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米国ハイテク産業・その他のハード・ソフト等(月刊ASCII 1988年11月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS から米国ハイテク産業・その他のハード・ソフト等の記事をスクラップする。

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米国ハイテク産業の動向
■米国主要メーカーが,IBMに対抗して新規格を発表
 先月号でIBM PS/2とMCA(Micro Channel Architecture:マイクロチャネル・アーキテクチャ)クローンが,当初の思惑どおりに売れていないと報告したが,その後,MCAをめぐって新しい動きが出てきた.Compaq社をはじめとする有力クローンメーーカーが連合して,拡張ATバス仕様を決定し,IBM社のMCAに対して真っ向から対決する姿勢を明らかにしたのだ.
 新しいバス仕様は,もちろん80386対応の32bitバスで,EISA(Extended Industry Standard Architecture)と呼ばれる.EISAは,IBMXT(8bit)やATのバス(16bit)もサポートし,アクセス速度はダイレクトアクセスモードで8Mbytes/s,バーストモードで33Mbytes/sを実現する.これは、MCAの約2倍の速度に相当しており,メモリ空間は16Mbytes以上をサポートする.
 EISAの最大の特徴は,仕様自体がパブリックドメインであることだ.MCAを用いたシステムを開発・販売すると,1ユニットあたり最大5%というロイヤリティをIBM社に支払わなければいけない.さらにIBM社は,MCAの使用契約に先立ち,古い機種のロイヤリティ(IBMXT/ATクローンに対する)の支払いも要求しているといわれる.こうした高いロイヤリティが,サードパーティにMCAの使用を躊躇させる一因になっている.クローンメーカーにとって,EISAがロイヤリティ・フリーという点は大きな魅力になるだろう.別の観点から見ると,EISA仕様の決定によって,IBM社がロイヤリティ戦略を少しでも緩和してくれるのでは,と期待している向きもある.
 この連合は,まとめ役のCompaq社をはじめ,AST Research社,EPSON America社,Hewlett-Packard社,NEC Information Systems社,Olivetti社,Tandy社,Wyse Technologys社,Zenith Data Systems社の9社が中心になっている.これに加えて,ワークステーション・メーカーではDEC社,AT&T社,Unisys社,Sun Microsystems社,チップメーカーではIntel社,Chips&Technology社,ソフトメーカーではMicrosoft社,Lotustt,Borland Internationalit,Phoenix Technology社.など,超有力企業が名前を連ねている.
 現在,Intel社が,バスコントローラの設計を手がけており,Phoenix社がROM-BIOSの開発に着手している.Compaq社によると,早ければ来年にもEISA仕様の80386マシンを発表する予定だという

■Unisysが80486マシンの開発に着手
 Unisys社は,Intelの次期主力CPUである80486をベースにしたワークステーションの開発に着手した、と発表した。同社はもともと,Sperry社とBurroughts社が合併したメーカーで,大型機と中型機を専門にしている.これまで,ワークステーションレベルでは,NCR社からUNIXマシンのOEM供給を受けていた.しかし先頃,サンノゼのConvergent社を買い取ってワークステーション分野へ本格的に参入した.今回の80486マシンのプロジェクトは、Convergent社が担当している.
 80486マシンは,UNIXとMS-DOSの両方が使用でき,来年中に完成させる予定だ.Convergent社会長のPaulEly氏によると,「現在,AT&T社,Sun社と共同で,新しいユーザーインターフエイスを開発している.これには,Unisys社も加わっており,将来,業界標準になるものと期待している」と,AT&T社,Sun社が開発している統合UNIX環境を,このマシンに搭載することを明らかにしている.

■NeXTのワークステーションが発表
 NeXT社は,長いあいだ待たれていたワークステーションを10月12日に正式に発表する.当初の予定から1年以上も遅れたわけだが,その分だけ新しいマシンに対する期待が高まっていた.
 主要なサードパーティやマスコミに発表会の案内が届いているといわれ,今回は間違いなく発表しそうだ、案内状によると,12日にサンフランシスコ市内のデービス・シンフォニーホールで発表し,翌日にテクニカルコンファレンスなどが予定されている.マシンのスペックなど詳細は不明だが,少なくとも2機種が発表されるものと思われる.その内訳は,価格が6000ドル前後のエントリーモデルと,1万ドル前後のハイエンドモデルである.
 エントリーモデルは,クロック周波数が20MHzか25MHzの68030CPUを搭載して,40MbytesHDD,2.5Mbytesメインメモリ,PostScript用コ・プロセッサ,256階調表示のモノクロ・ディスプレイという構成,ハイエンドモデルは、同じCPUを搭載して,8Mbytesのメインメモリ,150MbytesHDD,そして1670万色中から256色表示のカラーモニタという構成になる.両機種ともに,標準でEthernetポート,VME拡張バスポート,9600bpsモデムが付くといわれる.
 OSには,カーネギーメロン大学で開発されたUNIXであるMachが搭載される可能性が高い.また,Display Post Scriptも標準搭載して,スクリーンを拡大しても文字にジャギーが出ることはないといわれる.
 NeXT社のニューマシンは,当初,大学を中心とする教育機関を中心にマーケティングを行うと言われていた.この路線は,基本的に大幅な変更はないだろうが,グラフィックデザイナーや音楽家,出版社などをユーザーとして対象に加えるなど,よりマルチメディアを意識したマーケティングを指向しているとも言われる.詳細は来月号で明らかにしたい.
(ザイロンコーポレーション代表脇山弘敏)


PS/2は確かダメだったと思ったが、EISAがMCAに取って代わったのかは記憶にない。第3の規格があったのかどうか覚えていない。今後のスクラップが楽しみ。こうして34年後の未来から見ても将来どうなるのかあやふやなのだから、未来人が現在に来たとしてもなんでもは分からないわけだ。だから、未来人なのに○○が今後どうなったか分からないのはおかしいから未来人なんていないとはならないわけだ。私がタイムマシンで34年前に行ってもパソコンの確かな未来が分からない以上未来から来たと言っても信用されないだろう。将来は液晶ディスプレイになって平面、壁掛けテレビが普通になると言ってもそれは34年前の人でも言えることで○○年に○○が発売されて市場を席巻すると断定的に言わねばならない。そんなこと言えるわけもない。
 486マシンの件。やっと386のPC-9801RAが出ても市場ではこれから286のPC-9801RXがのさばる日本と486マシンが出てくる米国。差がはっきり出ている。私は386マシンをスキップして486マシンのPC-486GRを買ったが、それは何年後だったか。こんな簡単なことすら記憶していない。
 スティーブ・ジョブズはいつも成功していたわけではない。アップルを追い出され、NeXTを作ったがここでは成功しなかったと記憶している。デザインはジョブズらしく物凄く格好よくあこがれるものだったが高すぎた。

日電がV33用浮動小数点演算コ・プロセッサを発売
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浮動小数点演算がコ・プロセッサ無しでできるようになったCPUはPentiumからだったか?
浮動小数点演算もできないプロセッサでは仕事には事務系ソフトしか使えない。

インテルジャパンがMCAコンパチの周辺チップを発表
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これもどうなったのか?

米チップス社とアスキーがVGA対応のラップトップ用LSIセットを発売
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アスキーは周辺チップの商売をしていたのか。

シャープ,米国で電子手帳を発売
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米国でも電子手帳の需要はあったのだろうか。

三洋電機,静止画テレビ電話を発売
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テレみあい(TDA-1)価格は5万7800円。これ両者が持っていないと役に立たない。需要はどこにあった?仕事で使うならFAXと電話の方が話が早いのではないか。

日本IBMと東芝,液晶カラーディスプレイを共同開発
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34年前の液晶カラーディスプレイは日本の技術が世界のトップだった。

松下電器工業,非接触型のICカードを開発
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このカードは成功したのか?Suicaになれたのか?

キャラベルデータが40/80MbytesHDDを発売
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40MBのCA-40LGが13万8000円。まだまだ高かった。

情報技術開発が容量300MbytesのHDD2機種を発売
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情報技術開発(株)という会社は知らなかった。HDD-3010が125万円。

緑電子がHDDを利用したHDDバックアップシステムを発売
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これは、今でいうRAID 1と同じか。

日電,ハイビジョン用のインライン方式ブラウン管を開発
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ディスプレイは、まだまだブラウン管が主力だった。

日本エレクトロニクス,高分解能のバスマウスを発売
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MS-50HRが98000円もする。

ソードがJ-3100用の4MbytesFDDを発売
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FD-3541で9万9800円。
FDDの大容量化はとどまることがなかった。
FDは信頼性に乏しく、読めなくなることがあった。とあるところでは、読めなくなったときに被害が大きくならないよう2HDを使うことを禁止し、2HDより信頼性がある2DDを使うようにと指示したところもあったそうだ。私は2HDが2DDより信頼性に劣るとは思っていなかったし、2DDの遅さに辟易していたのでそういった指示をされたところが可哀想に思った。
大容量の交換メディアは私の周りではMOが主流だった。

ランドコンピュータがFDのメディアコンバータを発売
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LMC-35の本体価格は28万円。
必要性は認めるが、この価格では外付けのFDを買った方が良いのではと思ったが、「プロテクトされたフロッピーディスクもコピーできるように」が売りだったのか?

日電がPC-Engine内蔵のCRTとPC-88VAシリーズ用拡張ボードを発表
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ゲーム機とTVを合体させるのはシャープのファミコンテレビ以降記憶になかった。
日電もこういう合体機械を作っていたのか。

ジャストシステム,シルエットをバージョンアップ
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シルエットを使っていた人を知らなかった。どのくらい売れたのだろうか。

富士オーエー,囲碁ソフトを発売
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囲碁道場の価格は7800円。詰碁のソフトのようだ。通信対局もできたようだ。

ランテクスがベクトルフォントを装備したプリントアウト用ソフトを発売
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HyperPrintの価格は4万9000円。
これは需要があったのではないか。会合の垂れ幕(紙製)に使いたい。

富士ソフトウェアが毛筆ワープロをバージョンアップ
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今では当たり前の毛筆ワープロ。
価格がSr(シニア)で7万5000円でこんなに高かったのか。

台湾コンピュータ展示商談会が開催
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IBM互換機が業界標準になろうとは。台湾がマザーボードの開発製造の主流になろうとは34年前は思っていなかった。

日立製作所,米OSFに加入
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結局これはどうなったのか。スクラップを続けて判明するのか。

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コンピュータ・ワープロ・データショウ(月刊ASCII 1988年11月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からコンピュータ・ワープロ・データショウの記事をスクラップする。

日電がN5200シリーズに32bitマシン3機種を投入
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一番安いモデル03(80286 10MHz)が39万8000円でPC-9801と同じくらいになっている。

日本IBMがPS/55シリーズとPS/2シリーズに新機種と関連周辺機器を投入
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一番安いモデル30 286のフロッピーモデルが29万7600円とこれも安い。

リコー,32bitパーソナルコンピュータの新モデルを発売
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一番安いモデルの735-T0C(80386 20MHz)が245万円

東芝,産業用コンピュータを開発
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GV200V(80386 20MHz)の最小構成の価格は500万円。産業用とはなんぞや?

YHP,68030を搭載したワークステーションを発売
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最安値がHP9000モデル370(68030 33MHz)454万円。

ソニーと松下電器がMSX2+規格対応マシンを発売
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ソニーのHB-F1XDJが6万9800円
松下電器のFS-A1WXが6万9800円
安くなったものだ。

カシオ,超小型日本語ワードプロセッサを発売
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ポケットワード PW-1000の価格が 3万4800円
カシオはポケット型サイズの製品が得意だった。

シャープ,日本語ワードプロセッサを開発
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ミニ書院WD-1200の価格は17万8000円
ワープロしか使わないのなら専用機の方がコストパフォーマンスが良かった。

ソニー,日本語ワードプロセッサに新機種を投入
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プロデュース PJ-200 の価格は11万8000円。

データショウ'88の記事をスクラップする。
速報レポート データショウ'88
AX市場に参入メーカー相次ぐ,日電は386LTを参考出品
 9月27日から4日間にわたって,国内最大のコンピュータ展示会「データショウ'88」(主催:(社)日本電子工業振興協会・通信機械工業会)が,東京・晴海の国際見本市会場で開催された.
 今回で16回目を数える同ショウには,昨年より11社多い143社が参加,新規出展社は37社にのぼった.
 今年のトレンドは,(1)32bitマシンが主力機種として台頭,(2)AX市場に沖電気,カシオ,キヤノン,京セラ,ソニーが新たに参入,(3)各社のラップトップマシンが出そろう,(4)各社がページプリンタを製品化――といった4点にまとめることができる.
 80386マシンは,AX陣営の各社がデスクトップ,ラップトップの両モデルで製品化しているのをはじめ,80386SXを搭載したマシンを日電やシャープ,三菱,キヤノン,京セラ,カシオ,ソニーなどが発表,または参考出品した.この中で特に注目されるのが,日電のPC-9800シリーズのラップトップ.16MHzノーウェイトの80386SXを搭載して,8階調以上が表示できるプラズマディスプレイと40MbytesHDDを搭載している(本号が発売される頃には発表している可能性もある).一方の80286マシンでは,クロック周波数を上げた機能強化マシンをセイコーエプソンや日電などが出品した.
 また,ほとんどのメーカーが,レーザービームプリンタを製品化してPC-9800シリーズ対応や,AX対応として出品した.解像度は,240~400dpiが大勢.この中では,日電がPostScriptと漢字ベクトルフォントを内蔵して10月末に出荷する予定で,他社より先行している.本格的な日本語DTPソフトがほとんどない状況だけに,当初はドットプリンタの代替機器になりそうだが,米国Adobe社が日本進出するなどDTP市場の急速な立ち上がりも予想される.本稿では,LBPを中心にレポートする(各マシンの詳細は特集記事を参照).
16bit機まではアセンブラで高速化を図ってきたが、32bitになると流石にソフトで頑張ってもハードの進歩に負けてしまう。つまり、高速なプログラムを書き終えたときには、ハードが高速になり無駄な努力だったという現実にガッカリしてアセンブラを全く使わなくなった。だんだん趣味のパソコン、プログラミングがつまらなくなった。作るより使うの時代になった。

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カシオのディスクトップ型AXマシン

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シャープのAXマシン

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ソードのSR-3300MS40はJ-3100コンパチ

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沖のISDN対応のデジタルテレビ電話
なんとも時代を感じる機械だ。34年は凄い昔だと感じる。

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三洋のDATを応用した記憶装置。
これではないが、カセットタイプのストリーマは導入した。結局、バックアップしたデータを復元する事態には陥らなかった。バックアップが必要な時にはストリーマがなく、HDDの信頼性が上がり、必要性が少なくなってから導入した皮肉なものだ。

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日本IBMのPS/2 モデル30 286

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エプソンのLBP

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カシオのLBP

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シャープのLBP

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リコーのLBP

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京セラのLBP

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三井物産のLBP

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三洋のLBP

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松下のLBP

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東芝のLBP
こんなに雨後の筍のごとく各社からLBPが発表されたのか。LBPはキヤノンしか目に入っていなくてこんなに各社が発表していたとは知らなかった。どれだけ発売にまでこぎつけたのやら。

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シャープのカラービデオプリンタ
インクジェットなのか何なのか?

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ソニーのMO。
このころは45万円もしたのか。
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パソコン広告(月刊ASCII 1988年11月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

もう一度読み返し、スクラップする。
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裏表紙はFM77AV40EX/20EXだった。

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表紙見返しはこの号の見返しはPC-9801RXの広告。RAは高いから安いRXを出したのだろうが、安いマシンが欲しかったらエプソンを買えばいいじゃないかということで私たち一般ユーザには人気がなかった。

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ASCII1988(11)a01PC88VA_斉藤由貴_W240.jpg
PC-88VAの広告。斉藤由貴の写真が変わった。またあまり可愛くない写真を使っていた。

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小沢なつきを前面に押し出している日電のモデムとプリンタの広告。前号の使いまわし。

ASCII1988(11)a03ペンタブ_W520.jpg
左側の日電のペンタブは前号の使いまわし。

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シャープのAX386。

ASCII1988(11)a05X68000_W520.jpg
シャープのX68000は前号の使いまわし。

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シャープのX68000の周辺機器の広告。

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シャープのポケコンPC-E 500の広告。

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南野陽子の富士通FMR-50LT。ライバルとの差はイメージキャラクターにある。

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左頁が東芝J-3100SGT101の広告。前号の使いまわし。

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三洋のMBC-17LTJは前号の使いまわし。

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Panacom M の広告は前号の使いまわし。

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久々に見る日立のパソコンの広告。B16EX-IIIには後藤久美子を使っていた。

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キヤノンのNAVI。前号の使いまわし。

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キヤノンのレーザーショット。

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キヤノン販売によるMacの広告は前号の使いまわし。

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エプソンのPC-286の広告。PC-286VEとPC-286X。

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左頁がEPSONのWORD BANK NOTE2の広告。

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一太郎Ver.4の広告。

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花子Ver.2の広告。

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ジャストシステムのduet。

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ジャストシステムのシルエット。
ジャストシステムは毎号広告を変えている。金があったのだろう。

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裏表紙裏はFUJI FILMのフロッピーディスクの広告。
FDDが中心部でFDを挟むので中心部がシワシワになることあった。安物のノーブランドではエラーが起こることもあった。FDの中心の穴にこのように円いテープを自分で貼って強化して使ったこともあった。ハブリングという名称があったことに34年後に気が付いた。

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モデムの速度変調方式、VAX(月刊ASCII 1988年10月号7) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

なんでも相談室から「モデムの速度の表し方」、「モデムの変調方式」、「VAXってなに?」をスクラップする。
ASCII1988(10)g01モデム_W520.jpg
モデムの速度の表し方
Q:モデムなどの速さを表す単位に「ボー」と「bps」の2つがありますが,これらは同じものなのでしょうか.
A:パソコン通信のように,公衆回線を使って通信(データの交換)を行う場合,電話回線内ではその特性にあったアナログ信号でデータが送られています.つまりモデムやカプラを使って,デジタル信号を音声信号(アナログ信号)に変換して転送しているわけです.
 ちなみに,「モデム(MODEM)」という言葉は,Modulation(変調),DEModulation(復調)の合成語です.
 bps(Bit Per Second)という単位は、1秒間に何ビットのデジタルデータを送るかという転送速度を表す単位で,コンピュータから見たデータ転送の実質的なスピードを表します.例えば,2400bpsのモデムは1秒間に2400ビット,つまり300バイトのデータを送ることができるわけです.
 一方ボー(Baud)とは1秒間に何回デジタル信号をアナログ信号に変調するかという変調速度を表す単位です.この単位は,カセットインターフェイスなどでおなじみの人もいると思います。カセットテープにデータを記録する方式は,基本的にモデムによるデータの転送とおなじ原理を使っています.
 実際のモデムでは,送りたいデジタル信号に合わせて、ベースとなるキャリア(搬送波)と呼ばれる正弦波の音声信号の振幅や周波数を変化させることでデータを送っています(図1).これは、ラジオやテレビが,電波を変調することで音声や画像を送っているのとよく似ています.
 モデムの変調方式にはいろいろありますが,300bps~1200bpsのモデムではデータのO/1に合わせてキャリアの周波数を2段階に変調します.つまり,キャリアの1回の変化がそのままデータの1ビットに対応しているわけです.この場合,変調速度と転送速度は等しくなります.
 高速なモデムでは,キャリアを何段階にも変化させて、1回の変調で何ビットものデータを送れるようにしています.例えば2400bpsのモデムでは、キャリアを4段階に変化させることにより1回の変調で0~3までの数,つまり2ビット分のデータを送ることができるようになります.このとき,データの転送速度は変調速度(2400bpsのモデムでは1200Baud)の2倍になるわけです.
 一般に,キャリアをn段階(nは通常2のベき乗)変化させると,log2nビットのデータを1回の変調で送ることができ,転送速度と変調速度の関係は次式のようになります.
転送速度(bps)=変調速度(Baud)×log2n

 逆に,転送速度と変調速度から1回の変調で何ビットのデータを送っているかが分かります.
1回の変調で送られるビット数=転送速度÷変調速度

 転送速度と変調速度がおなじ場合は、当然n=2になります。
 モデムといっても300bps~1200bps程度のものしかなかった頃は、転送速度をBaudで表示していたものが多かったのですが,2400bps以上のモデムが普通になってきた現在では、実際の転送速度を表すbpsで表示している機種がほとんどのようです.
(竹田)

パソコンが趣味だったからこんな記事も喜んで読んでいた。パソコン通信をするには必要のない知識だが、趣味でする人間にとってはこのような知識得て理解をすることが楽しかった。

モデムの変調方式
Q:電話回線の周波数特性は,規格で300Hz~3.4kHzに定められていると聞きました.ならば、最近出回っている9600bpsのモデムの信号は,なぜ送ることができるのでしょうか.コンピュータのデータをそのまま送ったとすると,信号の周波数は9.6kHzになってしまうと思うのですが.
A:この前の質問でもお話しましたが,モデムはコンピュータからのデジタル信号を,電話回線の特性にあった電気信号(音声信号)に変調してやり取りするための装置です.その変調の方法は、モデムの種類(規格)によっていろいろなものが使われています.
 1200bps以下の転送速度のモデムでは,FSK(Frequency Shift Keying:周波数遷移キーイング)という変調方式が使われています.FSK方式とは、キャリアの周波数をデジタルデータの1ビットごとの0/1に応じて変化させるもので,ラジオのFM放送に似ています(図1).この方式では1回の変調で1ビットのデータを送っているので,変調速度と転送速度の値は等しくなります.
 FSK方式で転送速度を上げるには,変調速度を上げなければなりません.ところが,キャリア周波数を変えずに変調速度だけを上げていくと,あるところから雑音や歪みの影響が急増して正しいデータの転送ができなくなります(キャリア周波数の約2倍が限度).したがって変調速度すなわち転送速度を上げるにはキャリアの周波数も上げなければなりませんが、キャリアの周波数は電話回線の周波数特性によって制限されてしまいます.
 そこで,1回の変調で2ビット以上のデータを送ることのできる,別の変調方式が使われるようになりました.
 2400,4800bpsのモデムではDPSK(Differential Phase Shift Keying:差分位相遷移キーイング)と呼ばれる変調方式を採用しています.DPSK方式は,キャリアの波形の時間的なずれ(位相)を,4段階や8段階に変化させることで,1回の変調で2ないし3ビットのデータを送ります(図2).例えば,変調速度が1200Baudの場合,4段階のDPSK変調では1200Baud×2=2400bpsの転送速度を実現できます.
 また9600bpsのモデムでは,DPSK方式をさらに進めたQAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)という変調方式を使っています.QAM方式はかなり複雑な変調を行うので,誌面の都合で詳しい原理の説明はできませんが,簡単に言うとキャリアの位相と振幅を同時に変化させることで,DPSK方式よりも多くのデータを1回の変調で送れるようになっています,9600bpsのモデムでは、キャリアを16段階に変化させ,4ビットのデータを1回の変調で送ることができます(図3).変調速度は2400Baudなので,2400×4=9600bpsの転送速度になるわけです.
 さらに高速な14400bpsのモデムでは,128段階の変調を行うQAM方式で一度に7ビットのデータを送ります。変調速度は9600bpsのモデムと同様に2400Baudなので2400×7=16800bpsになる計算ですが、データの他にエラー訂正のためのビットが含まれるので,実際の転送速度は14400bpsになります.
 DPSK,QAMなどの変調方式は,無線によるデータ通信や電話のマイクロウェーブ回線などでも使われていて,少ない回線数で大量のデータを送るのに役立っています.
 以上,代表的なモデムのデータ転送方式についてお話ししてきました.モデムの様々な規格は,CCITTという機関が中心になって「勧告」という形で規定しています.CCITTについては,本誌6月号の「何でも相談室」に詳しい話が載っていますので,そちらの方も参照してください。
(竹田)



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自分が何を使っていたかは思い出せない。ダイナブックを使っていたときオムロンのモバイルモデムを使っていたが、それは2400bpsMNP4だったような気がする。それでもパソコン通信では十分な速度だった。今のように画像を送るなんてことはしていなく、現場で打ち込んだテキストをアップすることがメインだった。さすがに公衆電話でチャットをするわけにはいかなかった。

VAXってなに?
Q:アスキーを読んでいると,よくVAXという名前が出てきますが,これはいったい何なのでしょうか.
A:VAXとは,米国DEC社(Digital Equipment Corporation)が製造,販売しているコンピュータの名称です.日本国内では米国DEC社の100%出資子会社である日本DEC(日本ディジタルイクイップメント株式会社)が取り扱っています。
 DEC社は,ケネス・オールセン,ハートランド・アンダーソン,スタンリー・オールセンの3人によって,1957年に創設されたコンピュータメーカーです。創立当初は,論理回路モジュールを製作販売していましたが,1959年に自社開発の論理回路モジュールを使用したコンピュータ,PDP-1を発表しましE.PDPとは,Programmed Data Processorの頭文字をとって名付けられたものです.PDP-1は18ビットアーキテクチャで,32Kのコア・メモリ空間をアクセスできる能力を持って,12万ドル(当時の外貨換算レートで約4300万円)という価格でした。これは,競合する同クラスの他のコンピュータに比べて50分の1程度の価格であったと言われています.
 その後もPDPシリーズには様々なビット幅をベースにした製品が発表されました.UNIXが最初に載せられたといわれているPDP-7や,世界で初めて、“ミニコンピュータ”と名乗ったPDP-8などが,その代表的なものです。現在では,1970年に登場したPDP-11ファミリが,MicroPDP-11を中心にサポートされています.
 おたずねのVAXは,それ以前のPDPシリーズの弱点を克服するべく,80年代の技術を睨んでデザインされたアーキテクチャを持つて開発されたコンピュータです.
 VAXEld,Virtual Address eXtensionの各文字をとって名付けられたもので,仮想アドレスのサポートを意味しています.これをうまく日本語になおすことは困難ですし登録商標にもなっていますので,“VAX”という固有名詞だと考えていいと思います。
 1978年に最初に発表されたVAXは,VAX11/780(価格6000万~1億5000万円)でした.
 11/780のカタログスペックは、処理速度が約1MIPS,最大実装可能メモリ容量は32Mバイト,最大でサポートできるユーザー数が256というものでした。当時のミニコンクラスのコンピュータでは初めての32ビットアーキテクチャであったこと,他には見られない広いメモリ空間をサポートしたことなどから,高い評価を受けました.またDEC社のコンピュータ製品全般に言えることですが,価格が他の競合機種と比較して,常に低く抑えられているという点も、評価されたそうです.
 現在のVAXシリーズは、ワークステーションクラスのものから汎用大型機に分類されるものまで、多種多様な大きさ,用途をもつた製品が展開しています.その中核をなしているのはVAX8000,6000ファミリで,スーパーミニコンピュータからメインフレームにあたる製品群です.
 MicroVAX IIに代表されるMicroVAXファミリはVAXアーキテクチャをチップ化したものです.クラスとしてはスーパー・マイクロコンピュータと呼ばれるもので,小型で保守性に優れ,オフィスにそのまま備えることが可能になっています.中でもMicroVAX2000は、デスクトップサイズで11/780とほぼ同等の処理能力をもっているそうです.VAXstationファミリは,MicroVAXの技術を応用して更に小型化を推し進めたワークステーションクラスのVAXコンピュータです。参考までに,主要な機種の簡単な系統図を掲載しておきます(図6).
 ところで,VAX-11/780を開発するに当つて,DEC社では,次のような事柄を指針にしていたと言われます.
 まず初めに,先ほど述べたように80年代に通用するコンピュータシステムであるということ、次に,対話型の処理を行うこと(現在のパソコンを使っている皆さんならば,当り前のことだと感じられるかと思いますが,コンピュータの歴史を振り返ってみると,対話型処理は比較的最近に実現されたことなのです).つづいて,部門コンピュータであるということ、これは言い換えると,コンピュータを専門としない人達が,仕事をするために共有して使えるコンピュータであるということです.そして,ネットワークへの対応が挙げられます.また技術面では,VAXファミリ間で共通のインストラクション・セットの確立などもありました.
 こうした指標を持って,“コンピュータは人間が使う道具である”という哲学に基づいてデザインしたものが“VAXアーキテクチャ”であるということだそうです.
 VAXで標準に使用されるOSとしては,VAXファミリで共通の汎用OSであるVMSと,UNIX 4.2BSDの拡張版であるULTRIX-32がDEC社から提供されています.この他サード・パーティーからも,VAX上で稼働するUNIXが非常に数多くサポートされてます(アスキーからも日本語UNIXが販売されています).また,ネットワーク関連では、代表的なものにDECnetという製品がサポートされています。
 ここからは、ちよつと余談になりますが,コンピュータの性能を表す数値としては,よ  VAXが高い評価を受けて,代表的なミニコンとして広く認識されているのは、時代を先取りした高性能と,低価格にあったと言えるのではないでしょうか(ちょっと,ほめすぎかな?).
(樋田)

資料提供日本ディジタルイクイップメント株式会社


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流石にVAXがミニコンの名前だとは知っていたけど、どうしてもてはやされていたかは分からなかった。VAXよりもPDP-11の方が良く目にしたと思う。PDP-11はありがたい機械だと敬っていた。私のような素人ユーザはお馬鹿であったので名前で評価をしていた。

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MBC-17LTJ,MBC-18J,.FMR-30HX(月刊ASCII 1988年10月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

PRODUCTS SHOWCASE をスクラップする。

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表1 MBC-17LTJ,MBC-18Jシリーズの各モデルのスペック
 MBC-17LTJFMBC-17LTJHMBC-18JFMBC-18JH40MBC-18JH80
CPU80286(6/8MHz)80386(16MHz)
RAM1Mbytes(メイン)
256Kbytes(VRAM)
1Mbytes(メイン)
512Kbytes(VRAM)
表示・日本語モード
英語モード
テキスト:80字×25行
グラフィック:640×480ドット(16/64色)
EGA/CGA
FDD3.5インチ×23.5インチ×15インチ×2
HDD20Mbytes40Mbytes80Mbytes
拡張スロット 8/16bit兼用×2 8/16bit×3 8/16bit×2
8bit×1,32bit×1
外形寸法 344(W)×433(D)×104(H)mm 本体337(W)×410(D)×173(H)mm
キーボード472(W)×213(D)×42.7(H)mm
重量7.8kg8.2kg13.8(1.7)kg15.3(1.7)kg
価格39万8000円55万円未定70万円未定

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まとめ部分をスクラップする。
 さて,今年2月のMBC-17Jシリーズの発売以来,AXはわずか6カ月で,ラップトップと32bitマシンを含むシリーズに成長したことになる.今後も数社からラップトプマシンを含むAXの発売が予測される.ニュースでは,企業ユーザーの大量一括受注なども伝えられるが,市場がどのように動いていくかはこれからである.
残念ながらAXはPC-98には勝てなかった。ハードウェアではPC-98には勝てない。ソフトだOSだ。最低限ビジネスソフトが機種依存でなくなるWindowsでなければPC-98には勝てない。それでもPC-9801用のゲームソフト主に美少女のグラフィックが出てくるソフトがある以上PC-9801の優位性は覆ることはない。

富士通のFMR-30HX
表1 スペック一覧
CPU80286 8MHz
メインメモリ1Mbytes(最大2Mbytes)
画面 グラフィックス 640×400ドットモノクロ
テキスト 80×25文字(VRAM 8Kbytes)
外部記憶 フロッピー 3.5インチ2HD/2DD×2
HD 20Mbytes 3.5インチ×1
インターフェイスプリンタ
RS-232C
拡張フロッピードライブ
1/0拡張
重量9kg
サイズ360(幅)×170(奥行き)×305(高さ)mm
価格48万8000円

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まとめ部分をスクラップする。
使用感
 トランスポータブルタイプは,長距離の移動も可能だが,移動中に使用することはなく,また卓上で使用するということを前提としている.そのためラップトップほど,小型化といった点を追求していない。
 FMR-30は、設置面積という点でいえば,ラップトップマシンよりも小さい.しかし,手で持ち運ぶのが簡単にできるのはせいぜいオフィスの中だけであろう.会社から家に持って帰ったり,出張に持っていくといったことは不可能ではないが,手軽というわけではない.特に首都圏の通勤ラッシュ時の電車での運搬はお勧めできない.また,特に防水/防塵対策が施されているわけではないので,屋外運搬時には注意が必要となる.
 理想的な使い方としては,複数の人間が交互に自分の机に持っていって使ったり,自分の机以外の場所で使うといった場合だろう.個人使用なら,自分の部屋以外にも家中のどこでも使える,あるいは使わない時にはしまっておく,といったことになるだろう.
 電源ケーブルが掃除機のように引き込み式になっていたり,プリンタを本体上部に固定できるなど,通常使用に最低限必要なものを一体化できる点は評価できる.ラップトップマシンでも,プリンタを持ち歩くことを考慮にいれていなかったり,ハードディスクや2台目のドライブが外付けであった場合に,隣の机に移動するのさえ大変になることがある.また,電源ケーブルなど、移動時についうっかり忘れてしまうといったこともよくあることだ.FMR-30は,移動して使うといった点では非常によく考えられたマシンであるといえるだろう.
(中略)
 トランスポータブル型で必要最低限の周辺装置を一体化でき,また必要な設置面積も小さいという特徴を持つFMR30HXは,性能的にもデスクトップマシンに引けをとらないマシンであるといえるだろう.

トランスポータブルタイプはあまり使いでがなかったと思う。職場の机に置くのなら省スペースタイプが良い。職場の机と机の間を移動させるというシーンは34年前ほとんどなかった。家と職場で使うというのならこのマシンでは記事にある通り「不可能ではない」というほとんど使えないマシンだったろう。
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Computer Virus(月刊ASCII 1988年10月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号と次号でコンピュータウイルスについてのレポートがあった。
なお、ウイルス記事はウイルス,ソフトウェア(月刊ASCII 1988年8月号3)が初めてでこの記事が2回目である。
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34年前は「本当に実在する脅威なのか?」と今から見れば、とんでもなくトンチンカンなことを言っている人もいた。
ニュース・ファイル世界を駆け巡ったウイルス騒動
1987年12月7日COMMAND.COMファイルにブートブロック・ウイルスを発見
 米国Lehigh大学のコンピュータ関連の学生コンサルタントは,不正コピーしたPC DOSのCOMMAND.COMファイルが,ブートブロック・ウイルスによって感染していることを発見した。同大学のIBM PCは,1台のホストPCに4台の端末PCがオンライン接続されている.ウイルスは、ホストPCのDOS中のCOMMAND.COMファイルに潜伏していたが,発見された時には4台のハードディスク・ドライブにも感染していた.発見者によれば,DOSが感染しているかどうか調べるためには,COMMAND.COMファイルの日付をチェックすればよいという.日付があまりにも最近のものであれば,そのファイルは不当に修正されたものと考えて間違いない.そのままにしておくと,このDOS上で動作したソフトは数日中に破壊されてしまうと,彼は警告を発した.

1988年1月8日魔の金曜日に全世界のIBM PCとクローンが壊滅する
 エルサレムのHebrow大学のシニアプログラマであるYisrael Radaiは,“immune"(免疫)と“unvirus"(対抗ウイルス)という2種類のワクチン・プログラムを開発中だ.“Black Friday"(魔の金曜日)と命名された5月13日に,ウイルスに感染した全世界のIBM PCが一斉に発病するのを食い止めるためだ.Radaiによれば,このウイルスは数カ月前に何者かによって開発され,5月13日をデッドエンドとして発病するように仕組まれていた。彼が開発したワクチン・プログラムは、DOSのブートブロックに埋め込まれた“saboteur virus"(サボタージュ・ウイルス)を削除するようにプログラムされるという.
 米国フロリダ州タンパのAmigaユーザーグループも,Hebrow大学と同種のウイルスがAmigaにも存在することを明らかにした.やはり,魔の金曜日に発病するウイルスだという彼らは,5月13日の魔の金曜日までに効果的なワクチン・プログラムを開発して,できるだけ多くのユーザーに配布する予定だが,同日には世界的な規模で被害が発生すると見ている.

インターネットが広まる前はフロッピーディスから感染していった。このタイプのウイルスは感染力が弱いがかなり寿命が長かったと思われる。うちの職場でも分析装置(LANには接続していない)のメンテナンスの際技術者が持ち込んだフロッピーが感染しており、その後しばらくしてその装置で使ったデータフロッピーをLAN環境にあるパソコンに入れたとたんアラートが情報管理部門に入り、うちに調査に来た。原因究明の結果分析装置が感染していたと分かったが、その装置を作っている会社にはうちから逆に連絡をしたほどウイルスはひそかに潜伏していた。ネットワークにつながってなくても感染する。ASCIIの付録CD-ROMも感染していたことがあった。スクラップを続けるとそのうち当該記事に当たるだろう。

1988年2月8日大規模データベースにも魔の手が
 CompuServeのMacintoshのSIG(Special Interest Group)の1つであるHyperCardフォーラムで、ウイルスに感染したStackソフトウェアが発見された.“NEWAPP.STK”というファイル名がついた感染ソフトは、アップロードされてから24時間後に,シスオペによって削除された.この間に,約200人のユーザーがダウンロードした.最初にウイルスに気付いたのは、ネットワーカーのGlenn McPhersonだった.ダウンロードした彼は、ソフトを走らせた直後にMacのシステムファイルが変更されたというメッセージを画面で確認した。彼は,「スタックファイルがシステムファイルを書き換えるような処理はすべきでない」旨のメッセージを掲示板に書き込んだ。これを読んだチーフシスオペのNeil Shapiroは,即座に問題のスタックを調べ,ウイルスの存在を認めた.対処方法として,彼は「ダウンロードして動作させると,システムのINITsリソースのうち,'DR'ラベルが付いたINITが書き換えられている.この'DRリソースがウイルスに感染している.もし、感染した'DR'リソースを含んだシステムでブートすると,以後,この'DR'リソースは,他のシステムの'DR'リソースを次々と書き換える.ハードディスク内のシステムがすでに書き換えられている場合には,リソース・エディタを使って,即座に感染している'DR'リソースを削除し、正常な'DR'リソースと交換してほしい、絶対確実な対処方法は,このスタックと接触したすべてのシステムファイルを捨てることだ」というメッセージを掲示板にアップロードした.
 Shapiroは,「過去6カ月間に騒がれているウイルスが,CompuServeのような大規模データベースにアップロードされた事例は,今回が世界で初めてだ。このスタックが配布されたプライベートBBSや友人にも徹底した連絡をしてほしい」と語った.
 NEWAPP.STKは,同時期にGeneral Electric社のデータベースであるGEnieのMacSIGでも発見された.

ウイルスはMacが早くに流行していたはずだ。Macユーザの方がPCユーザより活動的だったのだろう。また、CompuServeを利用していた人からネットを通じて感染していったのが大きい。
1988年2月12日Compu Serveのウイルスは無害と判明
 CompuServeのHyperCardフォーラムで発見されたNEWAPP.STKのウイルスはその後の調査で無害なウイルスと分かった.ネットワーカーのBilly Steinbergが。'DR'リソースをディスアセンブルして無害なウイルスであることを確認した.
 このウイルスは,カナダのコンピュータ雑誌「MacMag」のスタッフが開発したもので,感染したままだと,3月2日に「MacMagの発行者であるRichard Brandnowは,この場を借りて世界中のMacユーザーに平和のメッセージを送りたい」というメッセージが画面に表示される.そして,3月2日以降にはシステムから自然消滅するようにデザインされていた。
 CompuServeのチーフシスオペであるNeil Shapiroは,「ファイルが無害であるとしても,ユーザーのシステムファイルを無断で変更するプログラムには問題がある」と語った.彼は,MacMagのBrandnowと直接話し合った.その中でBrandnowは,「昨年の12月にウイルスを含むINITリソースを開発し,自分が所有するBBSにアップロード」したことを明らかにした.その後の経緯は,BBSからダウンロードした別のユーザーが,CompuServeにアップロードしてウイルス騒動に発展したらしい.Shapiroは今回の騒動に関して,「INITが無害であったとしても,MacMagは責められるべきだ.他者にウイルスの存在を知らせ,悪用のアイデアを与えたのではないかと恐れる.MacMagが,パーンドラの箱をついに開けてしまったと思う」と語った。

1988年2月13日MacMagのBrandnowが反論
 CompuServeのNEWAPP.STKウイルス事件に対して,MacMagのBrandnowは,「私のスタッフが開発したウイルスは無害であるばかりか,Macユーザーにとって重要なメッセージを含んでいた」と反論した。「もし,ウイルスが有害なものならそれは大問題だ。例えば,広島に投下された原爆に関して,私たちは、アインシュタインを直接責めることができるだろうか.3月2日は、MacIIの発売1周年だ.その記念日に平和のメッセージを画面に表示しようとしただけだ」と,彼は語った.MacMagは発行部数4万のカナダ唯一のMac専門誌.ウイルスの開発には,1年以上かかったという.これに対して,CompuServeのShapiroは,自分の家に何者かが侵入し,壁に赤い口紅で善意のメッセージを書いたようなものだ.個人のプライバシーを侵害しているだけだ」と猛反発した.

Brandnowのような連中は今でもいる。こういった屁理屈というか、いたずらをした小学生の言い訳のような書き込みがあること自体がもう苦痛だ。

1988年3月4日2社がワクチン・プログラムを製品化
 米国Lasertrieve社とスウェーデンのSecure Transmission AB社は,それぞれIBM PC用に「VirALARM」と「TCELL」というワクチン・プログラムを開発,発表した.
 VirALARMはMicrosoft社主催のCD-ROMコンファレンスで発表されたもの.既存のワクチン・プログラムの多くは,システムのファイルサイズの変更や,プログラム変更の日付をモニタしてウイルス感染を警告するだけだ。これに対してVirALARMは,"barrier"というプログラムを生成して,個々のシステムやアプリケーションを修正しようとするウイルスから保護する.
 TCELLも,プログラムに外部プロテクトを施して,感染したファイルが見つかるとユーザーに警告を発するという仕様になっている.TCELLは,1987年初頭からスウェーデンの主要企業に導入されており,ウイルス感染を未然に防いでいるという.

1988年3月16日市販ソフトにウイルスが潜伏
 米国Aldus社のグラフィックス・ソフト「Free Hand」のトレーニング・ディスクがウイルスに感染していることが分かった。同社は,出荷直後の約5000本のパッケージを回収して,感染していないディスクと交換した..市販ソフトが出荷前に感染していたのは,今回が初めてのこと.
 調査の結果,同社は,このウイルスがCompu ServeのHyperCardフォーラムで発見されたカナダのMacMag製の良性ウイルスであることを確認した.同社は、MacMagのRichard Brandnowに対して法的な行動をとることを考えている.同社のスポークスマンであるLaury Bryantは,「Brandnowのウイルスは、シカゴのMacroMind社のインストラクターを通してAldus社に入った」と語った.これに対して,MacroMind社のMarc Canter社長は,「私がBrandnow氏から入手した“Mr.Potato Head"というゲームプログラムから感染したらしい」と,事件の経緯を明らかにした.彼は感染に気付かず,そのゲームプログラムを一度走らせたあと,そのマシンでFreeHandの使い方を一部の人間に教えた.ウイルスには,この時点で感染した.このディスクは、発売前の評価用ディスクだったため,Aldus社に送り返された.同社では,このディスクから他のコピー用Macに感染して、出荷前のFreeHandが感染したと見ている.

このように、34年前は出所とか感染経路が明らかになった時代だった。今で例えるとCOVID-19が中国で発生して感染が広がったことが分かったようなものだ。まあ、中国は否定しているが、脱線した新幹線を土に埋めるような国の言うことは全く信用できないから否定してもだめだ。

1988年4月14日Sir-Tech社がワクチンを開発
 アドベンチャーゲーム「Wizardry」で有名な米国Sir-Tech Software社は、Mac用のワクチン・プログラム「Interferon」を開発,無料配布を開始した.
 開発したのは,同社の開発センターのディレクターであるRobert Woodhead.Interferonは無料だが,入手に際しては視力に障害のあるユーザーのためにコンピュータ機器を購入する目的で寄付金を募っている.

ワクチンと言っているが、どの程度の防御力を持っているのか記事からは全く不明だ。

1988年4月18日。NASAで新ウイルスが発見される
 NASA(米航空宇宙局)の200台のMacが,「Scores」と呼ばれるウイルスに感染していたことが明らかになった.200台のMacはネットワークで接続されており,ウイルスは一挙に広まったらしい.
 Scoresウイルスは感染してから2日後に活動を始める.最初の徴候は,MacのScrapbookとNote Padという2つのファイルのアイコンが勝手に変更される.アイコンは,Macのロゴではなく,一片の紙をくわえた犬に変わる.そして,他のアプリケーション・ソフトに次々と感染するという.
 Scoresウイルスに関してApple社は,3週間前からすでに調査を開始している。同社のCynthia Maconは,「実際にソフトが破壊されたという報告は1件もないが,プリントアウトとファイルアクセス処理が異常になり,システムクラッシュの原因になる」と警告を発した。同社には、テキサスのEDS社をはじめ多くの企業からScoresウイルス発見の報告が届いている

NASAがMacを使っていたということに少々驚いた。UNIXじゃないのかよ。それにどこからウイルスを持ち込んだのか。

1988年5月14日13日の金曜日は平然と過ぎ去った
 エルサレムのHebrow大学で最初に発見されたウイルス(その後,「Black Friday」と(命名)は,世界中のIBM PCとクローンのデータを破壊するべくプログラムされていると思われていたが,当日には何の報告もなかった.しかし,米国SRI International Research社のDonn Parkerは,「Black Fridayは不発弾だったらしいが,いつ発病してもおかしくない」とのコメントを発表した。Black Fridayに関しては、テルアビブのIris Software社がワクチン・プログラムを開発,5月13日までに4000のコピーを販売している.

このころのウイルスの動作解析はそんなに精密ではなかったようだ。なにしろ「思われていた」で「不発弾だったらしい」なのだ。

1988年5月16日ウイルス,米国の新聞社を襲う
 米国ロードアイランド州プロビデンスの新聞社「Journal-Bulletin」は、社内のIBM PCのネットワークに潜伏していたウイルスによって,記事原稿などのデータが破壊されたことを明らかにした.このウイルスは、「Brain」と呼ばれる種類のもので,比較的初期から存在が確認されていた高度なものだという.同紙は,Brainウイルスはパキスタンのラホールでコンピュータストアを経営する2人の兄弟によって開発されたものだ,と報じた.5月6日,コンピュータの画面に「Welcome to the Dungeon.......Beware of this VIRUS.Contact us for vaccination.」(ダンジョンにようこそ、このウイルスに気をつけなさい.ワクチンがほしければ私たちに連絡を)というメッセージが表示された.そのメッセージには,1986年のコピーライトの日付と2人の名前(BasitとAmjad),住所(730Nizam Block Allama Iqbal,Lahore,Pakistan)と3つの電話番号が含まれていた.
 Journal-Bulletin社は、パキスタンの2人の兄弟に電話取材した.彼らがウイルスを開発した目的は,自分たちが開発して販売しているソフトが,どのように流通するのか追跡するためだったという彼らによれば,開発したばかりのウイルスは有害ではなかった..「流通経路の途中で,他のプログラマによって悪性ウイルスに仕立てられたのではないか」と,2人は考えている.

このころは身代金の受け取り方法にろくなものがなく商売にはならなかった。昔は良かった。しかし、暗号資産が登場してから身代金要求ができるようになった。技術の進歩が犯罪者に有利に働く事例だと思う。

1988年5月18日Apple社がウイルス撲滅のキャンペーンを開始
 米国Apple社は,“Safe Computing Practice"と名付けたウイルス撲滅キャンペーンを開始するとともに,Mac用のワクチン・プログラム「VirusRx」を開発,CompuServeのライブラリから無料で配布した.
 米環境保護局は,VirusRxを使ってウイルス感染を未然に防いだと発表したが,最大20人が1台のMacを使うため,再感染に悩まされているという汚染されていないMacに,次々とユーザーがディスクを挿入するため、何度でも感染してしまうというのだ。
 ワシントンD.C.とカリフォルニア州サンノゼのFBIは、Macのウイルスの開発者を特定する捜査を開始した.

なぜ、ディスクの総点検をしない。こいつらバカだ。始めはこんなものだったのか。

1988年5月19日米議会がウイルス調査に乗り出す
 米議会は,国防省が軍のコンピュータをウイルス感染からどのように保護してきたのか報告するように指示を出す予定だ。議会のスタッフは,ウイルスに関するレポートを作成するにあたって,どのような事例があるのか,ユーザーからの報告を募っている。ウイルスについて報告事例のあるユーザーは,以下の住所に連絡してほしいという
(略)

米国は対応が速い。国防上の問題としてすぐに対応している。米国はソ連と冷戦下にあったためで、平和な日本はこんなまねはできない。

“ウイルス実在論争”が過熱
 海外で注目されたウイルス関連のニュースは,その後も続々と入ってきている.ここでリポートしたものは,そのほんの一部にすぎない.報告されていない被害は,相当な数にのぼると推定される.しかし最近になって,一部のコンピュータ専門家が,「ウイルスは実在しない脅威ではないか」といった意見を発表して注目されている.代表的なところでは,CompuServeのIBMユ-ザーフォーラムのシスオペであるDon Watkinsが,「コンピュータ・ウイルスを心配するよりも,流星に襲撃される確率の方が高い.この5年間,意図的なダメージを与えるプログラムは1つしか見たことがない」という表現で,ウイルスの存在に対して否定的な見方をしている.また,米国North Carolina大学のByron C.Howesコンピュータシステムマネージャは,ウイルスを信じるプログラマを評して「小人に食事を与えるためにドアの外にミルク皿を置くような人」だと言う.また,Commercial Software社のBarry B.Coopertikt「ウイルス騒動のすべてが,ノストラダムスの大予言と同じだ.1988年5月8日に大地震はなかったし,Black Fridayウイルスも発病しなかった」と断定する。彼らが主張するのは,ウイルスはソフトの単なるバクであったり,開発者がウイルスという意識なしにシステムに加えた修正が,他のディスクに影響を与えているに過ぎない,ということだ。

いるんだよね。こういう逆張りをする質の悪い専門家。こういった人にはその業界から退場してほしい。日本にいる逆張り専門家がTVとかに出ておそらくは出演料を貰っているのだろうが、逆張りで金を稼ぐ専門家が嫌いだ。素人なら分からないから間違えてもしょうがないが、専門家が間違えたら看板を下ろしてほしい。とにかく逆張りする素人より思考力が足りない専門家と称する者たちは晒し者にすべきだと考える。34年後こうして晒してしまおう。
Don Watkinsが,「コンピュータ・ウイルスを心配するよりも,流星に襲撃される確率の方が高い.この5年間,意図的なダメージを与えるプログラムは1つしか見たことがない」

Byron C.Howes 「ウイルス騒動のすべてが,ノストラダムスの大予言と同じだ.1988年5月8日に大地震はなかったし,Black Fridayウイルスも発病しなかった」

1000(回、人、件)調査したが、例外はなかったという経験則による主張はダメなんだ。何千回も調査して初めて出くわすことが数多くあるんだ。だいたい、事件事故なんてそういったものだろう。だから、理論的な裏付けがあった上での経験則でなければならないのだ。理論通りだということを説明すべき。大体、専門家、大学教授等でTVに出てくる人たち、基本的な理屈を知らないというか、科学的、論理的考察ができない早とちり野郎が目立つのが腹が立つ。

ワクチン・プログラム,続々と登場する
 ウイルスが本当に実在するのかという論争が続く一方で,ワクチン・プログラムは,確実に増えている.先月号のEXPRESSでもリポートしたように,IBMPC,Mac,Amiga,AtariSTの各マシン用に複数のワクチン・プログラムが開発されている.
 その多くは,システムディスクの容量を見て、書き換えがあったかどうかをチェックしたり,特定のエリアに修正が加えられたかどうかを照合するという簡単なものだ。
 目標になるウイルスが完全に解明されていないため、確実な対策が施せないという点が問題になっていることは言うまでもない.それでも,代表的なウイルスの存在は,ある程度解明されている.例えば,MacのScoresウイルスや,AmigaのByte Banditウイルス,IBM PC/Atari STのブートブロック・ウィルスなどである.このうち,ScroesウイルスとByte Banditウイルスについては,プログラム本体の構造にまでメスが入れられているという特に,Scoresウイルスには、Larry Nedryが開発した「Ferret」という固有のワクチン・プログラムさえあるほどだ。
 それでも,前述のように“ウイルス実在論争”は過熱する一方だこの種の論争は,われわれにとって記憶に新しい.例えば,AIDS(後天性免疫不全症候群)の存在が明らかになりつつあった時期にも,こうした論争が活発になった。われわれは、「願うことならコンピュータ・ウイルスは神話であってほしい」(Neil Shapiro)と思う.しかし,公表されているウイルス報告は,そうした論争を一蹴するだけの力があることも事実だ。次号では,ある程度解明されたMacのScoresウイルスと,AmigaのByteBanditウイルスについて,その詳細を検証する.

こうして34年後から見る風景は気持ちがいい。だれがバカか分かるのだから。
Don Watkins
Byron C.Howes
この名前は34年後も晒されるべきだ。ソクラテスではないが無知であることを知るべきだ。自分が賢いと思っているからあんな恥ずかしい言葉を何十年たっても残されるのだ。
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なんだか長閑な時代だ。

コラム記事をスクラップする。
ウイルスの元祖は?
 1970年代中頃に,米国Xerox社のパロアルト研究所の研究者であるJohn ShochとJon Huppが,試験的に開発したという記録がある.その中には、「Town Criers」(街の呼び売り商人)や,ネットワークの利用状況を継続的にモニタする「Diagnostic」プログラムがあったという.Town Criersは,ネットワーク中を勝手に動いてメッセージを伝達するようなスペックを持っていたという.また,別のプログラムは,ネットワークの中に潜伏して,夜間だけ活動するために「Vampire Worm」(吸血虫)と呼ばれていた.ARPAnetでは,やはり1970年代に「Creeper」(つる草:這いずりまわるという意味)と呼ばれるウイルスが存在していた。名前のとおり,Creeperはネットワーク内を縦横に走りまわり,「I'm the creeper,catch me if you can!」(僕がCreeperだ捕まえられるものなら,やってごらん!)というメッセージを画面に表示したというその返事として,他のプログラマがCreeperを殺す「Reaper」(刈り取り機)というプログラムを開発して,撲滅に乗り出している.
このコラム記事貴重だと思う。











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米国ハイテク産業・その他(月刊ASCII 1988年10月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS から米国ハイテク産業・その他の記事をスクラップする。

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PS/2どうなったんだったけ?もう忘れてしまった。
米国ハイテク産業の動向
■PS/2か?ATか?
 現在,全米で1000万台以上のIBM PCが稼動していると言われている.実際に,IBM PCが導入されていないオフィスを探すのは容易でない.どこにいっても,秘書たちの付け爪とIBM PCのキーボードが発するカチャカチャという音を耳にする.設置されているIBM PCは,その80%以上がワープロや表計算に使われている.こうした状況は,別の見方をすれば,IBM PCは世界でもっとも普及した共通バスであると考えることができる.つまり,世間一般に標準バスといわれるMultiBusやVMEバスなどを,数でははるかに上回るような共通のバス仕様を持つシャーシが,そこらじゅうに転がっているのである.数多くのクローンマシン開発や,旧マシン対応のソフト/ハードの開発が現在でも行われているのは,こうした現実による.したがって,IBM PCのソフト/ハードの資産はますます巨大になり,多くの企業では、IBM社が旧PC(XT,AT)の製造を中止した後も,クローンマシンを購入するといった状況が続くわけだ.
 International Data社の調査は,600万台のIBM PCとクローンマシンが今年度中に販売されると予測しているが,このうちMCA(Micro Channel Architecture)を採用したPS/2システムは,その約4分の1にあたる150万台にすぎない.今年度のPS/2の売上台数は,昨年度のATのそれを下回ることが確実になってきている.最近,一部マスコミが「IBM社はATの生産を再開するのではないか」という観測を流したが,IBM社のスポークスマンは、そうした“憶測”を強く否定した.こうした噂は,ユーザーの根強いAT支持と,現在のPS/2ラインへの不支持を裏付けるものであろう。
 IBM PCクローンの開発・通信販売で急成長を続けるDell Computer社は,MCA対応のPS/2クローンをもっとも早く発表した(今年4月)が,製品出荷は来年に延ばすことにした.MCAマシンとOS/2に対する需要が今一歩盛り上がっていないことから,製品の出荷を先へ見送るという判断が働いたようだ。同社によると,「端的に言ってマイクロチャネルへの需要はない」という.Tandy社は,MCA対応のTandy 5000MCの販売を開始しているが,出荷台数は非常に少ない.同社によると「5000MCのほとんどが一部のシステム開発企業か競争相手に流れており,エンドユーザーへの浸透はこれから」と,伸び悩みを認めている.やはり,MCA製品の伸び率が,当初の予想を下回っていることは間違いないようだ。
 OS/2に対しても,大規模なメモリを必要とするマルチタスクのアプリケーションが,現時点でどれほど需要があるのか疑問視する意見が多い.ワープロや表計算のようなアプリケーションなら,MS-DOS Ver.4.0にWINDOWS386を付加した形で十分,というわけだ。「膨大なメモリを必要とするアプリケーションは、XENIXで対応すればよい」というのは,先頃,マリーナ・デル・レイで開かれたオフィス用システム開発者コンファレンスに出席した技術者の意見だ.Microsoft社もOS/2の普及には3~5年かかると見ているらしいが,OS/2の伸び悩みが,むしろXENIXを見直す風潮を生みつつあることは興味深い.

■Zenith社,高性能ワークステーションを開発か?
 Zenith Data Systems社は,高速ワークステーションに適用できる80386ベースのマルチプロセッサ・デュアルバス技術を開発した.この技術は,Glenview社とCorollary社が共同開発したもので,最大6個までの80386を接続してマルチプロセッサ構成がとれる.同社の先端技術開発部長であるMichael Smithによると,処理速度は10MIPSを超えるものになるという.10MIPSといえば,RISCチップを搭載したSun4とほぼ同じで,Sun386iの約2倍の速度である.
 Zenith社は,今年4月から,この技術を使用したマルチユーザー・ワークステーション試作機の開発テストを米空軍用に進めており,1年以内に開発を完了すると見られている。
 これと同時に同社は,一般用システムも開発中で,来年早々には発表する見込みだ。こちらのマシンの詳細な仕様は現段階では不明だが,ATクローンに80386マルチプロセッサを組み込んだデュアルバス仕様(ATバスとマルチプロセッサ専用バス)になる公算が大きい.また,オペレーティング・システムには,マルチプロセッサ構成に最適化されたSCO(Santa Cruz Operation)社のXENIX System/Vが予定されている.そのためにCorollary社は,SCO社と共同でXENIXのポーティング作業を並行して進めている.

■IntelとDCAが新たな通信規格を発表
 Intel社とDCA社(Digital Communication Associates)ld,共同開発した通信規格「CAS(Communications Applications Specification)」を発表した.CAS仕様のアプリケーションは、パーソナルコンピュータ同士の通信や,ファクスなど他のデバイスとパーソナルコンピュータ間のファイル転送などの処理を大幅に簡素化できるという.CASは,電子メール,ファクシミリ,高速モデム,X.25,X.400,3270ゲートウェイなどをサポートしており,通信にかかわるすべての処理が統一的にモジュール化されている.これと同時にIntel社では,CAS仕様に準拠したコ・プロセッサボード「The Connection Co Processor」を発表した.このボードは、すべてのCAS仕様の通信タスクを処理するため,パーソナルコンピュータ側のCPUの負荷を大幅に軽減できる.価格は995ドルだ.また,Borland International社,Microsoft社,Symantec社,Wordtech社,Lotus社などが,CAS仕様に対応したソフトを開発する予定だ.CAS対応製品の登場が期待される.

(ザイロンコーポレーション 代表 脇山 弘敏)
そうかIBMが旧PCの製造を中止しても、クローンメーカーが作る旧PCが売れ続けていたのか。これではIBMも困ってしまう。ユーザにPS/2に早く移行してもらおうと思ってしたことが自分の首を絞めることになっていた。
 OS/2にしても売れていない。まあ、思想はいいけどユーザがそれほど必要としていないし、金はかかるし、速度は遅いしで広まらなかったのだろう。
 IBMの凋落はこのとき既に始まったのか。ビッグブルーと言われていた栄華はもはやなくなっていた。

OSF,日本支部を設立へ
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「開放的なソフトウェア環境の開発と提供を目指す」良く分からない。

富士通,オープンネットワークアーキテクチャを確立
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パソコンから大型まで何をサポートしているのか分からない。

米ソ,合弁でコンピュータプログラム開発会社を設立
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これは記録しておく価値がある。34年前米ソがこうして協力することもあったのだ。

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