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PostScriptコンパチ言語、米国業界他(月刊ASCII 1988年3月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「PostScriptコンパチ言語」?あったことすら知らない。
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PostScriptコンパチ言語をひっさげて日本上陸
米国Control-C Software社
Andy Johnson-Laird会長
 米国Control-C Software社(本社・オレゴン州ビーバートン市)のAndy Johnson-Laird会長が来日した.同社が開発したPostScriptコンパチのページ記述言語「CCS-Page」の国内販売に関して,(株)エスシーアール(本社・札幌市)と代理店契約を結ぶのが目的.Adobe Systems社が開発したPostScriptが,“業界標準”としての地位を固めつつあるのに対応して,その仕様を満たす互換言語の開発が活発になってきている.代表的なところでは,IBM PCのコンパチBIOSの開発・販売で知られるPhoenix Technologies社の「PPCS」が有名だ.PPCSは,先頃,キヤノン(株)が自社のレーザービームプリンタに搭載することを前提に同社と業務提携したことが記憶に新しい.米国では,4~8社がPostScriptコンパチ言語を開発中と言われ,その中からどれが“第2の業界標準”になるか,という話題が早くも出現している.Laird会長に“PostScript戦争”の最前線の模様をインタビューした.
――ACCS-Pageの開発に要した期間と販売実績は?
Laird会長 約2年かかりました.
 欧州で2社,米国で4社,日本で2社が,すでにCCS-PAGEの採用を決めています.日本では,ほとんどのメーカーに対してプレゼンテーションを行っています.その中には,キヤノンやリコーといったレーザービームプリンタの大手も含まれています.米国では,Xerox社とつい最近契約したばかりです.
――キヤノンはPhoenix Technologies社の「PPCS」を採用したはずですが……
Laird会長 PDLはまだ成長段階にある市場ですから,メーカーはAdobeSystems社を含めた複数のPostScript開発メーカーと契約します.その中から、ベストの製品を選べばいいわけですから。
――CCS-Pageの基本仕様は?
Laird会長 CCS-Pageは,プリンタのドライバ部分が約1.2Mbytes,フォントの制御部分が約1Mbytesから構成されています.このうちドライバ部分は,言語本体が約200Kbytesで,残りの1Mbytesはイメージ展開用メモリになっています.PostScriptに比べて,非常にコンパクトにできているし処理速度も速くなっています.OEM価格は,他の製品の50~60%と安価になっています.
――CCS-PageはPostScriptのどのバージョンとコンパチなのでしょう?
Laird会長 カラー対応になる前のバージョン38と互換性を持っています.バージョン38は、Apple社のLaserWriterなどに搭載されているROM版PostScriptと同じものです.最新のカラー対応コンパチバージョンは開発中です.
――AdobeSystems社は,最近になってコンパチ言語に対して態度を硬化させていると聞きましたが?
Laird会長 Adobeのフルフォントシステムが使用できなければ“PostScriptコンパチ”とは言えない,という考え方を同社は明らかにしています.
――部には,プログラムのステップ数まで同じでなければいけないという解釈を示したと聞いていますが?
Laird会長 それは分かりませんが,プログラムのコア部分は公開されていませんから,コンパチメーカーは公開されている仕様に忠実に従うしかありません.
――Adobeが開発した膨大なフォント群の1つに,特定のパスワードコードが隠されていて、純正以外は引っかかるというような対策が施されている可能性はありませんか?
Laird会長 十分考えられます.PostScriptにとってもっとも重要な点はフォントです.PostScript用フォントなら,どんなフォントでも使えなければ意味がありません.だから,コンパチ言語で使えないフォントがあれば,逆にその言語はコンパチとは言えなくなります.
――コンパチメーカーにとってのキーポイントは,価格,処理速度,コンパクトなプログラム,という3点だと思うのですが?
Laird会長 それ以上に重要なのがサービスです。われわれのユーザーは,あくまでOEM先のハードメーカーですから,彼らの持っている各種のハードウェアに個別に対応していかなければいけません.彼らの要求をすべて満たすようなきめ細かいサービスがもっとも重要になるでしょう.実際にそれらの機器を使うユーザーは,PostScriptコンパチを搭載していると意識してハーェアを使うわけではありません.すべての評価はハードメーカーが下すと言っても過言ではありません.
――日本語化については?
Laird会長 エスシーアール社と共同開発中です.フォントは,同社がプリンタメーカー向けにOEM供給しているベクター高速描画モジュール用フォントを使う予定です.今年中には製品化できると信じています.
Control-C Software社:1979年に設立.従業員25名.昨年度の売り上げ200万ドル.主な業務は,(1) IBM PC互換ROMBIOSの開発,(2) MS-DOS,C-DOS/86用OSボードの開発,(3) MS-Windowsの各種デバイスドライバの開発,(4) PostScriptとInterpressのコンパチ言語の開発――など。
Control-C Software Inc.9205 SW Gemini Drive Suite A Beaverton,Oregon,97005,USA
使うシーンがなかった。職場ではまだレーザーショットを使う前で、LP用紙でプリントしていた時代のことだった。

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HyperCardの開発者のBill Atkinsonの写真があったのでスクラップする。

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日本メーカーが世界半導体市場の最大シェアを維持
34年前はこうだったのだ。
メーカー別では
1位 日本電気(売上額30億ドル超え)
2位 東芝
3位 日立
6位 富士通
9位 三菱
10位 松下

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富士通32bitMPUで米社と委託生産契約
先端分野の吸収は半導体産業以外でもあったが、特に知っている名前の会社が次々と吸収されている様は面白かった。
フェアチャイルドのMPU部門 → インターグラフ
フェアチャイルド本体 → ナショナル・セミコンダクタ
この先も吸収合併が進んでいく。

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日電、ザイログ社との提携打ち切りへ
日米間の提携関係も変化していった。

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日本IBM, '87年総売上高が1兆円を突破
ビジネスコンピュータではやはりビッグブルーは巨大だった。

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日電、AI電算機のネットワーク化に着手
この当時のAIコンピュータとはどんなものだったのか?エキスパートシステムは現在のAIとは違っていたと思う。

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富士通、第6世代コンピュータ実現にめど
「スーパーコンピューターを上回る処理速度を持ち、人間の脳に似た働きをする『ニューロコンピュータ』」ってこれが第6世代コンピュータなのか。富士通のこの技術が今のAIにどう結び付いたのか?

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旭化成が光ディスクを事業化
35年前はまだまだだった。

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TRON仕様の32bitMPUと周辺LSIを開発
開発したのは、日立、富士通、三菱電機でGMICRO/200というMPUだった。

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CECがトロン方式採用申し入れ
文部省とトロンが結びついたがトロンにとって良かったのか?トロンで学んだ生徒はどれだけいたのか。

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富士通がOSにMS-DOS採用の学校向け教育用パーソナルコンピュータを発売
トロンじゃないんだよね。 FMR-50S の価格が 43万円。この価格なら1教室に1台しか導入できないのではないだろうか。全国の学校に合計1万台なら43億円になってしまう。

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日立、8bit MPUの一部製造中止へ
モトローラが許可しなかったため HD68701V が製造中止になった。

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アスキーがIBM PS/2と完全互換を実現したマイクロチャンネル・システムロジックLSIセットとグラフィックス用LSIを発売
アスキーがというところが注目点なのか?IBM の PS/2 との著作権についての争いはどう決着したのか覚えていない。今後のスクラップで答えがわかるはずだ。

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京大、実用化レベルの超電導体薄膜を試作
ASCIIをするしていくと超電導コンピュータ34年前は将来性があるという雰囲気が感じられる。

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