子_W136.jpg
パソコンを買うとたいていの人はパソコンラックも買った。そしてリビングに置いて家族で共有する人が多かった。これはWindows95以降初めてパソコンを買った家庭の風景だったか。電話回線を繋げる必要があったので電話機のあるリビングに置いたのだった。


ASCII1988(07)a20直子の代筆_W520.jpg
ASCII1988(07)a20直子の代筆_W266.jpg
右側がテグレットの「知子の情報」だが、お世話になったのは「直子の代筆」だった。
常用するソフトではなかったが、手紙の書き方の本の代わりとしてあると便利だった。

ASCII1988(07)a21一太郎_W520.jpg
一太郎の広告。MS-DOS上で動くとは言え機種ごとにソフトが必要だった。
先述したWindowsの広告は
>MS-DOSには互換性がない、とお思いですか?
思っているさ。その通りだろうが。
>Windowsを利用すれば、Windows用のアプリケーションならどのパソコン上でも動かせます。
今使っている機種ごとのソフトに加えWindows用のソフトを買えってか。とんでもない。第一Windowsはクソ遅かっただろう。よく、落ちただろう。とっても仕事には使えなかった。
とまあWindowsの悪口を書いたが、各機種用のソフトは十分仕事に使えるものだった。これ以下の性能のソフトはとっても使うことができなかった。

ASCII1988(07)a22花子_W520.jpg
花子は私は使いこなせなかったが知人が使い込んで作成した教養資料とかを見せてもらった。なかなか良いソフトだった。

ASCII1988(07)a23シルエット_W520.jpg
シルエットは使ったこともなく、使っている知人もいなかった。

ASCII1988(07)a25ZsSTAFF_W520.jpg
お絵かきソフトならこのZsSTAFFだった。これにはお世話になった。

ASCII1988(07)a24言図_W520.jpg
ASCII1988(07)a24言図_本文_W270.jpg
言図にもお世話になった。文字の特殊表現ができたので1枚ものの資料とかに使った。

ASCII1988(07)a26FUJI_W260.jpg
裏表紙裏はFUJI FILMのフロッピーディスクの広告。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

たのしいプログラミング(月刊ASCII 1988年6月号11) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号から「楽しいプログラミング」の連載が始まった。
ASCII1988(06)f01プログラミング_W520.jpg
BASICとはおさらば?

ラン こんにちは,プログラミング少女のランです。
ゲージ はいはい、コンパイル少年のゲージです.2人あわせてランゲージというわけです.さっそくだけど,ランちゃんは,プログラム言語は何を使っているわけ?
ラン わたしは,BASICと...Cを最近はじめました.
ゲージ なるほど.BASICで入門して,Cが使いたくなってきたというわけだね.
ラン BASICも,ちょっとしたものを書くには便利です.ただ,Cというとどうしても「むずかしい」という印象が強いでしょ.でも,使えるようになると,かえってやりやすい部分もありますね.MS-DOS環境の方が,エディタとかのツールが充実していますから.
ゲージ IBM PC用には,Microsoft社のQuick BASICとBORLAND INTERNATIONALのTURBO BASICがそろって,どちらもメニュー形式で使いやすいものになってきている.入門者が使うBASICこそ,使いやすくなきゃいけないはずなので,Quick BASICやTURBO BASICは正解だと思う.いや,もっと強力なヘルプやチュートリアルがあってもいいくらいですよね.
ラン "circle"のパラメータなんて、どういう順番でどう書くのかすぐに分からなくなっちゃいますからね.ヘルプがcircle文とかのコーディングをエディタに埋め込んでくれないかな.ついでに,サンプルが用意してあってヘルプの中で実行してしまうとか,注意事項も指摘してくれるといい.
ゲージ ところで,ちゃんとプログラミングをはじめたいのなら,BASICはとばして,Pascalあたりからやるのがいいという議論もある.
ラン Pascalもなんだかむずかしそうなんですよね.
ゲージ Pascalは,言語の仕様がきっちりしているので,まー,しつけのいいプログラムが書けるようになるといいますね.それと,アルゴリズムのテキストには,Pascalを前提としたものが多いと……なんとなくやる程度なら,BASICでもいいと思いますが.
 冒頭はいつも繰り返されていることだ。BASICが好きならそれで遊んでいればよい。九九の表を作るプログラムとかは便利だ。私はBASICで図形を描いていた。花子のベクトルデータによるお絵かきソフトには全くなじめず、それならBASICで描いた方が速い。実際BASICで図を描いていた。PowerPointが登場してからはそれで描いていたが。
 BASICで1000行を超えるプログラムを書いている人を尊敬(悪い意味で)していた。ローカル変数も関数も構造体もポインタもなくようやるわって感じ。アセンブラだってもっとまともだ。ローカル変数がないからPUSH,POPでレジスタを保存し、間接アドレッシングはポインタだし、複数バイトにデータをまとめて取り扱うのは構造体だ。アセンブラから入った私はBASICであれもできないこれもできないのにはストレスが溜まった。ああそうだ行番号もクソだった。リナンバープログラムとかテープで売られていた。
やっぱりCかな……

ラン 何といっても人気があるのはCですね。
ゲージ (株)ライフボートの「The Lifeboat PERSPECTIVE」4月号に,“ブックセンターから見たコンピュータ"という寄稿記事があって,C関連の書籍は,85年に15点,86年が35点,87年は実に60点以上が出版されたという.
ラン すごいっ.
ゲージ Cの人気を物語っているわけですよ実際のところ,Cでは,低価格で十分使える処理系がいくつも出てきている.
ラン X68000用のC compiler PRO-68Kも,3万9800円という,比較的入手しやすいところで出てきたのはうれしいですね.
ゲージ MS-DOS上のCコンパイラとしては,Microsoft社のMicrosoft C Optimizing Compiler Ver.5.0が,MS-DOSの提供元のコンパイラとして,開発用にはもっとも使われていると見ていい.このコンパイラは,CodeViewというビジュアルデバッガとQuick Cという開発用コンパイラを付属しているのが特長なのだが,この辺は,IBM PCとPS/2に依存しているために,AX以外の国産のマシンでは使えない.
ラン Ver.4.0は日本版が出ています.CodeViewについては,PC-9801シリーズで使える.Ver.5.xの日本版は夏以降になるそうです.
ゲージ 発売と同時に高い人気を得たのは,TURBOCだ.TURBO PASCALゆずりの統合環境が用意されている上に,高速なコンパイルとコンパクトで高品質なオブジェクトを売りものにしている.デバッガを除いて,Microsoft Cに引けをとる部分はない.Lattice Cは,非常に実績のあるコンパイラで,レジスタ変数が使えないとか,付加的な魅力がないとか指摘されがちだが,実際のプログラミングでは,十分なパワーを持っている.
ラン 入門用の言語シリーズとして発売荒されているRUNシリーズもよいのですが、Cについては,むしろ,Lattice Cパーソナルの方をおすすめですかね.
ゲージ RUN/Cは,インタープリタとしての面白い環境を持っているけど、結局は,MS-DOSの環境にいきたくなると思う.
ゲージ Cでダークホース的な存在なのが,Datalight C OPTIMUMTEだ。これは,生成するオブジェクトの品質で非常に高い評価を得ている.それに,安い.これについては,本誌87年12月号のProgramming C Language!のページを参考にしてください.それから,このDatalight Cは,次のバージョンでCodeViewをサポートするとか,ネイティブのC++コンパイラが出るといった噂もあるようです.このほかにも,MS-DOS上のCとしては,Hi-TECH C,C86PLUS,DeSmet C,LSI C86など選択の幅が実に広い.
ラン LSI C86は,国産のCコンパイラで,なかなかのパフォーマンスを持っているということで期待しています(近くレポートする予定です).
 私はTurbo PasclからTurbo Cになったのだが、知人の自営プログラマは「MicroSoft Cで開発しました。」と客に言えるのが大事だと言っていた。
Pascal,Cの次にくるもの

ゲージ 先月号の特集で紹介したように,Pascalには,Modula-2,Cには,C++という後継言語がある.C++は,AT&Tのライセンスを受けてMS-DOSに移植されたCのプリプロセッサであるケースが多いようだ.Modula-2は,実用に使っている人も少なくない.どちらも,あきらかにPascalやCよりも洗練された言語仕様になっているので,PascalやCと併用していくのもよいかもしれない.Pascal系の言語としては、一時期非常に騒がれたAdaもある.
ラン C++は,オブジェクト指向の影響を受けているといわれますね.
ゲージ オブジェクト指向については,いずれ詳しく触れないといけないと思う.よくアメリカの雑誌に広告が載っていたActorが,ようやく登場したと思ったらMicrosoft社から発売されることになった.この言語は,MS-WINDOWSと密接な処理系とのことで,なかなか興味深いですね.
ラン AIに利用できる言語もいろいろありますね.
ゲージ AIというとまずPrologが思い浮かぶのですが,国産のProlog-KABAをはじめ,いろいろとある.Prologには,実は決まった文法がないのですが,DEC10準拠とよばれるスタイルのものがポピュラーです.IBM PC用にTURBO PROLOGが出ていますが,文法的には,かならずしもDEC10準拠とはいいきれないところがあるようだ.Prologとよく比較されるのが,Lispですが,これが流行のきざしがあるのではないか.ライフボートからStar Sapphier Lispという処理系が発売される予定なんだけど,開発元の都合で遅れているというのは残念だ.この処理系は,LispからCのソースを生成したり,Cとインターフェイスをとったりすることで,実用的なプログラミングを容易にするとのことなのだが……
 C++は使った。オブジェクト指向ということで使ったが、継承とか新しい概念を学ぶために使ったようなものだった。

広がる言語の世界

ラン パーソナルコンピュータで使える言語としては,このほかにも,実用的なFORTRANやCOBOL,それから,APLやFORTH,LOGOといった個性的な処理系があると思います.
ゲージ 実用的な言語の延長では、dBASEIIIなどのデータベースマネジメントシステムのADL(アプリケーション開発言語)なども入ってくると思います.
ゲージ FORTHなどの自己増殖型言語を支持する人たちも多く,ほかの言語が使えなくなるとか....先月号で紹介した日本語プログラミング言語Mindは,基本的にこのFORTHの流れを汲む言語だそうです。
ラン なるほど、今回は,パーソナルコンピュータで使えるおもな処理系にはだいたいどのようなものがあるか,というのをテーマにしてきたんですけど、今では,パーソナルコンピュータほど多くの言語に触れることのできる環境もないという感じですね.
ゲージ そのとおりだね.とくにMS-DOS環境では,PascalやCで具体的なツールやアプリケーションを書くだけでなく,さまざまなプログラム言語に触れてみること自身がなかなかエキサイティングなことだと思うよ.
ラン この連載でも,できるだけいろんな言語について触れていくことにしましょう.ではでは,今回はこれで.
 言語を学ぶのが趣味ならともかく、実用性を考えるのなら目的に応じた言語を使うべきだ。知人は職場のデータ処理でdBASEでプログラムを書いた。私は速度命だったからCとアセンブラの組み合わせで趣味のプログラムを書いた


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

PC-88VA3,HyPER FRAME,松下Panacom M500(月刊ASCII 1988年6月号10) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

PRODUCTS SHOWCASEをスクラップする。

日本電気 PC-88VA3
ASCII1988(06)e01PC-88VA3_W520.jpg
ASCII1988(06)e01PC-88VA3_写真_W520.jpg
ASCII1988(06)e01PC-88VA3_本文_W353.jpg
日電のお家芸とも言えるドライブ容量を変える新機種。これは3.5インチ2TDだ。知人に持っていた人はいなかった。触ったこともない。

フルカラーボードのHyPER FRAME。
ASCII1988(06)e03HyPER_FRAME_W520.jpg
ASCII1988(06)e03HyPER_FRAME_写真1_W520.jpg
ASCII1988(06)e03HyPER_FRAME_表_W520.jpg
欲しかったが、買っても使いこなせなかったのは確実で作品を作っても人に見せることもできなかったろう。

松下のPanacom M500用のOCR清書プログラム
ASCII1988(06)e09松下OCR_W520.jpg
ASCII1988(06)e10松下OCR_写真2_W520.jpg
ASCII1988(06)e10松下OCR_写真4_W514.jpg
ASCII1988(06)e10松下OCR_表1_W520.jpg
需要はあっただろうが、高価なシステムだ。業務用として売れたのだろうか。

シャープのカラースキャナ CZ-8NS1
ASCII1988(06)e12シャープスキャナ_W520.jpg
18万8000円が低価格だった。
1回のスキャンでカラー原稿をスキャンできるのが売りだった。

PC-9801用の80386アクセラレータボード
ワコム PC-386D
ASCII1988(06)e13ワコムPC-386D_W517.jpg
ASCII1988(06)e13ワコムPC-386D_本文_W373.jpg
購入層はどんな人だったのだろうか。素人パソコンユーザは黙って日電とかの新機種発売を待つのが普通だった。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

失敗しないハードディスク選び’88編集部から(月刊ASCII 1988年6月号9) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ハードディスクの記事のFAT等の解説と編集部からをスクラップする。

 MS-DOSのファイル管理は「ディレクトリテーブル」部分と「FAT」部分の2つから成り立っています。それぞれのブロックは、ディスクの種類ごとに異なり,スタート位置から連続して取られています.したがって,ディスクの種類が決まれば,ファイルを直接のぞくことができます.図5は、ハードディスクにおけるディレクトリテーブルの状態を表しています。

ASCII1988(06)d16HDD_図5_W520.jpg
 最初の11バイトでファイル名を,それ以降はファイルの属性などを表すパラメータが所狭しと並んでいます.ファイルの状態を見るのに関連しているのは,最初から27バイト目からの2バイトであり,そのファイルがディスク上に存在している最初のクラスタ番号が入っています.ディレクトリテーブル部分で最初のクラスタ番号がわかれば、今度はFAT部分を追って行くことでファイルのつながりがわかります。
 ただし,MS-DOSのバージョン,あるいはディスクの容量によりFATの位置,大きさが異なります.というのも,Ver.2までは最大クラスタ数が4096までとなっていたため,ハードディスクなどでの容量の問題が表面化し,Ver.3以降で65536までクラスタ数が扱えるように変更されました。俗に言う12ビットFAT,16ビットFATの問題です.MS-DOS自身が自動的にメディアごとに判別するため利用者は意識することなく利用できますが,ファイルを直接のぞくようなことをする場合にはこれらのことを知る必要があります.
 利用しているディスクのFATの種類を知るには,FATブロックの最初の4バイトを見ます.12ビットFATの場合には2,3バイト目がFFHとなっています。16ビットFATの場合には2,3,4バイト目がFFHとなっています.FATのつながりは,次のFATの番号が書かれているのですぐにわかります.そしてファイルが終わるクラスタを示すFAT位置には,12ビットFATの場合はFF8~FFFHが,16ビットFATの場合にはFFF8~FFFFHが書き込まれています.利用されていないクラスタのFATには,どちらの場合も「0」が書き込まれています。
 これらの手順が理解できていれば,ファイルの状態を「SYMDEB」などのツールでのぞくことができます。図5はSYMDEBを利用して,実際にディレクトリテーブル,FATを見ている状態を示しています。
 よほどのことがない限り,ファイルが壊れることはありませんが,もしも壊れた場合にはあきらめる前に一度SYMDEBに挑戦してみてはいかがでしょうか,図6にハードディスク,2HDドライブのディレクトリテーブル,FAT位置を示しておきます.

ASCII1988(06)d16HDD_図6_W520.jpg
ハードディスクは信用できないとPC-9801VM4のときから骨身に染みて分かっていたから病的にまでバックアップを取っていた。基準は、今日壊れたとしてデータを入れ直しても我慢できるのならバックアップしないであった。だから、さすがに1週間の仕事を失ったら辛すぎるので週1のバックアップを続けていった。
(中略)
結局ハードディスク

ハードディスク導入にあたっては種々の注意を必要とし,こだわりを持っている方も多いのが現状です。よく聞く声に「壊れたらどうする?」というのがあります.コンピュータシステムの中でもハードディスクは最も壊れやすい機器の1つに数えられます.しかし,ハードディスクはもう身近な周辺機器の1つに定着しています。ハードディスクはそれなりのリスクがある代わりにそれなりのメリットももたらしてくれる魔法の箱なのです。筆者の最近の口癖は「ハードディスクがなければコンピュータではない」です.
「壊れたらどうする?」だから、壊れることを前提にして使うんだ。容量が大きくなるに従って大切なのは入力したデータなのだから仕事が終わったらフロッピーにバックアップすることが習慣になっていた。それが私たちの常識だった。「ハードディスクがなければそれはゲーム用のパソコンだ」と思っていた。

ハードディスク用の便利なソフトの一覧があった。スクラップする。
ASCII1988(06)d17HDD_コラム表_W520.jpg
エクスカリバーとはなんとも凄い名前のソフトもあったものだ。
知人が使っていたのが FILEVISOR
私は MS-DOS SOFTWARE TOOLS
職場ではオーシャノグラフィーでバックアップしたような記憶がある。

最後に編集部からの記事をスクラップする。
ASCII1988(06)h01編集室から_W520.jpg
ハードディスクとのつき合い方

 読者の方にアプリケーションソフトをうまく紹介するのは、かなりむずかしい仕事である.そのため当誌では、毎月のように,国友正彦氏に原稿をお願いしている.国友さんの事務所は渋谷にあるので,原稿はそちらで執筆される.そして,画面写真を撮影する頃に,事務所で作成したデータを持って,編集部に登場していただくのだ撮影の合間に,その月に紹介したソフトについて,あーだこーだと語り合うのが,今では習慣となっている.
 こうした日常の中で,最近ちょっとした変化が起きている。それまでデータをフロッピーに入れて登場していた国友さんが,4月号のPRESBOX以来,ハードディスクを抱えてやって来られるのだ最近では、ハードディスクを使用することで有効に利用できるソフトが増えてきているのだが,インストールには時間がかかる.どうせならシステムごとハードディスクに入れて持ってきてしまえ,というわけなのである.
 ハードディスクの特集は昨年の6月号以来2度目であるが,この間の変化は随分と大きかった。1年前は、ただひたすらハードディスクの便利さを伝えたいと思って特集を組んだ.しかし,今年は購入後の運用のノウハウまで意識せざるを得なかったのである.
 補助記憶容量の量的な差が,利用する側に,より高度なノウハウを求めていると言ってもよいだろう.ファイルの整理方法や,バックアップ,複数のアプリケーションを利用するときのCONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATの設定など、知っておきたいノウハウが沢山あるのだ。そして,ノウハウを身につけることは,ある意味で,とても面倒でもある.
 今回の特集では,光学式の大容量補助記憶装置についても扱った.この中には,追記型のものもあるし、何度でも読み書きが可能なタイプもある.価格的には,まだ何十万,何百万円もするが,こうしたメディアが広がれば、簡単にハードディスクのバックアップもできるし、持ち運ぶ必要もなくなるだろう.
 ハードディスクを利用する上で面倒なことは多いかもしれない.しかし,それにもまして,魅力は大きい、面倒なことの多くは,さらに新しい装置の普及によっていずれ解決されると,楽観的に考えたい.現時点では,ノウハウを身につけることを楽しみ,必要ならばハードディスクを持ち運び,この便利な装置とつき合っていくのも一興と思うのだが,いかがだろうか.
(土田米一)

私もしょっちゅハードディスクを運んだ。ハードディスクを買ったときの箱を残してあったから、それに入れて運んで例会会場で動かしていた。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

失敗しないハードディスク選び’88光ディスク(月刊ASCII 1988年6月号8) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

特集の「失敗しないハードディスク選び’88」には光ディスクの解説もあった。
ASCII1988(06)d07HDD_図1_W520.jpg
 光学式ディスクの記録原理は上記分類とは別に以下のような3つの方式にわけられる。
(1) ピットで記録を行うもの
(2) 化学的,物理的変化を利用するもの
(3) 磁気を併用したもの
 (1)の方式は,薄い金属箔上の小さな穴(ピット)の有無で記録を行うもので,再生時には光を当てその反射率の違いでピットの有無を検出する(図2).記録タイプとしては読み出し専用,または追記型となる.一度ピットを作ってしまうと,あとからは,訂正が不可能だからである.しかし,読み出し専用のものは、レコードと同じようにスタンプ方式で大量に複製できるという利点をもっている。

ASCII1988(06)d07HDD_図2_W340.jpg
 (2)の方式は、光を使い物質に化学的,物理的変化を与えて,反射率,透過率を変化させる方式である.具体的にはレーザー光により物質を加熱し,化学変化により光学的特性(反射率,吸収率,透過率)が変化する,あるいは物質を蒸発させるなどして記録を行う(図3).このうち,物質を蒸発させるものは,記録タイプとしては追記型になる.光学的特性を|変化させるものは,それが可逆反応かそうでないかによって,追記型,または読み書き可能型になる.この方式は,ピット方式のようなデータの大量複製はできない.しかし,ピット方式の追記型と比較した場合,化学変化方式の追記型は,レーザー出力が小さくてすむという利点を持っている。

ASCII1988(06)d08HDD_図3_W329.jpg
 磁気を併用する(3)は,「光磁気ディスク」と呼ばれている.記録自体は磁化の向き(ディスクに対して垂直な方向で行ういわゆる垂直磁気記録方式)で行うが,光を使って磁化する場所を指定する.光を使うため、物理的な大きさを持つ磁気ヘッドを使った従来の磁気記録メディアと違って,記録単位を小さくすることができる(この記録方式の原理を図4に示す).記録タイプとしては、読み書き可能タイプになる.この方式は,読み書き可能タイプとしては,有望であると目され,いくつかの製品発表も行われている.

ASCII1988(06)d08HDD_図4_W520.jpg
 ここで,次世代のコンピュータ用,外部記憶として有望視されている光磁気ディスクを詳しく見てみよう.

光磁気ディスクとは

 光磁気ディスクの原理を説明するまえに,通常の磁気記憶の原理を簡単に復習しよう磁気記憶は,磁性体の磁化の向きでデータを記録するが,コンピュータなどで使われている磁気記憶では,磁性体のヒステリシス特性を利用する(図5(1)).これは,磁性体にある一定以上の磁界をかけると,磁界がなくなってもその方向に磁化が残ることを利用したものである.つまり,どちらかの向きに磁界をかければ,その方向が記録でき,再生時にはその磁化の方向を検出すればいいのである.しかし、方向を変えるには,現在記録されている磁化以上の磁界をかける必要がある(図5(2)).記録密度を決定するのは,記録単位の大きさであり,この場合それは記録ヘッド(小さな電磁石と考えてよい)の大きさに比例する.このため,記録密度には限界がある.

ASCII1988(06)d08HDD_図5_W500.jpg
 光磁気ディスクは、やはり磁化の向きで記録を行うのだが,小さな磁界で記録できるような工夫がこらされている.それには磁性体の温度と磁化の関係を利用する.一般に磁性体は,温度が高くなると磁化を失う.しかし,温度が下がるにしたがって,磁界の影響を受け磁化される.まったくゼロの状態から磁化されるので,このときに必要な磁界は,磁化を反転させる磁気記憶より小さくてすむ.
 ディスクはあらかじめ,どちらかの方向にすべて磁化されており,レーザーをオン/オフすることで,磁化の変化するところしないところができ,記録が行われる(図4).しかも記録単位は,光のスポットの大きさに比例するので,非常に-小さくできる(通常umのオーダー).
 こうして記録したデータを読み出すのにもレーザーを使う.光の偏向角度(光の振動する角度)が,磁界(記録単位の磁化)によって変化すること(Karr効果)を利用して,記録単位の磁化の向きを検出し,データを読み出す(図6).
 現在の光磁気ディスクの欠点としては,オーバーライトする前に,一度データを消去しなければならないという点がある.つまり,消去,書き込みといった2つのプロセスが必要で,そのために書き込み時間を短縮できないのである。最近では,オーバーライト可能にする研究が行われており,記録層を2層とすることで実験に成功したというニュースも伝わっている.パーソナルコンピュータレベルにまで普及するころには解決されているのではないだろうか。

ASCII1988(06)d08HDD_図6_W492.jpg
ASCII1988(06)d10HDD_写真1_W343.jpg
ASCII1988(06)d10HDD_写真2_W357.jpg
ASCII1988(06)d10HDD_写真3_W293.jpg
ASCII1988(06)d10HDD_写真4_W395.jpg
光ディスクについては過去にも特集があった。これからもあるだろう。まとまったら光ディスクの歴史としてまとめる。それにつけても34年前はこういった先端技術は日本のお家芸だったのに現在の凋落ぶりが悲しい。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。