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PC-9801LS2,FMR-50,M500,PC-286LE(月刊ASCII 1988年12月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

最新機種パソコン主力機種レポート2のラップトップ記事をスクラップする。
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以下表1を抜粋した。
表1 PC-9801LSの主な仕様CPU
CPU 80386SX
 クロック周波数 約16MHz
 メモリアクセス 0ウェイト
V30
 クロック周波数 約8MHz
 メモリアクセス 1ウェイト  
RAM 1.6Mbytes標準実装
メモリ専用スロットに3Mbytes拡張し,最大4.6Mbytes内蔵可能
表示機能 表示素子8/15階調表示のプラズマディスプレイ(640×400ドット)
アナログRGBディスプレイ接続可能
グラフィック カラー指定時
 640×400ドット 8/15階調 2画面
 640×200ドット 8/15階調 4画面
漢字 文字構成 16×16ドットフォント
文字種類 JIS第1・2水準漢字および拡張漢字など約7600字
ユーザー定義文字 188種
FDD 1Mbytesタイプ3.5インチFDDを2台内蔵
640Kbytesタイプ3.5インチFDの読み取り/書き込み可能
3~4台目の1MbytesタイプFDDとして,PC-9831-MF2/MW/VM2のいずれか接続可
HDD LS2:内蔵せず、増設不可
LS4:40Mbytes3.5インチHDD内蔵
外形寸法339(W)×380(D)×103(H)mm
重量 LS2 8.1kg, LS5 8.8kg
消費電力 LS2 65W(最大105W),LS5 80W(最大175W)
価格 LS2 62万8000円,LS5 86万6000円
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表2 86系CPUの主な仕様比較
80386 80386SX 80286 8086
ピン数 132ピン 100ピン 68ピン 40ピン
クロック周波数 12.5~25MHz 16MHz 6~16MHz 5~8MHz
内部アーキテクチャ 32bit 16bit
アドレスバス 32bit 24bit 16bit
データバス 32bit 16bit
論理アドレス空間 64Tbytes 1Gbytes 1Mbytes
物理アドレス空間 4Gbytes 16Mbytes 1Mbytes
プロテクトモード あり なし
バーチャル86モード あり なし
OS/2 動作 動作不可
WINDOWS/386 動作 動作不可
80286と80386との間には速度以外に歴然たる差というか別物レベルの差があった。それはバーチャル86モードで実によかった。私は、これだけで80386の価値を認めてしまった。しかし、結局80386の時代これを十分に使いこなせるだけのソフトはなかった。
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まとめ部分をスクラップする。
 LS2は62万8000円,LS5は86万6000円だ.ほぼ同スペックのRA2/5と比べると,ぴったり13万円の差となる.速度差とプラズマディスプレイの価格がこの差になる.純正のカラーCRTディスプレイは定価が10万円前後だから,あとはサイズと持ち運べる便利さだ.ただ,大きさと重さを考えると,Lという名称とはいえラップトップと呼ぶのは苦しい.同社も発表資料で「ラップトップ」ではなく,「ポータブルパソコン」と呼んでいる.どちらにしても、とにかく386マシンが欲しいという人は迷うところだ.
 LV21とLS2を比べると,28万3000円の差となる.スペック的にはディスプレイとメモリ1Mbytesの差だが,CPUの速度差が3倍以上あるだろう.バッテリ駆動の可否では,逆にLVが有利だとにかくポータブルが欲しいという人もかなり迷うことになる.
 速度と値段を考えると,LVとLSの間を埋める機種が欲しい.デスクトップ機におけるVX,RXのような,286搭載の主力機はいつ出てくるのだろう.

 最後の部分を読むと悲しい思い出がよみがえる。PC-9801VX2という発売後8か月で新機種のPC-9801VX21がでてしまう外れ機体を買ってしまった私は、ずっと後悔していた。なぜよりによってPC-9801VX2かよ。なぜよりによって80286という外れCPUかよ。8086を呪った私はずっと罰が当たったと思っていた。やはり恨みつらみという悪感情は不幸を呼び寄せるものだ。それにつけても「286搭載の主力機」という表現は286を誉めすぎではないか。確かに8086やV30のデスクトップ機を仕事で使うとき「遅い!」不満しかなかった。人間を5秒待たせたらリセットボタンを押されてもしょうがないと思え!とパソコンに向かって心の中で暴言を吐いていた。その点80286はテキスト処理をメインに使うのならまだ使える機械だった。グラフィックスはダメだった。遅くて使ってられなかった。

次に紹介されていたのは富士通・松下電器のラップトップだった。
ASCII1988(12)c07FMR-50LT写真1,2_W317.jpg
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富士通のFMR-50と松下電器のM500はほぼ同一というレベルの互換機だった。
スペック等をスクラップする。
表1 FMRシリーズおよびMシリーズの構成
富士通 FMRシリーズ 松下電器 Mシリーズ
FMR-70(80386/16MHz) M800(80386/20MHz)
FMR-60(80286/8MHz) M700(80286/12MHz)
FMR-50(80286/8MHz) M500(80286/8MHz)
FMR-30HX(80L286/8MHz)
FMR-30(80C86/8MHz)
富士通ではこのほかに,FMR-30BX,FMR-10LTがある.

価格は
FMR-50HD(65万円)
FMR-50LT5(56万8000円)
FMR-50FD(41万円)
FMR-50LT2(42万8000円)
M500HD(58万円)
M353HD(56万8000円)
M500FD(36万円)
M353FD(42万8000円)

エプソンのPC-9801互換ラップトップ
ASCII1988(12)c08PC-286LE写真1,2_W471.jpg
CPUはμ70116(V30)クロック周波数10/8MHz
で重量と価格は
STDが6.6kg,36万8000円
H20が6.9kg,50万3000円
H40が6.9kg,59万3000円

エプソンのカラー液晶ラップトップの試作マシンの記事をスクラップする。
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 10月17日に行われたPC-386,PC-286LE,PC-286USの記者発表の席上,セイコーエプソンは、カラー液晶ディスプレイを搭載したPC-286シリーズの試作マシンを公開した。
 この試作マシンは、本体はPC-286LEとほぼ共通であり,液晶ディスプレイをカラー液晶に置き換えたものとなっている.この液晶パネルは,MTMアクティブマトリクス方式と呼ばれる方式を採用したものとのことであり,発色や応答速度についても,CRTディスプレイとほとんど変わらない使用感を提供する(写真a,b).
 同社では,今回のものはあくまで試作であるが,来年度中には,こうしたカラー液晶を採用したマシンの商品化も可能であるとしている.また,ラップトップマシンの表示ディスプレイは,将来的に,白液晶を搭載したものと,カラー液晶を搭載したものに分かれていくことになるという。
 白液晶タイプは,ワークステーションなどのペーパーホワイトディスプレイと同じように,カラー表示を必要とせず,紙のドキュメントを交えた作業などで疲労感の少ない環境を提供するというメリットがある.一方,カラー液晶タイプは、CRTディスプレイとまったく同等の環境を提供するものである.
 また,同発表会では,PC-286/PC-9801シリーズ用のOHPプレゼンテーションディスプレイパネルが発表された.これは,パソコンの画面を表示する液晶パネルをOHPのシートとして利用できるというものである.同社のものは,PC-286Lと同じように白液晶を採用しており,従来のこの種のパネルに比較してコントラストが高く,耐熱性も十分配慮されているという。価格は、21万8000円となっている.

カラー液晶のラップトップ初期のころは見づらかった。このころのラップトップは中間作業用マシンで最終的にはデスクトップ機にデータを移しそこで完成させるという感じで使っていた。なにしろ、職場のパソコン環境は1人に1台ではなく、係に1台という貧弱なものだった。
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