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コンピュータ・米国ハイテク産業(月刊ASCII 1988年7月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からコンピュータ・米国ハイテク産業の記事をスクラップする。

富士通がΣ計画対応のワークステーションを機能強化
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価格はモノクロモデルが250~430万円、カラーモデルが480万円。
作ってみましたという製品だったのかな。

日本ユニシスが80386/80286を搭載したワークステーション2機種を発売
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B28システム高い方で201万4000円。34年前はこれでもマルチタスク、マルチユーザーができた。

日本ユニシス、68020を搭載したコンピュータ2機種を発売
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MAPPER5000が1300万円から。うーむこういうのはどこに金がかかっているのだろうか。

富士通とPFUが32bitスーパーミニコンピュータに新機種を投入
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CPUに68030を搭載して一番安いのがA-50Sで430万円。一番高いA-700が1億2300万円。34年後今私が使っているパソコンはいったい何億円相当になるのだろうか。そんな高価なものをblogの記事アップに使っているがなんだかもったいない。

富士通がFACOM9450シリーズにラップトップ・マシンを投入
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20MのHDDを内蔵したタイプが53万8000円。この価格ならパソコンと変わらない。もちろん、持っていた人は知らないけど。

日本電気、3100シリーズを機能強化
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これはミニコンなのだろうか。最安値のモデル30が321万円。コンピュータは高いので1人1台とはならなかったと思う。

日本IBM、並列処理ワークステーションの試作に成功
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10個の80386を使ったとのこと。この後何年後だろうか、大学の研究室でもこうした複数プロセッサを使ったマシンを自作して問題解決にあたっていた。いつ頃のことだったかまでは覚えていない。

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米国ハイテク産業の動向をスクラップする。

■拡大するRISC
 米国では,RISC(Reduced Instruction Set Computer)に対する再評価が始まっている.事の発端は,先頃,Motorola社が,RISC型マイクロプロセッサ88000シリーズの内部アーキテクチャを明らかにしたことによる.88000シリーズは,MPU/FPUユニットの88100,MMU/キャッシュユニットの88200の2種類からなり,20MHz版で処理速度が約16MIPS,ベンチマークでは,34000Dhrystonesをこなすという高性能を誇る.このチップのもっとも際立った特徴は3つある.
 第1にプロセッサ内部にレジスタファイルを持っていることが挙げられる.32個の32bitレジスタからなるレジスタファイルのコンセプトは,Crayなどのスーパーコンピュータに見られるものと同じだこのレジスタファイルは、スコアボード回路とペアになってチップ上のFPUやインテジャーユニットとコンカレントに動作させることができる.
 第2は,チップ内部にシリコンバスと呼ばれる32bitバスを採用したことだ.各種機能ユニットは,このバス上でユニークなアドレスを持ち,それぞれが独立して機能する.このシリコンバスによって,チップ内部のI/Oを完全にデータとインストラクション・セットとに分割することが可能になっている.
 第3は,チップの内部デザインをすべてSilicon Compilers社のLSI設計ツールを利用して行ったことだ.Motorola社は,18万個のトランジスタを搭載した88100の設計デザインにわずか20カ月,75万個のトランジスタを搭載した88200に11カ月しか時間をかけなかった.LSI設計ツールの使用は,Motorola社に開発時期の驚異的短縮を与えたのみでなく,将来の新機種ユニットの追加や,特殊ユーザー向けの変更などに迅速に対応できることも実証している.現在,Motorola社は,25MHz版の88000を開発中で,今年後半には完成する見込みだ.
■他社もRISCで勝負
 これに対して,現在,システムレベルでもっとも成功しているRISCチップは,Sun Microsystems 社のSPARC(Scalable Processor Architecture)であろう.このチップは,11~12MIPSの処理速度を持ち,同社によって最適化された強力なUNIXが対応している.Sun Microsystems社は,SPARCを搭載したSun4を販売するとともに,VMEボードレベル,コンポーネントレベルでもマーケティングを展開している.
 マルチプロセッサシステムのArete Systems社もSPARCマシンを開発中である.「スーパーミニの性能をスーパーマイクロの価格で」というAreteのマシンは,今年後半に発表される予定だ。同時にSPARCのセカンドソースとして,Cypress Semiconductor社,富士通,Bipolar Integrated Technology社などがチップを供給する体制を整えている.
 SPARCでもっとも注目されるのは,同社とAT&T社が共同開発を進めている統合UNIX環境である.AT&T社は,Sunの20%の株を取得すると同時に,共同でSystemV,およびバークレイ版の統合作業に着手した.この新型UNIXは,まずSPARC搭載のワークステーションで走るようになるはずだ.
 MIPS Computer社も高性能RISCチップで勝負している.同社のR2000RISCプロセッサは,約12MIPSとSPARCと同程度の処理速度を持ち,ネットワークサーバなど一般のRISCメーカーがねらうワークステーション以外の分野にひろがりつつある.最近,同社はR2000の上位版として,R3000を発表している.処理速度20MIPSを誇るR3000は,スーパーマイクロの範疇では最高速のレベルにある.MIPS Computer社もセカンドソースを拡充する戦略をとっており,現在,Integrated Device Technology社,LSI Logic社,Performance Semiconductor社がR2000を供給している.
■Application Binary Interfaces
 システムメーカー,セミコンダクタメーカーが参入しているRISC市場は,乱戦模様になってきている.こうした中で,マーケティング戦略の重要な鍵が,ソフトウェア互換である.新しく開発されたRISCシステムにCISCシステムで動いているソフトウェアを素早くポーティングして,ソフトウェアファミリーを充実させることは,RISCシステムの生き残りにとって必須条件である.
 Sun Microsystems社とAT&T社は,SPARCチップを用いたシステム間の標準として,Application Binary Interfaces(ABI)を開発中である.すべてのSPARCマシンでソフトウェア互換を保とうというわけだ.MIPS Computer社も同様にAT&T社とともにR2000/R3000マシンのABI策定で共同作業を行っている.さらに,同社は,MIPSシステムのソフトウェア・ポーティング専門会社,Synthesis Software Solutions社を設立して,強力なサポート体制を敷いている.その他,Intel社,Motorola社,Intergraph社も同様のABI策定に動いているといわれている.
 1988年度の32bitチップマーケットは,全体の売り上げが6億ドルを越えると予測され,そのうちRISCチップの売り上げは,約10%の6000万ドルが期待されている(データクエスト社調査).これが,さらに4年後の1992年には全体で18億ドルの売り上げになると予測され,その約25%の4億ドルがRISCの売り上げになると見込まれている.特に,エンジニアリング・ワークステーション,コミュニケーション機器,事務用高機能ワークステーションなどへの応用が期待されているRISCチップ市場は、今後も熱い戦いが続きそうである.
(ザイロンコーポレーション代表 脇山弘敏)

RISCだCISCだと素人パソコンユーザには関係ないところで盛り上がっていたが、これらの技術がいつ私たちのところまで降りてくるのかという期待があった。そんな思いがあったからワクワクしながらこれらの記事を読んでいた。

速報・春季COMDEX
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米国のコンピュータショーの記事だ。IBMのPS/2で盛り上がっていたようだが、PC-9801独占のガラパゴス化した日本では関心がある人は少なかった。

IBMなどが標準OS開発で新組織
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UNIXではダメだったのかと思う。結局この標準OSは登場したのか。今後のスクラップで分かるはずだ。

米出版社、ソ連でコンピュータ専門誌を発行
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注目すべきは「ソ連のパーソナルコンピューターは現在約10万台」というところ。34年前はなんて遅れているのだろうと思っていたが、差はすぐに縮まってしまった。
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