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業界の動向,パソコン,ワープロ他(月刊ASCII 1989年9月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESSの記事をスクラップする。

米国ハイテク産業の動向
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■Macintoshの新機種,発売間近
 8月のMacWorldExpoを控えて,Apple社の周辺が騒がしくなってきた.
 まずはラップトップMac.ラップトップバージョンのMacは,長い間その発表が期待されてきたが,現在に至るまで正式な発表はなされていない.しかし,最近の同社周辺の動きをまとめてみると,9月20,21日の両日にサンフランシスコ市内のユニバーサルアンフィシアターで予定されている同社のイベントで発表される気配が濃厚だ。つい最近までは,MacWorldExpoで発表されるものと予想されていたが,9月のこのショウまで延期されそうな雲行きである。
 業界では,このラップトップMacの重量は14~19ポンド(6.3~7.7kg)になるものとみており,その重さから,最近ではポータブルMacという呼び方が定着しつつある.価格は,2MbytesRAM,40MbytesHDDの構成で6500ドル程度になるものとみられている。
 もう1つの新機種は,クロック周波数25MHzの68030を搭載したMacIIci.マザーボード上に配置されたグラフィックスコントロール専用チップにより,従来の1/2/4/8bitビデオのすべてのモードでの表示が可能となっている.IIcxの上位機種に相当するこの高速バージョンのMacは,価格的にはIIcxよりも15%ほど高めになる。たとえば4MbytesRAM,80MbytesHDDを搭載したモデルの価格がだいたい8100ドル程度。ちなみに,IIcxは同様の構成で7000ドル程度である.MacIIciも,ポータブルMacと同様9月に発表される予定.
 その他、従来機種のマイナーチェンジとしては,1.44MbytesFDDを搭載したSEがある.価格は据え置かれる予定.これは多分MacWorldExpoで発表されると思われる.
 サードパーティによる高速アクセラレータボードの開発も盛んだ.33MHz/030アクセラレータボードを開発したDayStar社はMacWorldExpoで50MHz/030バージョンの出展を予定している.ボード上には32Kbytesのキャッシュメモリ(25ns)が載っており,IIcxに比べておよそ2~3倍の高速処理を実現する.
 また,同社は25MHz,40MHzの低価格バージョンも同時に開発.価格はII用,IIcx用とも,2395ドル(25MHz),4995ドル(40MHz),5995ドル(50MHz)の予定.

■Apple社,RISC搭載マシンを開発か?
 50MHzの68030が出てくると,CISCチップも来るところまで来た,といった感じがする。事実,50MHz/030が最後のCISCチップともいわれており,世の中の流れはRISCへと傾いている.すでにワークステーションの分野では,RISCチップを搭載したマシンが主流になりつつある.
 Apple社内で,RISCチップを用いたマシンの研究がすでに始まっているとしても不思議なことではない.その動きの1つとして,すでにApple社内ではRISCチップを搭載したQuickDrawアクセラレータの試作が完了したといわれている.Macでは,メインCPUである680X0がQuickDrawの処理を行なうため,CPUパワーのかなりの部分をウィンドウの表示やアイコンの処理などに費やさなければならなかった.QuickDrawが1bitの画面表示,すなわち白黒のみの表示を行なっているときはそれでまだよかったのだが,MacII以降8bitカラー(256色)が表示できるようになり、最近では32bit(24bitをカラー情報として扱う)表示さえできるようになるなど,CPUの負荷はますます大きくなってきている.
 QuickDrawアクセラレータは,この部分をすべて他のハードウェアで置き換えようというものだ。このボードにはAMD社のAMD2900(25MHz)が用いられているといわれている.QuickDrawをRISC搭載ボードで置き換えようとする同様の動きは,サードパーティにも存在する.Mac用カラービデオボードおよびディスプレイを開発/販売するRadius社のQuickColorがそれだ.同社によると,32bitQuickDrawの一部のファンクションをボード自身が行なうことにより,約6倍の高速処理が可能になるとしている.ボード上にあるカスタムRISCチップは,NuBusのブロック転送モードでVRAMへの読み書きを直接行なう.このボードはMacWorldExpoに出展される予定.価格は795ドル。
 2番目の動きは,Motorola社のRISCチップ88000をメインCPUとしてApple社の次世代システムを構築しようというもの。先頃Motorola社は,Apple社に対して20MHzおよび25MHzの88000の供給を開始した,と発表した.Apple社はこれに対し,88000をRISC研究用チップに選んだ点は認めているものの、「RISCマシンの研究は始まったばかりで,(将来的に)RISCベースのパーソナルコンピュータを発表するかどうかは未定」としている。同社でこの手の研究を行なっているATG(AdvancedTechnologyGroup)部門でも製品化にはさらに24ヵ月以上を要するとしており,現時点では研究の域を出ていないことを強調している.
 しかし,こうした一連の動きは,少なくともApple社がRISCチップに非常に興味を持っていることを示すものだ。またそのRISCチップがMotorola社の88000であることも明らかになってきている。RISCを搭載したMac,あるいはまったく新しいアーキテクチャのマシンが発表される日も意外と近いのかもしれない。
(ザイロンコーポレーション代表 脇山 弘敏)

予想が当たったか外れたかを検証したいのでスクラップしている。「50MHzの68030が出てくると,CISCチップも来るところまで来た,といった感じがする。事実,50MHz/030が最後のCISCチップともいわれており,世の中の流れはRISCへと傾いている.」これはこの後Pentiumのクロックがそれを越えていくから外れているはず。100MHz超えはいつだったかスクラップしている現在思い出せない。Pentiumの記事が出てくるのが楽しみ。

ウィンドウソフト裁判でAppleが逆転敗訴
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Appleがウィンドウ表示タイプのソフトはAppleのものだという争い。ソフトのアイデアに著作権があり他社は同類のソフトを出せないというのは違和感がある。
結局どうだったのか。
関連する過去のスクラップを再掲する。
業界・ソフト関係(月刊ASCII 1988年6月号5) 米国ハイテク産業の動向
■Apple社とMicrosoft社に見る米国著作権事情
 Apple社が,Microsoft社のWindows 2.03とHP社のNewWaveをMacintoshの著作権侵害だとして訴えを起こしたことは先月号で報じた。これに対してMicrosoft社は、Apple社の訴訟申請が同社の利益を損なったとして逆提訴した.Microsoft社によると,1985年の両社間の合意では,Windows1.0に対してApple社はすべての権利を放棄したはずだという.  今回の件に限らず,著作権や特許権をめぐる紛争は米国では日常茶飯事で,「奴らが訴えてきたら,こちらは別件で逆に訴えてやる」という動きが必ず出てくる.こうした訴訟の応酬は,一般ユーザーに対するアピールという側面が強い.したがって,訴訟が起きても法廷で最後まで争われることはごくまれで,途中で示談になるケースが非常に多い.今回のApple社の訴訟は,IBM PC/PS2へのWindows型ユーザーインターフェイスの浸透を少しでも遅らせることが目的であるといわれている.


米Apple社と米Adobe社の関係が決裂か?
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AppleがPhotoshopとかのソフトではなくPostScriptへの依存度を減らそうとしていたのか。ただ、Appleのページ記述言語は結局どうなったのか。

横河HPと日本アポロコンピュータが11月に合併へ
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アポロコンピュータはなじみがない。
合併で日本国内のワークステーションは35%(13万350台)となる。日本国内のワークステーションはこんなに少なかったのか。

米シリコンバレーの売り上げトップ企業は米HP社
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メモしておく。Apple Computerが40億7100万ドル。

AJが日本語版Macintosh II cxなどを発表
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アップルジャパンをAJと略した記事をここで初めて見た。

カテナがCompaq社製80386AT互換機を販売
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カテナという会社の記事をここで初めて見た。

マイタックジャパンがPS/2互換機などを発売
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マイタックジャパンという会社の記事をここで初めて見た。

日電,オフィスプロセッサに32bitラップトップを投入
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オフィスパソコンとかワークステーションではなくオフィスプロセッサというのをここで初めて見た。

理経,米E&S社のスーパーコンピュータを販売
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理経という会社の記事をここで初めて見た。

三菱,英文字認識できる光ニューロコンピュータを試作
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どこがどう凄いのか分からない。文字認識つまりOCRソフトに光ニューロコンピュータが必要だと思い開発したのかが分からない。
英文字のOCRの実現に「実用化には4,5年かかる」には少しびっくりした。OCRそれも日本語ではなく英文字についてもそんなに難しいことだったのか。スーパーコンピュータが出てくるというのもびっくり。34年前のスーパーコンピュータがそんなに能力が低かったのか。今のパソコン以下だったのか。

以下ワープロの記事を5件続ける。

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書院WD-A330の価格は18万5000円。

シャープ,ワープロ書院シリーズに新機種を投入
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書院WD-HL30の価格は19万8000円

リコーがプリンタを共有できる日本語ワープロを発売
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L100の価格は23万8000円

松下が9インチCRT搭載の日本語ワープロを発売
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FW-U1PRO151AIの価格は11万円

東芝が12インチCRT搭載の日本語ワープロを発売
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JW-230の価格は19万8000円
34年前日本語ワープロの新発売が続いていた。終わるのはいつかスクラップを続ける。

以下CPU,RAM等の記事をスクラップする。
日本電気が16bitMPU2種をサンプル出荷
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V40/50をベースにしたμPD70250,μPD70260。Vシリーズは好きだったが、パソコンにはV30しか主流になれなかった。

日本電気が16bitワンチップマイコン2種を開発
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78K/IVファミリー。これは知らない。

米Motorola社,33MHzの88000RISCチップを発売
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三菱が4MbitSRAMモジュールを発売
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MH51208TNA

富士通が256KbitECL RAMを発売
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MBM10C504

米IBM,4MbitDRAM採用のメモリカードを発売
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ハードディスク関係の記事をスクラップする。
アイテム,PC-9801EX2/ES2専用内蔵HDDを発売
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40MbytesのHyperDisk E40Eが13万8000円。

アイテム,PC-9801R/VM用内蔵HDDを発売
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PC-9801VXシリーズが無くPC-9801RA2/RX2/RL2/VM11用だった。
40MbytesのIT RH-40が14万8000円。

ロジテックが9800用のHDDとストリーマを発売
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80MbytesのHDDであるLHD-38VSが24万8000円

ランドコンピュータ,データ共有可能なHDDを発売
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LANが普及していなかった時代複数のパソコンで同時に使えるHDDの需要があった。

理経がMacintosh用リムーバブルHDDなどを発売
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知らない会社の理経が発売。

ヤマハ,HDD用の高性能薄膜ヘッドを開発
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HDDの大容量化はこういった技術の発達による。

キヤノンが光カードシステムを開発
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目にしたことのない知らない製品だ。

トーキン,PC-9800/286用FDコンバータを発売
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トーキンも知らない会社だ。このコンバータの意義が分からない。私達の間では外付け3.5インチドライブを買うのが普通だった。

シミュレーター画面を使ったコントローラシステムが発売
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34年前すでにVR技術開発は始まっていた。

三洋電機,手書き漢字入力が可能な電子手帳を発売
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EN-1は128×64ドットのSTN液晶で価格は2万2800円。

米Motorola社,腕時計型ポケットベルを開発
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後のApple Watchである。

米ウイルス事件容疑の学生ハッカーを起訴
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国防総省のコンピュータをハックしたという大事件。今こんな事件が起きたらどうなるのだろうか。

ボイジャーによる海王星観測を日米共同で
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このときまだボイジャーは海王星へ向けて飛行?中だった。

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