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新製品レポートPC-98XL2,FMR-70HD,NAVI他(月刊ASCII 1988年2月号10) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

PRODUCTS SHOWCASEの記事からPC-98XL2, FMR-70HD, NAVI, J-3100SGT, PC-286の5機種をスクラップする。

まずPC-98XL2
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本体写真とスペック
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この頃のハイレゾは1120×750ドットだった。本体重量が19.3kgというのも凶悪と言ってもいい。価格が98万8000円で趣味で買うには高すぎる。
以下各部の写真をスクラップする。
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評価の部分をスクラップする。

 今回は,時間の関係で立ち入ったテストができなかったが,編集部にあるソフトウェアを走らせた限り,80286で動作するソフトはだいたい動いた.しかし,その動作速度があまりにも速いので,ゲームなど、動作速度に依存しているものは,プレイ不可能になってしまうものがほとんどである.例えばピンボールゲームなどでは,ボールの動く速度があまりにも速いので打つことが不可能なのである.また,キーを押している間に設定数値を増やしていくような入力でソフトウェアウェイトを利用しているものも,あっというまに数値が増えてしまって,設定が不可能だった.もっとも,昔に作られたソフトに,最新機種で速すぎに使えないというのは酷だが,VSYNC割り込み(CRTの垂直帰線期間の始まりで発生する1/60秒ごとの割り込み)をカウントして使っているソフトウェアは,かなり前のものでも操作が不可能になるということはなかった.要はソフトの作り方次第ということだろう.
 ここで,80386CPUについてちょっとふれておきたい.従来の80286では、リアルモード(MS-DOSの動作するモード)は,8086と多少動作が違っていた.それは,拡張命令,スタックポインタの動作などであったが,80386のリアルモードも80286とほぼ同等である.このため,80286で動作しないソフトウェアはこの80386でも動作しない.なお,80386では,80286の拡張命令に加えてさらに命令が加わっており,これを使ってソフトウェアを作ってしまうと80286,V30では動作しないので注意が必要である.
PC-98XL2は誰のためのマシンか

 PC-98XL2の仕様は,スペック表に挙げたようなものだが,この仕様は,次世代OSであるOS/2を意識したものであることがわかる.このマシンは、標準状態でOS/2を走らせることができるわけだ.編集部ではすでにOS/2の評価を始めているが,8MHzの80286を使ったIBMPC/ATではおせじにも軽快な環境とはいいがたい.その点このPC-98XL2の仕様なら,充分な速度でOS/2を実行でき,なおかつその後登場するPresentation Managerも軽快に走らせることができるのである.80386マシンはまだ登場し始めたばかりで,その普及は今後にかかっているが,この立ち上がり時期にOS/2に焦点をあわせ,OS/2の普及と80386マシンのそれを同期させようという戦略がうかがえる.
速すぎてゲームができないというのはもはや機械のせいではなくて、そんなソフトいわば機種依存のソフトを売ってきたソフトハウスの責だろう。だいたいPC-98XL2でゲームとはお前一体何を考えてバカ高い機械を買ったのだと小一時間説教したい。ゲームはゲーム機でやれよな。
 「OS/2の評価を始めているが,8MHzの80286を使ったIBMPC/ATではおせじにも軽快な環境とはいいがたい」当たり前田のクラッカーだ。34年前、プログラマというかソフトハウスというかパソコンを仕事でああしたい、こうしたい、こうやって使いたいという人間にとって、低性能マシンばかりで使い物にならないものばかりだった。パソコンを使いながら文句ばかり言って、呪いの言葉を吐きながら、「リターンキーを押してから3秒待たせたらリセットボタン押されても仕方がない」なんて暴言を吐いていた。最初に推定処理時間の表示が欲しかった。

富士通のFMR-70HD
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評価の部分をスクラップする。
やっぱり速い386

 以上の結果を見る限り,FMR-70HDは最高で60の約3倍近い速度向上が期待できるマシンであるといえる.アプリケーションレベルでも、最低で2倍は「速く」なるわけだ.VX21と比べると1.5~2倍の「速度」が利用できる.
 価格を考えると,60HDが20Mbytes内蔵で72万5000円で,70HDは40Mbytes内蔵で98万円だ.差額の約25万円のうち15万円をハードディスク代とすると,10万円が「スピード代」ということになる.
 MS-DOSやBASICでは386の真価を問えないかもしれないが,われわれが使っているマシンとどれくらい異なるかはわかる.いずれは,OS/2やXENIXを使ったベンチマークも行いたいものだ.
386が速いと思っていた時代が懐かしい。ただ、やはり386マシンはMS-DOSやBASICで使い物になる機械になったという評価が正しかった。OS/2?XENIX?まだまだ使い物になる機械ではなかったはずだ。

キヤノンのNAVI
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評価の部分をスクラップする。
本格的な統合環境を目指してほしい

 現在の技術レベルから見て,NAVIは,一定の水準をクリアしている.しかし,複数の機能を統合する方法にはまだ問題がありそうだ.親しみやすいマン・マシンインターフェイスやデザイン,機能は装備しているが,ビジネスの現場で使うには改良する余地が残っている.
 こうした企画製品は、年間1~2製品程度しか発表されない.ビジネスマンなら一度は欲しいと思うマシンなのだが,コンセプト作りがむずかしいため,製品化までこぎつけられないケースが多いようだ。そういう意味では,あえて挑戦したキヤノンの今後のシリーズ化戦略に注目したい.
デザイン的にはいいと思う。黒ではなくもっと親しみやすいカラーリングだったらよかったのではないかと考えたが、本体価格が59万8000円では安く見えるカラーリングは無理だったろう。趣味で使うには高すぎるから実務に使える機械ということで職場に置いたりできる色は黒となる。残念ながら普通ではない機械はなかなか浸透しなかった。

東芝のJ-3100SGT
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東芝はラップトップで80386を搭載するとはこの分野にかなり注力していた。
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評価の部分をスクラップする。
 ディスク関連のテストでは,3.5インチドライブの遅さが出てしまったようだ.他の80386マシンでは,すべて5インチドライブなので,単純にドライブの性能差が結果に表れている.
 アプリケーションを使ってみた感じでは,その速度の違いが歴然とする.J-3100シリーズ用の一太郎などでは,スクロール速度も充分速く,使い勝手は,さらに向上しているといえる.
 しかし,このJ-3100SGTの魅力は,OS/2などのマルチタスクOSなども実行できるという点にある.たしかに,ラップトップとして出張先等でも使えるという利点もあるが,それよりも他の80386マシンにひけをとらない機能の方が大きな魅力といえる.コンパクトに必要な周辺装置をまとめ、なおかつ高機能なOSの利用やMS-DOSアプリケーションの高速利用も可能になる,そういった使い方のできるマシンではないだろうか.
正鵠を得た評価だった。35年前はOS/2押しだったが、一般ユーザ、職場でワープロ、表計算を主として使っている層にはOS/2は眼中になかった。
 このスクラップで思い出したのは「3.5インチドライブの遅さ」そういえばそうだった。

エプソンのPC-286SL
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評価の部分をスクラップする。
パソコン使用のバリエーションを広げる

 マシンの実行速度は,V30を10MHz(ノーウェイト)で動作させることからPC286Uと同等程度の演算速度(PC9801UV21より10%程度高速)を実現している。
 PC-286Lは,どうやら普段はデスクトップマシンとして使用し,必要に応じて,場所を移動して使用することも可能なマシン,といった位置付けをもっているようだ.もちろん,事務所などで使う時に,自分の机の上に持ってくるとか,デスクトップマシンとのソフトウェア互換性があるため,セカンドマシンとして使うのもよいだろう.
 STD-Nで1時間,STD-Sで3時間とはいえ,内蔵バッテリによるオペレーションも可能であり,ちょっとした操作なら場所を選ばない.
 高機能ラップトップが,ブームとなってきているが,PC-9801シリーズとの互換性は,豊富なアプリケーションソフトウェアを約束しており,また,徹底してデスクトップマシンと同等の入出力を装備したこと,また,画期的ともいえるハイコントラストのペーパーホワイト液晶を採用した(STD-N,H10-Nモデル)ことから,すでに発売されているPC-286の前3機種以上のインパクトと魅力を持ったマシンといえそうである.
互換機が本家マシンより先進的でユーザの希望に沿ったものであるのは当たりまえだ。この当時NECは殿様商売的なところがあり、ユーザの希望よりもメーカーの販売戦略を優先していてユーザーから見ると不満の残るマシンを売っていた。まあ、私は不満を持って買ったのだからこう思ってしまうのか。
 ラップトップが内蔵バッテリで動くと言っても常用するにはACアダプタで給電しながら使うのは普通だし、ずっとそうだった。内蔵バッテリの出番は少なかった。

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JobsのNeXTが動き始めた(月刊ASCII 1988年2月号9) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

連載の「Macintoshの開発環境はどうなっている?」にJobsのNeXTに関する記事があった。
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その予想されるNeXTの仕様は
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CPUに68030を使うマシンだ。
そこで記事には68030のスペックについての記事があった。
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 Motorola社が受注を開始した68030は,現行の68000ファミリーと100%の上位互換性を実現している.
 設計に際しては2つの目標を設定した.1つは,ページメモリ管理ユニット(PMMU)68851を内蔵して性能面の向上を図ること,もう1つは,68020よりも低価格にしてOA分野での利用を拡大すること.
 68030は,68020コアを使用しており,(1) 完全分離の32bitアドレス/データバス, (2) バースト転送モード機能付きの2組の命令/データキャッシュ, (3) 同時アクセスが可能な256bytesの命令/データキャッシュ, (4) 16本の32bit汎用データ/アドレスレジスタ, (5) 2本の32bitスーパバイザ・スタックポインタと10本の特殊目的用制御レジスタ――などの仕様を装備している.演算速度は4.5~7MIPSで,68020の約2倍のスピードを実現している.
 サンプル価格は,クロック周波数16.67MHz版が8万2000円,20MHz版が10万5000円と,現行MCファミリーに比べて低く設定されている.68020(クロック周波数16.67MHz)のサンプル価格が15万5000円だったから,約半分の価格を実現していることになる.

ついでにMacの関連機器の写真があった。
Walkmacだ。
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OS/2がやってきた(その3)インタビュー(月刊ASCII 1988年2月号8) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

OS/2についてMicrosoft社プロダクツマネージャのインタビュー記事をスクラップする。
この後WindowsでOS/2と決別するのだが、当時からWindowsとOS/2との関係がよくわからなかった。
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インタビュー

Microsofto OS/2基本戦略

Microsoft社プロダクツマネージャ Mark Mackaman

編集部

Q:Microsoftとしては、OS/2をどう位置づけていますか?また,MS-DOSとの関係は?
Mackaman(以下M):当面MS-DOSとOS/2は市場で共存していくでしょう。5年から7年後には、OS/2がDOSにとって代わるかもしれませんが,Microsoftでは,今後も強化したMS-DOSを作っていきますし、同時にOS/2の進化にも力を入れていくつもりです。MS-DOSに対する需要がまったくなくなるとか,それが機能を果たさなくなったという場合は別として、当分は両方の製品が市場で共存するというわけです.
 MS-DOSとOS/2の関係という面ですが,MS-DOSはローエンド向けのものとなるのではないでしょうか?つまり,OS/2にあるようなすべての機能を必要とせず,価格も安いローエンド向けということです.
 場は、家庭や教育分野です.しかしビジネス環境,オフィス環境では,今後3年から5年のうちに,OS/2が優勢を占めてくると我々は考えています。
 ビジネス環境では、OS/2のLAN Manager(注1)と呼ばれる製品で、MS-DOSとOS/2のワークステーションが共に情報を共有するネットワークの能力が提供されます.さらに,これを使うことで、MS-DOSやOS/2,あるいはXENIXベースのファイルサーバが,ネットワーク上で接続可能になります。ネットワークを通じて情報を共有したり,ユーザーやアプリケーション間でデータや情報を共有するというわけです.
注1 LAN Manager
Microsoftが提供するLAN接続のためのOS/2拡張機能,これを使うことで,LANを介してLANでつながれた他のマシン上のプロセスとプロセス間通信が可能になる.
 我々がユーザーに提案する目標や戦略的方向は、MS-DOSのWindows Ver.2.0を採用して、Presentation Manager(注2)と同じユーザーインターフェイスを提供するウィンドウ環境をつくるということです。そうすれば,ユーザーにとって馴染みのあるものになるし、我々がそうできるよう,ユーザーはひとつのシステムから別のシステムへ透過的に移行することができます.MS-DOSというプラットホームでWINDOWSを用いることで,我々は今一日の環境であるMS-DOSの環境から明日の環境であるOS/2への移行が容易になることでしょう。
注2 Presentation Manager
0S/2のグラフィックス制御用の拡張機能、これを使うことにより,それぞれのプロセスにウィンドウを割り当てた,いわゆるマルチウィンドウが可能になる.ユーザーインターフェイスはWindowsVer.2.0互換だが,バイナリレベルの互換性はない。
Q:Windows/386とOS/2は競合しないのですか?
M: Windows/386はWindowsVer.2.0に80386を制御するプログラムを加えたものです.そこれによって、同じマシンでMS-DOSのアプリケーションとWindowsのアプリケーションを容易に動作させることができるようになります.Windowsアプリケーションに加えてMS-DOSのアプリケーションのマルチタスク化が可能になります.しかしプログラミングという面からみると,この製品に新しい機能が加わっているわけではありません.
 この製品では,アプリケーションは依然として640Kbytesに制限されていますが,もう一方(OS/2)はそうではない。それにWindows/386はプロセス間通信といったOS/2にある多くの機能が付加されていません相互が通信可能な多重プログラムを走らせることができるOS/2に対して,ここでは,複数のスタンドアローンなプログラムを走らせることができます。
 しかしこの製品は、ユーザーにとって多くの利点を備えています。Windowsのアプリケトーションに加え,複数のMS-DOSのアプリケーションを走らせることができるからです.OS/2とMS-DOSの間の橋渡しの役目をする重要な製品です。
Q:IBMのOS/2の独自の部分(Database Managerなど)について,Microsoftではクローン・メーカーなどにどのようなサポートをする予定なのですか?
M: すでに,IBMの拡張版(Extended edition)と同じ機能を提供しようとしているISV(Independent Software Vender,サードパーティのソフトハウス)がいくつかあります。拡張版は,Databese Manager(注3)とCommunication Manager(注4)というふた一つのコンポーネントをもっています。いくつかのアプリケーション開発者が,すでにCommunication Managerのクローンを提供すると発表していますし,Database Managerについても,同じものが市場に出回ると思います。
 しかしこのCommunication ManagerとDatabase Managerという2つの機能は,すべての人が必要とするものではありません.一定の環境では,これらはまさに必要な機能ですが,それでもそのどちらかが必要なだけで,両方ともではありません.標準版を提供し,その後,例えばCommunication Managerと同じ機能については,それを購入するのはユーザーが決める,それがMicrosoftの考え方です。IBMと競合するハードウェア・メーカーがIBM版と同等の製品を持つベンダーとライセンス契約を交わし,それを彼らの製品に-バンドリングするのも自由です.しかしMicrosoftとしては拡張版を出すという計画はありません.
 IBMはMicrosoftからLAN Managerの技術に関してライセンス契約を結び,自身のLAN製品に組み込むつもりだと発表しました、IBMは我々のサーバ・ソフトウェアとワークステーション・ソフトウェアのライセンスを使っています。彼らがそうした機能に着目するのは,ネットワークの市場を非常に重視していることのあらわれです。IBMは,Ver.1.1の拡張版製品には、LAN Managerを加えるか,LAN Managerの技術を使おうとしています
Q:OS/2開発時における目的,あるいは目標はどんなものだったのですか?
M: OS/2を開発した目的は,まず第1は,640Kbytesというメモリの制約からアプリケーションを解放することです。第2はマルチタスク化ということです.これは複数のアプリケーションのそれと同時に,単一のアプリケーション内での多重実行ポイントの両方を指しています。
 例えば,スプレッドシート・プログラムでは,ユーザー入力と再計算があります。MS-DOSの環境では,ユーザー入力を行ってから再計算をしなければならないので、プログラムはこの2つを切り替えなければなりません.しかしOS/2ではこうした切り替えなしに、2つのパスをつくってそれぞれを独自に動作させることが可能です.
 3番目はグラフィック・ユーザーインターフェイスです。
 以上,3つの基本的な設計上の目標がありました。その他の目標としては、ひとつのアプリケーションと別のアプリケーションの対話を可能にするということもあります.また,動いているシステムに影響することなくオペレーティングシステムの拡張,修正が可能にするといった点も目標のひとつでした.
 我々はMS-DOSで約8年間の経験をもっています。そして,もはや必要ないと言われるまでには10年の歳月を経ているでしょうこの間,我々はMS-DOSの大きな修正を施さなければなりませんでした.0S/2についても,今後10年の間には変化があると考えています.そのために,変更を加えたり、修正が容易で、製品に大きな修正を施さないでも拡張ができるようOS/2を設計しました.
注3 DatabaseManagerIBMがOS/2拡張版でサポートするデータベース問い合わせのための拡張機能、問い合わせ言語としてSQLが採用されている.
注4 CommunicationManagerIBMの提供するLAN制御用の拡張機能.OS/2拡張版でサポートされる.
インタビューを読んでもほんわかした雰囲気で今後どうなるかはわからかった。特にWinsows/386を「OS/2とMS-DOSの間の橋渡しの役目をする重要な製品です」としていたが、これは嘘だったと思う。

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OS/2がやってきた(その2)(月刊ASCII 1988年2月号7) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

前回の続きで「OS/2がやってきた」をスクラップする。

人間とOS/2の会話

 コマンドプロセッサのプロンプトから,コマンドなどを入力して作業をするような通常の操作では,OS/2のマルチタスク処理がユーザーの目にふれることはほとんどない。
 タスク切り替えは,システムの水面下ですみやかに行われる.したがって,タスク切り替えのタイミングは,ユーザーにとっては完全に透過であり,タス切り替え処理によってユーザーが戸惑うことはない。
 OS/2のマルチタスク機能をユーザーが意識できるのは,Session Managerを通して,バックグラウンドで動作中のアプリケーションプログラム(タスク)を,フォアグラウンドに呼び出す際に行われるコンソール画面の切り替えのときのみである.
 このSession Managerは、OS/2のユーザーインターフェイスの重要な部分を担うOS/2のコンポーネントのひとつで、ユーザーは、このSession Managerを使用して,同時に実行しているすべてのアプリケーションプログラム(タスク)を管理することになる(コラム3).
 OS/2のタスクの呼び出しと画面切り替えは,Session Managerによって「仮想スクリーン」と「スクリーングループ」という概念の上に実現されている(コラム4).
34年後に読むと冗長な説明だが、当時まだOS/2を見たことも触ったこともないから、この説明を読んでもチンプンカンプンだった。記憶に残っていない。

コラム3

Session Manager

 OS/2上で実行されているアプリケーションプログラム(タスク)は、OS/2によって,コンソールの占有を許されるまで,ユーザーのキー入力を受け取ることができない.また,そのコンソール画面に対する表示データも見ることができない。
 すなわち,プログラム(タスク)は,ユーザーから呼び出されたときに,コンソール装置に対する制御権が与えられる.そこで,表示データがスクリーンに表示され,はじめてユーザーと会話することが可能になるのである。
 OS/2では,このようにユーザーが,実行中のプログラム(タスク)のうちのひとつを選択し,コンソールへ呼び出して会話することを「セッション」という。
 そして,コンソールと,あるタスクを結び付けることを「セッションを確立する」という.Session Managerは、このセッションを確立する機能を提供する.
タスクとか、セッションとかよくわからないままWindowsを使ってきた。習うより慣れろだった。こうしてOS./2の解説を読むと当たり前だがよくわかる。
コラム4

仮想スクリーンとスクリーングループ

 複数のプログラムを1台のコンピュータ上で同時に実行すると,ひとつしか存在しないコンソール装置に対して,複数のプログラムが,同時にデータの表示やキーボードの入力を実行するという矛盾が発生する。
 この矛盾を解消して安全な操作環境を実現することは,すべてのマルチタスクO.S.のもつ課題でもある.
 OS/2は、この課題を「スクリーングループ」という手法で解決している.
 このスクリーングループには、必ず「仮想スクリーン」,「仮想キーボード」,「仮想マウス」で構成される仮想的なコンソール装置が割り当てられている。
 OS/2のプロセスは,必ず,このスクリーングループのもとで実行される.したがって、プロセスが出力するコンソールへの表示データは,まず,そのプロセスが属するスクリーングループの仮想スクリーンに書かれることになる.
 仮想スクリーンに書かれたデータは,その仮想スクリーンが「実際のコンソール装置(物理スクリーン)」に割り当てられるまで表示されない。同様に,仮想キーボードに対して入力を要求したタスク(スレッド)は,仮想キーボードが「実際のキーボード装置(物理キーボード)」に割り当てられるまで実行を中断されることになる。
 スクリーングループの作成は,Session Managerを介して,新たなコマンドプロセッサCMD.EXEを起動したときに行われる。
 そして,そのCMD.EXEによって起動されるアプリケーションプログラムは,CMD.EXEと同一スクリーングループのプロセスとして実行される.また,アプリケーションプログラムが実行するプロセスも,やはり,同じスクリーングループに属することになる.
 このようにしてOS/2では,複数のプロセスが,ひとつのスクリーングループを構成していくのである.
 Session Managerは,スクリーングループに実際のコンソール装置を割り当てる役割(セッションの確立)を果たす.
 すなわち,バックグラウンドタスクとフォアグラウンドタスクの切り替えを行う。

プロセスとスレッドによるマルチタスク処理

 ここまでは,OS/2の操作環境から見た全体像を解説してきた.
 最後に,OS/2のプロテクトモードで実行されるアプリケーションプログラムの側から,OS/2を眺めてみることにする。
 OS/2は,「プロセス」(Process)と「スレッド」(Thread)という,2つの概念のもとでマルチタスク処理を実現する.
 この2つのシステムオブジェクトは,OS/2のプログラミングスタイルに大きな変化を与えるものである.プロセスとスレッドの関係は,互いに絡み合って少々複雑である.プロセスとスレッドは,次のように定義することができる.
プロセスはひとつ,あるいは複数のスレトッドで構成されるものである.
スレッドとは,ある処理を実現するサブルーチン,あるいは,関数の集合である.

 すなわち,「プロセス」は、MS-DOSのプロセスと同様,実行時にディスクからメモリにロードされるアプリケーションプログラムの単位であると考えられる.
 そして,「スレッド」は、OS/2によって実行されるタスクの単位である.OS/2は,タスクのスケジューリングを,この「スレッド」を単位として行うのである.言い換えれば,OS/2が実行するのはスレッドである.
 プロセスは、OS/2でもMS-DOSと同様に,コマンドプロセッサや,アプリケーションプログラムから,ファンクションコール(DOSEXECPGM:MS-DOSでは,ファンクション4BHに相当)を使用して起動することができる.
 このとき,OS/2がプロセスの起動時に制御を渡すエントリポイントが「主スレッド」である.C言語で書かれたプログラムであれば,main関数が,この主スレッドにあたる(この主スレッドしかないアプリケーションプログラムは,MS-DOS上のアプリケーションと同様のプログラム構造になる).
 実行が開始された主スレッドは,各種のファンクションコールを用いて,OS/2に様々な要求を行いながら処理を実行する.
 そして,処理を終了したときには,プロセスを終了するファンクションコール(DOSEXIT)を発行して,自分自身を終了させることができる.
 また,主スレッドは、ファンクションコールを使用して,同じプロセス内の別のスレッドを起動することができる.起動されたスレッドは,起動したスレッドとは非同期に,並列的に実行されるようになる.
 こうして,同一プロセス内の複数のスレッドが同時に実行されるようになる.
 主スレッド以外のスレッドは,C言語ではひとつの関数として書く.
 したがって,主スレッド(main関数)から,ある関数をスレッドとして並列実行する場合は,その関数のアドレスと,関数がスレッドとして動作するときのスタックのアドレスなどを指定して,スレッドを起動するファンクションコール(DOSCREATETHREAD)を発行すればよい。
 DOSCREATETHREADファンクションコールによって,並列的に実行されるスレッドは,同じデータセグメントあるいはコードセグメントを共用(注3)する.このため、複数スレッドが静的変数などのデータを共用するときには,互いに排他制御を行う必要がある.また,各スレッドは,プロセスが所有するシステム資源――たとえば,オープンされているファイルやプロセス間通信(注4)のためのセマフォ(注5),待ち行列(注6)など――も共有している.
注4:
 マルチタスクシステムでは,並列的に実行されるプロセス間で,多種多様な情報を受け渡して処理をしたいという要求が発生する.この複数プロセスの間でデータのやり取りを行うことを、プロセス間通信(Inter-Process Communication:IPC)という。OS/2では、プロセス間通信の手段として,セマフォパイプ,待ち行列の3つの方法を提供している。
注5:
 セマフォは、プロセス間通信機構の中で最も高速な手段である.
 OS/2におけるセマフォは,オンとオフの2つの値をとるフラグオブジェクトである.アプリケーションプログラムは,ファンクションコールを使用し,セマフォに対して,「セット」,「クリア」,「テスト(状態の検査)」などの操作を行うことができる。
 このセマフォは,複数のプロセスで、同時にアクセスすることができないシステム資源の排他制御などに有効に動作する.
 あるプロセスが,セマフォに対して「セット」を要求すると,他のプロセスによって,そのセマフォがすでに「セット」されていれば「クリア」されるまで,「セット」を要求したプロセスは実行を中断される.
 以上のように,複数プロセス間で同期をとるには,高速で有効な手段である.しかし,メッセージなど大量なデータを扱うことはできない.
 「RAMセマフォ」と「システムセマフォ」の2種類あり,RAMセマフォはスレッド間の通信に使用し,システムセマフォはプロセス間の通信に使用する
注6:
 待ち行列(キュー)は,もっとも強力な汎用性の高いプロセス間通信手段である.待ち行列は,名前を付けて生成したり,複数のプロセスからオープンしたり,クローズすることができる.
 また,待ち行列に対して読み書きすることで,任意のプロセス間で,任意の大量なデータを通信することができる.
 しかし、内部処理の複雑さから、処理速度はパイプに比べて遅い。セマフォとは比べものにならない。
 パイプは、密接に関連した(たとえば,親プロセスと子プロセス)プロセス間の通信に使用する。セマフォと違って,任意の型のデータを交換することができる.プロセスから見ると,パイプへの入出力は,ファイルへの入出力と同じように見える.
 このパイプのもっとも一般的な使用方法としては,標準入出力をパイプに対する入出力にリダイレクションする方法がある.
 たとえば,標準入出力をパイプに切り替えて,子プロセスを起動すると,子プロセスの標準入出力は,自動的に親プロセスを相手にしたプロセス間通信となる。
 待ち行列に比べて,交換できるデータ量は少な|い(65504bytes以下)が,セマフォと同様,メモリ上に作成されるオブジェクトであるため,通信速度は比較的高い.
 以上のように複数のスレッドが,ひとつのプロセスの中で並列的に実行されるようなアプリケーションプログラムのプログラミングは、細心の注意と高度な技術を要する最も複雑なプロセスとなる.しかし,このタイプのプログラムは,OS/2が提唱する典型的なマルチタスクのプログラミングスタイルであるといえる.
この辺の概念が未だに分からない。使っていないのだから当たり前だ。特にセマフォは言葉の響きが良くて妙なあこがれがあった。使ってみたいものだと思っていたが、プログラムを作っているとき知らずにその概念を使っていた。
今後の連載予定

 様々な憶測や期待の中で、姿を現した本格的なマルチタスクO.S.であるOS/2は,ユーザーインターフェイスにおいては,MS-DOSを基本として、無理のないマルチタスク環境を提供している.
 このOS/2が提供する操作環境は、MS-DOSのユーザーであれば最小限の努力(学習)で,現在のMS-DOSよりはるかに強力で快適な,独自の操作環境を,難なく実現できる可能性を秘めている.
 しかし,本項の最後でも解説したように,アプリケーションプログラムとのインターフェイス(マルチプロセス,マルチスレッド)については,これまでのMS-DOSプログラマに対して,そのプログラミングスタイルを大幅に考え直さなければならないテーマを数多く含んでいる.OS/2は,その専用アプリケーションが数多く誕生したときに,より強力な真価を発揮するものであることはいうまでもない.
 その意味において,本連載には、MS-DOSアプリケーションのプログラミングに精通したプログラマが,OS/2でのマルチタスクアプリケーションのプログラミング知識をより容易に理解し,そのアプリケーションプログラムが,早期に数多く作成されるために少しでも役立てばという願いが込められている.
 次回は,マルチスレッドで動作する簡単なプログラムを例に,OS/2でのアプリケーションプログラムのプログラミングを中心に解説する予定である.
 また,そのプログラミング例をもとにして,OS/2とのインターフェイス(Application Programing Interface注7)の解説や,OS/2(プロテクトモード)におけるプログラミングスタイルと、MS-DOSのそれとの比較も行ってみしたいと思っている。
注7:アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)
 OS/2環境で動作するアプリケーションを開発するために用意されているユーザープログラムインターフェイスを「API(Application Programing Interface)」という。これはMS-DOSのファンクションコールに相当するものであり,関数の形で提供される。
 すなわち,MS-DOSのファンクションコールが,INT命令によるソフトウェア割り込みであるのに対して、OS/2のAPIはCALL命令による関数呼び出しで実現される.
 このAPIには、デバイスドライバを書くための機能も含まれている.なお,API関数は,C言語からも直接呼び出すことができる.
なるほど「,本連載には、MS-DOSアプリケーションのプログラミングに精通したプログラマが,OS/2でのマルチタスクアプリケーションのプログラミング知識をより容易に理解し,そのアプリケーションプログラムが,早期に数多く作成されるために少しでも役立てばという願いが込められている.」だったのか。これでは、私が当時読み込み理解するのは困難だった。今はプログラムを作らなくともOS/2の概念は理解できるようになった。


 



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OS/2がやってきた(その1)(月刊ASCII 1988年2月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII1988(02)c01OS/2_W520.jpg
消えてしまったOS/2。ASCIIはスクラップして資源ごみに出しているので、OS/2が当時どんな意味合いがあったのかを記録するためにも記事をスクラップする。

OS/2は前にも
1990年のコンピュータ環境 Windows OS/2(月刊ASCII 1987年7月号7)
でスクラップした。

また、OS/2は脇英世氏の「OS/2への招待」(ブルーバックス)がある。流石にブルーバックスはスクラップしないが、この本によれば(p.5-6)
「OS/2の基本部分は、マイクロソフト社が中心になって作られているようである。 OS/2はビル・ゲーツの誇りであるらしく、「私のオペレーティング・システム」と言っていると伝えられる。ビジュアルなマッキントッシュ的なオペレーティング・システムを作り出すことは1984年のマッキントッシュ登場以来のビル・ゲーツの夢だったらしい。長く予告されたOS/2は、やっと登場しようとしている。今後のOS/2は、おそらく1990年代へ向けて、UNIXより上位シフトして行くことだろう。」
とあった。

以下ASCIIの記事をスクラップする。
 IBMとMicrosoftの両社によって共同で開発された『Operating System/2』(以下OS/2と記す)は,複数のプログラムを,安全にそして高速に実行するための多重プログラミング(マルチタスク)機能を持った本格的なオペレーティングシステム(当連載では,OS/2と明確に区別するため、以下O.S.と記す)である.
 MS-DOSの延長線上で開発されたにもかかわらず,その内部はこれまでのMS-DOSに慣れ親しんできたパーソナルコンピュータのユーザーを戸惑わせて余りあるほど、劇的な変化を遂げている.それは,パーソナルコンピュータにとって,まさしく新世代の到来を意味しているに違いない。
 この連載では、新世代を担うべき,この新しいO.S.の全貌を,できる限り詳しく紹介することを目的としている.
今回は,OS/2の持つ,マルチタスクO.S.としての操作性を中心に,MS-DOSと比較しながら解説していくことにする.
今となっては、OS/2の解説よりもOS/2の機能が無かったMS-DOSを想像する方が難しい人が多いと思う。こんな機能がないのにOSを名乗るのはおこがましいと考える人も多いと思う。MS-DOSを弁護するとMS-DOSはOSと言ってないよね。Disk Operating SystemだからDiskに特化したというか、ほとんどそれしかないOperating Systemだった。ユーザーインターフェースなんて呪文のようなコマンドしかなく「コマンドまたはファイル名が見つかりません」というエラーメッセージを吐き出すOSだった。

O.S.の意味

 O.S.は,コンピュータシステム上において、実に様々な役割を担う.そのため,現代のようにシステムの巨大化が進むにつれ機能も増大し,その内部は複雑化している。
 しかし,その技術的要素は,マルチタスク機能を持った本格的なO.S.が登場した20年前からあまり変わっていない.すなわち,現在,コンピュータシステム上で稼働している数々のO.S.は,以下の基本的な概念に基づいて作成されている.
 『各資源を効率よく管理することにより,コンピュータシステムの性能を十分に引き出し,人間を含む資源を最大限に活用することで,その生産性を高める』
 以上のような概念をもとにして,O.S.に最低限必要な機能を定義すると以下のような全体像が浮かんでくる.
●コンピュータシステムと人間のインターフェイスをつかさどる
 オペレータとコンピュータの統一的な操作環境を実現する.また,実行中のアプリケーションプログラムに対して,オペレータが入力したデータを受け渡す.
 MS-DOSにおいては,COMMAND.COMがこの機能を実現していた.
●外部装置とのインターフェイスを簡素化する  ディスク装置などの入出力装置に対する複雑な操作を,アプリケーションプログラムに代わって代行し,その複雑な処理を簡素化する(計算機のハードウェアを,アプリケーションプログラムから隠ぺいする)。また,入出力装置に対するインターフェイスを統一化する.
 MS-DOSでは,装置との入出力機能を提供するファンクションコールや,デバイスドライバ(注1),ファイルシステムなどがこれにあたる。
注1:
 OS/2にも,MS-DOSと同様,独自のデバイスドライバを組み込むことができる。組み込み方法も同様で,"CONFIG.SYS"ファイルに,"DEVICE"文を登録して行う.
 デバイスドライバの構造も,ストラテジルーチンと、割り込みルーチンの2つの機能モジュールによって構成される.
 しかし,その処理の構造は,マルチタスク環境で動作するので,複数のアプリケーションから,同時に入出力要求を受け付ける必要があることを考慮に入れなければならないため,大きく変化せざるをえない。
 OS/2は,ユーザーが独自のデバイスドライバを書くためのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイスの項参照)を数多く提供している。
●高水準言語を提供する
 COBOL,FORTRAN,Cなどの高水準言語を提供し,最適なアプリケーションプログラムの開発環境を実現する.MS-DOSでは,Microsoft Cに代表されるC言語の処理系等がそうである.
●多重プログラミング
 ひとつのコンピュータ上で,複数のプログラムを同時に実行する機能のことを「多重プログラミング機能」という.
 また,この機能を実現する処理のことを「マルチタスク処理」という.そして,マルチタスク処理を実現するO.S.のことを,一般的に「マルチタスクO.S.」と呼び,OS/2は,このマルチタスク0.S.にあたる。
 一方,マルチタスク機能のないO.S.のことを,「シングルタスクO.S.」と呼ぶ.MS-DOSは、一度にひとつのアプリケーションプログラムしか実行できないことから,「シングルタスクO.S.」であると定義できる.
 マルチタスクO.S.のユーザーは,シングルタスクO.S.であるMS-DOSのように,起動したアプリケーションプログラムの終了を待つことなく、次々と,必要なアプリケーションプログラムを同時に起動できるようになる.
 しかし,そのアプリケーションプログラムの起動方法は,個々のマルチタスクO.S.によって様々であり、統一性はない.本連載では,OS/2におけるユーザーインターフェイスを取り上げる.
●システム資源の管理をする
 マルチタスクO.S.においては,CPU(注2),主記憶,あるいは,周辺装置などの計算機システムの持つ資源を,実行中の複数のプログラム(タスク)に均等に割り当てることが必要で,シングルタスクO.S.であるMS-DOSでは,この点は,それほど大きな意味を持たない.強いてあげれば,Memory Allocateなどのファンクションコールによる主記憶の管理がこれにあたる.
注2:
 マルチタスク環境では,複数のプログラムがタスクとして同時に並列動作する。
 しかし,実際に同時に実行されているわけではない。システムのある瞬間をとってみると,いつの時点でも実行されているタスクはひとつだけである。実行するタスクの切り替えが非常に高速に行われるため,見かけ上同時に実行されているように見えるだけである。
 このような,タスクの切り替え機能を実現するために,マルチタスク0.S.では、CPU自身も,プログラムを実行するためのシステム資源のひとつであるという考え方が取り入れられている.
 すなわち,複数タスクを同時に実行するということは,システム資源であるCPUを各タスクに均等に割り振ることにほかならない。
 このようにタスクにCPUを割り当てることを,「タスクにCPU使用権を与える」という.
 この「CPU使用権」をタスク間において,適当なタイミングで移行することで,マルチタスク機能が実現されることになる.
 なぜなら、本格的なシステムの資源を管理するための機能は,マルチタスクシステムのように,複数のプログラムがシステム資源を同時に使用しながら実行されるようになったときに、初めて必要となる機能だからである.
 すなわち,システムの資源を効率よく管理することが,マルチタスクO.S.の必須条件になる.MS-DOSからOS/2への進化の過程も,この資源管理の強化の流れをくんでいると言える.
 以降は,以上の定義に沿って、OS/2の全体像を解説する.
読んでいてかなり懐かしく思う。CONFIG.SYSとかAUTOEXEC.BATはMS-DOSマシンを使い物になるようにするには必須の知識だった。
 高水準言語は当時高級言語と言っていたかと思う。Cが高級言語かどうかでパソコン通信で言い争ったのが懐かしい。私は、どっちつかずで、アセンブラでINC Aとしていたものが++aとかADD A,Bとしていたものが a += b とかのアセンブラよりの表記ができるのが楽しかった。キータッチ回数をいかにして少なくするかという方向がハッカー的で楽しかった。また++,---,==とか同じキーを連続してうって違う機能を表示するという発想も好きだった。
 mallocよく使ったが、これを使うと深刻なバグに悩まされた。素人にはメモリ管理は難しかった。
OS/2を動かす

 OS/2を起動し,Ctrl-ESCキーを押すことで“Session Manager"が起動される.Session Managerが起動されると,その時点で同時に実行中のプログラム(タスク)のリストがスクリーンに表示される(写真1,2).

ASCII1988(02)c02OS/2_写真1-2_W337.jpg

 OS/2を起動した直後には,写真2のように,“COMMAND.COM”(リアルモード用)と“CMD.EXE"(プロテクトモード用)の,2つのコマンドプロセッサがタスクとして,起動されていることがわかる(コラム1).
 コマンドを入力するためには,どちらかのコマンドプロセッサを,スクリーン上に呼び出せばよい.
 Session Managerから,各コマンドプロセッサに制御を移すには、スクリーンに表示されたプログラムの名前を,カーソルキーで選択してリターンキーを押す.
 まず,CMD.EXEを選択してみる.すると,スクリーンには、MS-DOSと同様のプロンプトが表示される.
 普段,MS-DOSに慣れ親しんでいる筆者は,ごく当然のように起こるこの画面の変化に感嘆すら覚える.プロンプトの表示された画面を眺めていると,MS-DOSとはまったく異なるO.S.が動作しているという違和感をいっさい感じないのである.
 思わず,MS-DOSで使いなれたコマンドを打鍵してみる.期待どおりの反応が返ってくる(写真3).
 次に,exitコマンドを入力すると,これも予想どおりCMD.EXEは終了して,Session Managerの画面へスクリーンが切り替えられる。
 このとき,表示された実行中タスクのリストには,exitコマンドで終了したCMD.EXEの名前は、当然のように表示されていない.
 新しくタスクを作り起動するには,スクリーンに表示された“Starta Program"をカーソルで選択する.すると,新たにCMD.EXEが起動されて、画面には再びプロンプトが表示される.ここで再びSession Managerを呼び出し,上記の手順を繰り返すことで、別のCMD.EXEを起動することもできる.
 以上の操作では,違和感なくMS-DOSが自然にマルチタスクO.S.として成長したような印象を覚えた.

ASCII1988(02)c04OS/2_写真3_W341.jpg
command.comはWindows95のときよく使った。cmd.exe はWindowsXpからだったか。Windows 3.1 でもDOS窓を使った記憶があるけど勘違いか?Windosw 3.1 ではMS-DOSボックスといってたようだが真偽はスクラップを続けていけば分かるだろう。とにかく、Windows 3.1 ではマルチタスクを使うときは祈りをささげてから実行した。もちろん、実行する前には作業データを保存していた。DOS窓が使いものになったのはWindows95からだった。このDOS窓の安定性だけでも私はWindows95を使い物になるOSだと高く評価した。
コラム1

プロテクトモードとリアルモード

 OS/2が稼働するプロセッサは,Intel80286である。従来の8086と比べて,このマイクロプロセッサは,リアルモードとプロテクトモードの2つのアドレッシングモードを持っている.両モードとも,8086および8088マイクロプロセッサの命令をそのまま実行する.
 リアルモードでは、1Mbytesの実アドレス空間を持つ8086とまったく同等の環境が提供され,このときの80286は,高速版の8086として動作する.
 一方,プロテクトモードでは、リアルモードの実アドレスに対して,80286は仮想アドレスモードになる.このモードで実行される各プログラム(タスク)は,OS/2の仮想記憶(注8)によって,主記憶装置の大きさに関係なく,各タスクごとに独立した1Gbytes(10億bytes)の広大なメモリ空間が与えられる。つまり,アプリケーションプログラムは,仮想アドレス空間で実行されることになる.
注8:
 OS/2は,仮想記憶機能を装備したオペレーティングシステムである.
 仮想記憶機能とは,システムのもつ主記憶の容量の制限に関係なく,より多くのメモリにアクセス可能にするメモリ管理技術のことをいう.
 OS/2は,最大16Mbytesの主記憶を,各タスクには1Gbytesのメモリ空間が割り当てられているように見せかける.
 OS/2下で実行されるアプリケーションプログラムは、1Gbytesのメモリに自由にアクセスできることになる。
 仮想記憶機能のもとでは,実行中のプログラム本体すべてが主記憶に存在するわけではない。実行中のプログラムは,そのとき必要なプログラムセグメントだけが,主記憶に置かれるように管理される.実行中でないプログラムのセグメントはディスク上の「スワップ領域」に格納されている.また,不必要になったプログラムのセグメントは,主記憶からスワップファイルに書き出されて,別のタスクのために主記憶が解放される。
 この主記憶とスワップファイルの間のプログラムの転送を,「セグメントのスワッピング」という.このセグメントのスワップは,実行中のタスクからは完全に透過であり,ユーザーが意識することはない。
 また,このモードで実行されるタスクのプログラムやデータ領域は,OS/2の記憶管理機能(80286のアドレス変換機構)によって,同時に実行される他のタスクのアクセス(データの破壊など)から完全に保護され,独立して扱われる.
 OS/2は,80286の2つのモードをたくみに利用する。OS/2は,従来からのMS-DOSアプリケーションの実行をリアルモードで行い,プロテクトモードでは、OS/2用に開発された新しいアプリケーションプログラムを実行する.この2つのモードを,必要に応じてシステムの動作中に切り替える方法で,MS-DOSアプリケーションを,OS/2の専用アプリケーションタスクと同時に,ひとつのタスクとして実行する.
 仮想記憶があるから各タスクで1Gbytesのメモリが使えるだが、仮想記憶はダメダメだった。Windows98でも仮想記憶にアクセスすると途端に使い物にならなくなった。このメモリ不足で嫌な思いをしたトラウマのせいでメインマシン(Sandy bridge)にはRAMを32Gあてるようになった。Sandy bridge当時は粋がってメモリスロットは全部埋めるのだと無駄な金を散在していた。

アプリケーションプログラムを実行する

 再び,プロンプトが表示された状態から,実際にアプリケーションプログラムを起動してみる.OS/2のSDK(Software Development Kit)にサンプルアプリケーションとして添付されている“BIGBEN.EXE"を起動する.
 すると,スクリーンいっぱいに,現在の時刻が刻一刻と表示される(写真4).
 OS/2でのアプリケーションプログラムの起動は、MS-DOSと同様に,プログラムファイル名を入力する方式が採用されている.
 BIGBEN.EXEが実行されているあいだは,CMD.EXEのプロンプトは表示されない。
 この状態で、OS/2のマルチタスク機能を利用して、別のアプリケーションプログラムを起動するには,再び,Session Managerを呼び出せばよいことが直感的に思い浮かぶ.

ASCII1988(02)c04OS/2_写真4_W341.jpg
そうだったのか。OS/2はプログラムを名前で呼び出さねばならなかったのか。Visual Shellではなかったのか。そう考えるとWindows 3.1 はだいぶ進歩したものだ。

複数のアプリケーションを同時に起動

 CtrlキーとESCキーを同時に押下すると、いつでもSession Managerを呼び出すことができる.つまりBIGBENプログラムが時刻を表示するスクリーンをそのままにして,Ctrl-ESCキーを押すと,Session Managerの画面が再び表示される.
 表示された実行中タスクのリストには,新しく起動したBIGBEN.EXEが登録されている。
 このとき,スクリーンに表示されている“Start a Program"を,カーソルキーで選択して,リターンキーを押下すると新しいCMD.EXEが起動されて,スクリーンには再び,次のコマンド入力を促すプロンプトが表示される.
 この状態で,コマンドを入力すれば,別のアプリケーションプログラムを実行することができる.
 もちろん、先に実行したBIGBEN.EXEは,バックグラウンド(コラム2)で,同時に実行され続けている。もう一度,BIGBEN.EXEの画面が見たいときは,Session Managerを呼び出して,その名前をカーソルキーで選択すればよい.
 また,実行中のBIGBEN.EXEを中断するときは、MS-DOSと同様,Ctrl-Cを入力する.Ctrl-Cを入力すると,アプリケーションプログラムの実行が中断されて,CMD.EXEのプロンプトが返ってくる.
 このようにしてユーザーは,簡単に,OS/2のマルチタスク機能を利用して,複数のアプリケーションプログラムを同時に実行する作業環境が与えられる.

コラム2

バックグラウンドとフォアグラウンド

 OS/2のもとで同時に実行される複数のタスクの内,コンソール画面にデータを表示しユーザーからのキーボード入力を受け取ることができるのは,常にただひとつのタスクのみである.
 コンソールに対して、データを表示し,キーボードの入力を受け取ることができるタスク状態のことを「フォアグラウンド」という。
 一方,コンソールと会話を許されていない状態のタスクは、フォアグラウンドで実行されているタスクに隠れてユーザーには見えないことから,「バックグラウンド」という、バックグラウンドのタスクが出力するコンソール画面へのデータは、そのタスクがフォアグラウンドになるまで見ることはできない.
 また,バックグラウンドタスクが要求するキーボード入力は,そのタスクがフォアグラウンドになるまで保留される.すなわち,タスクの実行は中断(サスペンド)される。

ASCII1988(02)c05OS/2_図_W372.jpg
バッチファイルを実行

 OS/2でも,MS-DOSと同様,バッチファイルを実行することが可能である.
 プロテクトモードのコマンドプロセッサCMD.EXEが実行可能なバッチファイルは,“~.CMD"の拡張子を持つファイルで、MS-DOSの“~.BAT”とは区別されている.
 したがって,CMD.EXEでは,“~.BAT"の拡張子を持つバッチファイルを実行することはできない.
 “~.CMD"ファイルもMS-DOSの“~.BAT"ファイルと同様に,コマンドを実行順に記述したテキストファイルであるが,OS/2用に拡張された,バッチコマンドを記述することができる(表1,2 スクラップ略).
従来のアプリケーションを実行

 数あるマルチタスクOSの中で,OS/2をもっとも特徴づけるものが,従来からのMS-DOSアプリケーションをタスクとして実行することを可能にする「互換ボックス」(コンパチボックス)の提供である。
 この互換ボックスは,80286のリアルモードを利用して実現され,MS-DOSVer.3.xxの環境をほぼ完全な形で提供する(コラム1).
 この互換ボックスで実行されるMS-DOSの呼び出しは,Session Managerの実行中タスクのリストから、リアルモードのコマンドプロセッサであるCOMMAND.COMを選択すればよい.
 その次の瞬間には,見慣れたMS-DOSのプロンプトが表示されて,MS-DOSアプリケーションの実行が可能になる.-この互換ボックスで実行されるMS-DOSアプリケーションは,必ずフォアグラウンドとなる.3.もし,SessionManagerからの切り替えによって,MS-DOSアプリケーションがバックグラウンドになると,その実行は停止される(コラム2).
 これは,ビデオRAMなどのハードウェアを直接アクセスするようなMS-DOSのアプリケーションをバックグラウンドで実行すると,フォアグラウンドで実行されているOS/2のアプリケーションが出力する表示画面を破壊する危険性があるための処置である.
今回のスクラップはここまで。

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CDシングル、業界その他(月刊ASCII 1988年2月号5) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からその他の記事スクラップする。

ASCII1988(02)b08CDシングル盤規格決まる_W505.jpg
8センチCDシングル盤の規格決まる
そうか、CDシングルはまだ登場していなかったのか。

ASCII1988(02)b16半導体増産基調_W508.jpg
256K/1Mbit DRAM好調で半導体の増産基調が持続
このころの日米半導体摩擦はパソコン用ではなく汎用コンバータ用で高品質のものだった。

ASCII1988(02)b04郵政省第2KDD_W518.jpg
郵政省、第2KDD2社を正式認可
認可されたのは日本国際通信(ITJ)と国際デジタル通信(IDC)だった。

ASCII1988(02)b12文化庁プログラムの著作権_W506.jpg
文化庁、プログラムの著作権保護範囲など明確化へ
「類似品が出た場合、複製なのか新たな創作物なのかをどう区別するか」
を検討するそうだが、昔から思っていたことは、プログラムの中に旧バージョンのコード・データとか将来バージョンのテストコード・データとか(及びそれらの残骸)を入れておけばいいのではないかと思っていた。同じバイナリがあれば、デッドコピーしたと言えるのではないか。
これは聞いた話で、昔BASICでプログラムを作っていた人がコメントを沢山入れたのはファイルサイズや行数で工賃が払われていたためだったそうだ。

ASCII1988(02)b06富士ゼロックス中性紙_W504.jpg
富士ゼロックス、コピー用紙の中性紙化を完了
いまや、再生紙が幅を利かせている

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その他のハード(月刊ASCII 1988年2月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からその他のハード関係をスクラップする。

ASCII1988(02)b05NSジャパンNS32532出荷_W520.jpg
NSジャパンが32bitCPU NS32532のサンプル出荷を開始
80系以外のCPUならなんでも良いと思った。残念CPUだった。

ASCII1988(02)b08三菱電機32bitMPUをOEM販売_W501.jpg
三菱電機、32bit MPUをOEM販売
NSの3200シリーズだとのこと。

ASCII1988(02)b12沖電気32bitMPU_W502.jpg
沖電気、32bitMPUを単独開発へ
このCPUの記事を見たことがないので、これは成功しなかったのではないか。

ASCII1988(02)b12東芝1MbitDRAM_W504.jpg
東芝、高速1Mbit DRAMを開発
DRAMについては前回のスクラップにコメントを書いた。

ASCII1988(02)b05アクトロンメモリカード_W520.jpg
アクトロンがメモリカードを採用したディスクドライブを発売
これは今でいうところのSDカードだろうね。ディスク容量は書かれていない(ASCII EXPRESSにはこういう不完全記事がある)が価格は9万円で、年間3000台の販売を見込んでいる。

ASCII1988(02)b08シャープ電子手帳ICカード_W508.jpg
シャープ、電子手帳用のICカード4種を発売

ASCII1988(02)b05シャープ書き換え可能光磁気ディスク_W520.jpg
シャープが書き換え可能な光磁気ディスクドライブを発売
JY-500の価格は160万円、メディアは1枚9万円、インターフェースが12万円

ASCII1988(02)b06富士通磁気ディスク装置開発_W501.jpg
富士通、7.5Gbytesの磁気ディスク装置などを開発
これは大型電算機用だろう。

ASCII1988(02)追記型光ディスク分裂_W501.jpg
追記型光ディスク規格、2グループに分裂
この時点でのグループは
松下電送、東芝、日本電気、三菱電機の連続サーボ方式
ソニー、パイオニア、TDKのサンプルサーボ方式

ASCII1988(02)b05ソニーステレオ3次元ディスプレイ_W520.jpg
ソニー・テクトロニクスがステレオ3次元ディスプレイ用液晶パネルを発売
眼鏡をかけて3次元画像を見るというものはもう大昔からやっていた。でもいまだに普通の表示デバイスになっていないところをみるとそんなに需要はないということか。
SGS-310型が106万4000円だった。

ASCII1988(02)b12日本コロムビア14型カラーディスプレイ_W502.jpg
日本コロムビア、14型カラーディスプレイを発売
14型 1120×750ドットで21万円。そういえば、PC-98XAはハイレゾ(1120×750ドット)だった。

ASCII1988(02)b06アスキー親指君_W502.jpg
アスキー、親指君をバージョンアップ

ASCII1988(02)b06沖1200bpsモデム電話_W503.jpg
沖、1200bpsモデム内蔵電話を発売
価格8万9000円。これを見るとスマホが如何に安いかが分かる。

ASCII1988(02)b07日本電素工業モデム発売_W520.jpg
日本電素工業がJUST-PC方式に準拠したモデムを発売
速度は2400/4800bpsで価格は7万4800円

ASCII1988(02)b07シャープ通電熱転写プリンタ_W520.jpg
シャープが通電熱転写方式を採用したプリンタを開発
価格は22万円。

ASCII1988(02)b04日立毛筆文字_W501.jpg
日立、大型毛筆出力システムを発売
1文字1600×1600ドットの毛筆書体を印字できる。価格は147万円。

ASCII1988(02)b06日本電池タップ発売_W511.jpg
日本電池、電子機器用電源タップを発売
雷サージ対策用の電源タップだが1万3000円とか、こんなに高かったか?

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パソコン、ワープロ、ソフト(月刊ASCII 1988年2月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からパソコン、ワープロ、ソフト関係をスクラップする。

ASCII1988(02)b09日本データゼネラルEL採用ラップトップ発売_W520.jpg
日本データゼネラルがEL採用のラップトップを発売
DATA GENERAL / One Model 2J なら 51万8000円。FDDモデルのCPUが80C88なら価格が44万8000円だった。この性能、価格では、ラップトップは趣味のユーザー、一般ユーザには全く魅力がなかった。

ASCII1988(02)b04日立スーパーミニ_W499.jpg
日立、スーパーミニコンを開発
HITAC E-7700で高速モデル1億1000万円。

ASCII1988(02)b06リコーワープロ_W504.jpg
リコー、カタカナ混じり語も自動変換するワープロ
34年前でも、まだ、かな漢字変換が売りだったとは。

ASCII1988(02)b12日電WYSIWYG日本語WP_W508.jpg
日電がWYSIWYG機能を実現した日本語WPを発売
若い人にはWYSIWYGは分からないだろう。34年前は印刷イメージをディスプレイに表示するのは難しいというか使い物にならなかった。640×400ドットでどうせいというんじゃという感じだった。

ASCII1988(02)b14キヤノンLBP対応日本語ワープロ_W520.jpg
キヤノンがLBP対応の日本語ワープロを発売
キヤノワード500 CW-LP02でプリンタ付きが110万6000円

ASCII1988(02)b14プラス小型日本語ワープロ_W520.jpg
プラスが手書き入力を採用した小型日本語ワープロを発売
ワードランナー 1万9800円、初年度10万台の出荷を見込んでいる。
今のテプラのようなものか。

ASCII1988(02)b14日立数式作成ワープロ_W520.jpg
日立が数式の作成機能を装備した日本語ワープロを発売
ワードパル310で 29万8000円
34年前はPC-98なら花子で数式を作っていたか?

ASCII1988(02)b06日中自動翻訳計画_W503.jpg
日中共同で自動翻訳システム計画がスタート
プロジェクトに対する日本側の出費は総額62億円だと。
商社とかに需要があったのだろうか。

ASCII1988(02)b08ブレイン郵便番号簿_W508.jpg
ブレイン、「Super 郵便番号簿」をバージョンアップ
このようなソフト今では無料でというかWeb上に普通にあるサービスだが、34年前は4万8000円もした。

ASCII1988(02)b08ロータス123Panacom対応_W510.jpg
ロータス、「Lotus 1-2-3」をPanacomに対応
34年前はMD-DOS上で動くソフトであっても各機種用に変更しなければ動かなかった。

ASCII1988(02)b08三岩商事FMR-60HD用人材データベース_W510.jpg
三岩商事、FMR-60HD用人材情報データベースを発売
価格が250万円とは。

ASCII1988(02)b13アンテナハウス文書ファイルコンバータ_W520.jpg
アンテナハウスが日本語ワープロ機の文書ファイルコンバータを発売
WPコンバータが3万円
おそらくは何十枚あるいは100枚越えのFDを変換する必要がある業務に使われていたのではなかろうか。

ASCII1988(02)b15アイオーデータRAMディスク_W520.jpg
I・Oデータがキャッシュ&RAMディスクソフトを発売
キャッシュはあまり使わなかったがRAMディスクは仕事に使うパソコンでは必須だった。
価格は5000円

ASCII1988(02)b15エイセル日本語アウトラインプロセッサ_W520.jpg
エイセルが日本語アウトラインプロセッサを発売
このアウトラインプロセッサというのがよくわからない。誰が必要としていたのか。文筆家か?

ASCII1988(02)b15エデュカ日本語スペルチェッカー_W520.jpg
エデュカが日本語スペルチェッカーソフトを発売
これも需要がどこにあったのか分からない。
上の二つとも情報処理振興事業協会の委託を受けたとあるが何者だ?この協会は。国の天下り機関ではないか?それならば、役人が必要だと考え、一般ユーザは不要だと思うソフトを開発したとしてもうなずける。

ASCII1988(02)b15マックスブレイン通信機能付エディタ_W520.jpg
マックスブレインが通信機能付きのフルスクリーンエディタを発売
PC-9800用が2万8000円。とにかく、当時ソフトウエアは高かった。






















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