SSブログ

PC-386,PC-9801VM11,PC-9801RX,PC-286X/VE(月刊ASCII 1988年12月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

最新機種パソコン主力機種レポート2のデスクトップ記事をスクラップする。

エプソンのPC-386
ASCII1988(12)c10PC-386写真1_W520.jpg
ASCII1988(12)c11PC-386写真2,3_W376.jpg
80386クロック周波数20/10/5MHz(ノーウェイト)のマシンで価格は
STDが59万8000円
H20が72万3000円
H40が81万3000円

PC-9801VM11
ASCII1988(12)c12PC-9801VM写真1_W520.jpg
記事ではPC-9801VM2のバージョンアップと書いてあるが、CPUがV30で変わらないため私たちは安物のVMが出たと言っていた。大体VM2の一番いいところであったキーボードをチープなものに変えるとは何事だ。ユーザーをバカにしているのかと怒ったものだった。
表からV30マシンの価格をスクラップする。
PC-9801VM11が32万8000円
PC-9801UV11が26万5000円
PC-9801LV21が34万5000円
PC-9801CV21が35万5000円

PC-9801RXのコラム記事をスクラップする。
ASCII1988(12)c13PC-9801RX写真a_W447.jpg
 9月末に発売となったPC-9801RXが届いたので,ベンチマークテストを行った.対象としたのは,前任者のPC-9801VX21と,先輩のPC-9801RAである(表a).上半分はおなじみの機械語によるベンチマークで、下はCで作ったCコンパイラの速度比較用ベンチマークである.
 まず,VX21との差を見てみると,機械語で1.25倍,Cで1.24倍速くなっている.VX21は286の10MHzノーウェイトで,対するRXは12MHzのノーウェイトだから,ちょうどクロックの差が出ていることになる.特出している部分はないが,画面スクロールは1.33倍の速度になっている(scrl1k).
 RAとの比較では,クロックは16MHzと12MHzで,0.75倍である.結果は,0.6倍~0.8倍という多少ばらつきがあるものになった.特に差があるのは,機械語べンチマークのかけ算命令で,半分以下のパフォーマンスになっている.逆に言うと,RAの方が倍以上速い.16bitと32bitの差といったところだろうか.
 VX21は43万3000円だったが,RX2は39万8000円と3万5000円安くなった.その上,省スペース、省電力,メモリ専用スロットの設置,1.2倍の高速化などが実現されている.VX41とRX4の価格差は6万4000円で,シークタイムが速くなった上,2万9000円安くなったことになる.
 RAとは10万円の差で、メインメモリが1Mbytes少なく,速度差は20~50%である.RX用の内蔵メモリは,RAと同様の8万円だから,メモリ量を合わせると2万円の差になる.2万円の差なら,少なくとも20%速いRAの方が得な気がする.ただし,プロテクトモードで動作するOS類を使わないのなら,メモリは必要ない。周辺ハードウェアでは,演算コプロセッサの種類と価格に差があるだけで,他は共通だ。ソフトウェアは,WINDOWS/386が動作するかしないかの差があるが,OS/2はどちらでも動作する.
 このへんを考えて,実勢価格と相談しながら,どちらにするか決めることになる.

80286と80386はクロックが速度を決めていた。ベンチマークで特定の命令の速度を比べても多様な命令を使ってソフトは動いているので実際に使ったときの体感速度には参考にならない。「プロテクトモードで動作するOS類を使わないのなら,メモリは必要ない。」なんて書いてあるがそんなことはない。EMSメモリとして活用できるのでMS-DOSで使っていても640Kbyte以上のメモリは必要だった。

PC-286US
ASCII1988(12)c14PC-286US写真1_W520.jpg
80286クロック周波数10/6MHz(ノーウェイト)
価格は
STDが26万8000円
H20が39万3000円

PC-286X/VE
ASCII1988(12)c15PC-286X写真_W280.jpg
ASCII1988(12)c15PC-286X写真a_W520.jpg
コラム記事をスクラップする。
 前号でも紹介したように,80386は,80286の上位のCPUであり,独自の32bit命令があるほかに,80286や8086と共通の命令を用意している.現在,PC-9801/PC286シリーズ用に普及しているアプリケーションのほとんどは、この共通した命令だけによって作られているのである.
 この共通の命令については、CPUのクロック周波数が,そのまま演算速度に反映してくるといってよい.同一クロック周波数では,80286と80386を比較した場合,目安として,3分の1の命令について実行速度が同じであり,やはり3分の1について80386の方が高速であり(おもに演算命令),残りの3分の1について80286の方が高速である(おもにI/O命令).もっとも,これらの命令は,実際のアプリケーションによって使用頻度が異なるので,一概に同一クロック周波数の80286と80386で同じ結果が出るとはいえない.PC-286Xは,その発表会で,32bitマシン並みの処理速度を実現しているとし,PC9801VX用のデモプログラムや一般のアプリケーションを実際に走らせて、むしろ高速であるケースも多いことが示されていたようである.

このように80386は高速な80286として利用されていた。それならば高速な80286を作ればいいではないか。それをAMDはやった。しかし、AMDのCPUを搭載したパソコンを使っている知人はいなかったというか店頭でみたこともなかった。結局高価な80386を使ったパソコンが売れていた。

前にも書いたがPC-9801VX2(8086,8MHz)はPC-9801VM2(V30,10MHz)より遅いことがあってがっかりした。
>記事によれば「80286は8MHz固定だが、これと10MHzのV30を比べて、発表資料によると1.7倍程度高速になるとしている。」とあったが知人の作ったプログラムを実行してみて愕然とした。VM2より遅かった。
>知人はソフトのオープニングでグラフィックを使った上下に動く格好いいアニメーションを作った。G-VRAMはR,G,B各48Kbytesでありこのオープニングアニメーションはセグメントレジスタを変化させて使った。
> このプログラムをPC-9801VX2で動かすと隣のPC-9801VM2より遅い!

命令によって違う種類のCPU間で速度差があるのは当然だが、グラフィックスとか特定の処理をするときには上の例のように目に見えて速度に差がでてくることがある。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。