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米国ハイテク産業・その他のハード・ソフト等(月刊ASCII 1988年11月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS から米国ハイテク産業・その他のハード・ソフト等の記事をスクラップする。

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米国ハイテク産業の動向
■米国主要メーカーが,IBMに対抗して新規格を発表
 先月号でIBM PS/2とMCA(Micro Channel Architecture:マイクロチャネル・アーキテクチャ)クローンが,当初の思惑どおりに売れていないと報告したが,その後,MCAをめぐって新しい動きが出てきた.Compaq社をはじめとする有力クローンメーーカーが連合して,拡張ATバス仕様を決定し,IBM社のMCAに対して真っ向から対決する姿勢を明らかにしたのだ.
 新しいバス仕様は,もちろん80386対応の32bitバスで,EISA(Extended Industry Standard Architecture)と呼ばれる.EISAは,IBMXT(8bit)やATのバス(16bit)もサポートし,アクセス速度はダイレクトアクセスモードで8Mbytes/s,バーストモードで33Mbytes/sを実現する.これは、MCAの約2倍の速度に相当しており,メモリ空間は16Mbytes以上をサポートする.
 EISAの最大の特徴は,仕様自体がパブリックドメインであることだ.MCAを用いたシステムを開発・販売すると,1ユニットあたり最大5%というロイヤリティをIBM社に支払わなければいけない.さらにIBM社は,MCAの使用契約に先立ち,古い機種のロイヤリティ(IBMXT/ATクローンに対する)の支払いも要求しているといわれる.こうした高いロイヤリティが,サードパーティにMCAの使用を躊躇させる一因になっている.クローンメーカーにとって,EISAがロイヤリティ・フリーという点は大きな魅力になるだろう.別の観点から見ると,EISA仕様の決定によって,IBM社がロイヤリティ戦略を少しでも緩和してくれるのでは,と期待している向きもある.
 この連合は,まとめ役のCompaq社をはじめ,AST Research社,EPSON America社,Hewlett-Packard社,NEC Information Systems社,Olivetti社,Tandy社,Wyse Technologys社,Zenith Data Systems社の9社が中心になっている.これに加えて,ワークステーション・メーカーではDEC社,AT&T社,Unisys社,Sun Microsystems社,チップメーカーではIntel社,Chips&Technology社,ソフトメーカーではMicrosoft社,Lotustt,Borland Internationalit,Phoenix Technology社.など,超有力企業が名前を連ねている.
 現在,Intel社が,バスコントローラの設計を手がけており,Phoenix社がROM-BIOSの開発に着手している.Compaq社によると,早ければ来年にもEISA仕様の80386マシンを発表する予定だという

■Unisysが80486マシンの開発に着手
 Unisys社は,Intelの次期主力CPUである80486をベースにしたワークステーションの開発に着手した、と発表した。同社はもともと,Sperry社とBurroughts社が合併したメーカーで,大型機と中型機を専門にしている.これまで,ワークステーションレベルでは,NCR社からUNIXマシンのOEM供給を受けていた.しかし先頃,サンノゼのConvergent社を買い取ってワークステーション分野へ本格的に参入した.今回の80486マシンのプロジェクトは、Convergent社が担当している.
 80486マシンは,UNIXとMS-DOSの両方が使用でき,来年中に完成させる予定だ.Convergent社会長のPaulEly氏によると,「現在,AT&T社,Sun社と共同で,新しいユーザーインターフエイスを開発している.これには,Unisys社も加わっており,将来,業界標準になるものと期待している」と,AT&T社,Sun社が開発している統合UNIX環境を,このマシンに搭載することを明らかにしている.

■NeXTのワークステーションが発表
 NeXT社は,長いあいだ待たれていたワークステーションを10月12日に正式に発表する.当初の予定から1年以上も遅れたわけだが,その分だけ新しいマシンに対する期待が高まっていた.
 主要なサードパーティやマスコミに発表会の案内が届いているといわれ,今回は間違いなく発表しそうだ、案内状によると,12日にサンフランシスコ市内のデービス・シンフォニーホールで発表し,翌日にテクニカルコンファレンスなどが予定されている.マシンのスペックなど詳細は不明だが,少なくとも2機種が発表されるものと思われる.その内訳は,価格が6000ドル前後のエントリーモデルと,1万ドル前後のハイエンドモデルである.
 エントリーモデルは,クロック周波数が20MHzか25MHzの68030CPUを搭載して,40MbytesHDD,2.5Mbytesメインメモリ,PostScript用コ・プロセッサ,256階調表示のモノクロ・ディスプレイという構成,ハイエンドモデルは、同じCPUを搭載して,8Mbytesのメインメモリ,150MbytesHDD,そして1670万色中から256色表示のカラーモニタという構成になる.両機種ともに,標準でEthernetポート,VME拡張バスポート,9600bpsモデムが付くといわれる.
 OSには,カーネギーメロン大学で開発されたUNIXであるMachが搭載される可能性が高い.また,Display Post Scriptも標準搭載して,スクリーンを拡大しても文字にジャギーが出ることはないといわれる.
 NeXT社のニューマシンは,当初,大学を中心とする教育機関を中心にマーケティングを行うと言われていた.この路線は,基本的に大幅な変更はないだろうが,グラフィックデザイナーや音楽家,出版社などをユーザーとして対象に加えるなど,よりマルチメディアを意識したマーケティングを指向しているとも言われる.詳細は来月号で明らかにしたい.
(ザイロンコーポレーション代表脇山弘敏)


PS/2は確かダメだったと思ったが、EISAがMCAに取って代わったのかは記憶にない。第3の規格があったのかどうか覚えていない。今後のスクラップが楽しみ。こうして34年後の未来から見ても将来どうなるのかあやふやなのだから、未来人が現在に来たとしてもなんでもは分からないわけだ。だから、未来人なのに○○が今後どうなったか分からないのはおかしいから未来人なんていないとはならないわけだ。私がタイムマシンで34年前に行ってもパソコンの確かな未来が分からない以上未来から来たと言っても信用されないだろう。将来は液晶ディスプレイになって平面、壁掛けテレビが普通になると言ってもそれは34年前の人でも言えることで○○年に○○が発売されて市場を席巻すると断定的に言わねばならない。そんなこと言えるわけもない。
 486マシンの件。やっと386のPC-9801RAが出ても市場ではこれから286のPC-9801RXがのさばる日本と486マシンが出てくる米国。差がはっきり出ている。私は386マシンをスキップして486マシンのPC-486GRを買ったが、それは何年後だったか。こんな簡単なことすら記憶していない。
 スティーブ・ジョブズはいつも成功していたわけではない。アップルを追い出され、NeXTを作ったがここでは成功しなかったと記憶している。デザインはジョブズらしく物凄く格好よくあこがれるものだったが高すぎた。

日電がV33用浮動小数点演算コ・プロセッサを発売
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浮動小数点演算がコ・プロセッサ無しでできるようになったCPUはPentiumからだったか?
浮動小数点演算もできないプロセッサでは仕事には事務系ソフトしか使えない。

インテルジャパンがMCAコンパチの周辺チップを発表
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これもどうなったのか?

米チップス社とアスキーがVGA対応のラップトップ用LSIセットを発売
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アスキーは周辺チップの商売をしていたのか。

シャープ,米国で電子手帳を発売
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米国でも電子手帳の需要はあったのだろうか。

三洋電機,静止画テレビ電話を発売
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テレみあい(TDA-1)価格は5万7800円。これ両者が持っていないと役に立たない。需要はどこにあった?仕事で使うならFAXと電話の方が話が早いのではないか。

日本IBMと東芝,液晶カラーディスプレイを共同開発
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34年前の液晶カラーディスプレイは日本の技術が世界のトップだった。

松下電器工業,非接触型のICカードを開発
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このカードは成功したのか?Suicaになれたのか?

キャラベルデータが40/80MbytesHDDを発売
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40MBのCA-40LGが13万8000円。まだまだ高かった。

情報技術開発が容量300MbytesのHDD2機種を発売
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情報技術開発(株)という会社は知らなかった。HDD-3010が125万円。

緑電子がHDDを利用したHDDバックアップシステムを発売
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これは、今でいうRAID 1と同じか。

日電,ハイビジョン用のインライン方式ブラウン管を開発
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ディスプレイは、まだまだブラウン管が主力だった。

日本エレクトロニクス,高分解能のバスマウスを発売
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MS-50HRが98000円もする。

ソードがJ-3100用の4MbytesFDDを発売
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FD-3541で9万9800円。
FDDの大容量化はとどまることがなかった。
FDは信頼性に乏しく、読めなくなることがあった。とあるところでは、読めなくなったときに被害が大きくならないよう2HDを使うことを禁止し、2HDより信頼性がある2DDを使うようにと指示したところもあったそうだ。私は2HDが2DDより信頼性に劣るとは思っていなかったし、2DDの遅さに辟易していたのでそういった指示をされたところが可哀想に思った。
大容量の交換メディアは私の周りではMOが主流だった。

ランドコンピュータがFDのメディアコンバータを発売
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LMC-35の本体価格は28万円。
必要性は認めるが、この価格では外付けのFDを買った方が良いのではと思ったが、「プロテクトされたフロッピーディスクもコピーできるように」が売りだったのか?

日電がPC-Engine内蔵のCRTとPC-88VAシリーズ用拡張ボードを発表
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ゲーム機とTVを合体させるのはシャープのファミコンテレビ以降記憶になかった。
日電もこういう合体機械を作っていたのか。

ジャストシステム,シルエットをバージョンアップ
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シルエットを使っていた人を知らなかった。どのくらい売れたのだろうか。

富士オーエー,囲碁ソフトを発売
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囲碁道場の価格は7800円。詰碁のソフトのようだ。通信対局もできたようだ。

ランテクスがベクトルフォントを装備したプリントアウト用ソフトを発売
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HyperPrintの価格は4万9000円。
これは需要があったのではないか。会合の垂れ幕(紙製)に使いたい。

富士ソフトウェアが毛筆ワープロをバージョンアップ
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今では当たり前の毛筆ワープロ。
価格がSr(シニア)で7万5000円でこんなに高かったのか。

台湾コンピュータ展示商談会が開催
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IBM互換機が業界標準になろうとは。台湾がマザーボードの開発製造の主流になろうとは34年前は思っていなかった。

日立製作所,米OSFに加入
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結局これはどうなったのか。スクラップを続けて判明するのか。

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