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MZ-2520、米国業界(月刊ASCII 1987年2月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からパソコン、米国業界関係の記事をスクラップする。

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シャープのMZ-2520は約9万語の辞書ROMが売りの機械だった。

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松下がMSX2ワープロパソコンを発売。MSX2に一体型のプリンタを付けたマシンで価格は138,000円。多分ワープロが主でMSX2が従の機械だったのだろう。

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NTTもパソコンを販売していた。Simple Station 2 はモデル1が316,000円、モデル2が346,000円、モデル3が505,000円だった。1年間で1万台の販売をみこんでいる。少なすぎないかこれ。

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日本DECのIBM PC/AT コンパチマシン VAXmate は 823,000円とお高いパソコンだった。

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インターフィールド・システムINC という会社は記憶にない。 Limelight 2020 のハードウエアは(株)リコーが行っていた。価格は 415,000円 で月販750セットを見込むということだから年9,000台で先述のNTT のSimple Station 2が年間1万台であることを踏まえると、の程度で採算が取れたのだろう。

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34年前は全く関心がなかったのだが、今読むと記事がなかなか面白いのでスクラップする。
80386マシンが好調な滑り出し
87年前半はラップトップも面白い?

 32bitCPU80386を搭載したIBMPCクローンが売れている.Compaq社が86年9月に発表した「DeskPro386」は、発売から3カ月で1万台以上を出荷し,製造ラインはまだ需要に追いつけない状態だ.販売店によると,386マシンの人気は高まる一方で,そのせいか80286CPUを搭載したPCクローンの売れ行きにも陰りが出ているという.
 わずかに健闘しているのは,東芝のT3100などに代表される重装備のラップトップ・クローンである.86年後半から顕著になってきたPC/ATのラップトップ化が,T3100の発表で火が付いた感じだ.IBM社もPC Convertibleの80286バージョン(20MbytesのHDDはオプション)を今春にも発表するといわれ,87年前半はラップトップが市場を席巻するのでは,と予測する業界アナリストもいるほどだ.ちょうどIBM社がPC/XTやATを発表した後に,ラップトップのPCクローンが爆発的に売れた状況と似ている.CPUが一つ上になるたびに,従来のデスクトップマシンをラップトップ化したマシンのブームが到来している.今年の後半には,IBM社が80386マシンを発表するというのが“定説”のようになっているが,そうした観測にしっかりと乗って,一早く従来機種のラップトップ化に走るクローンメーカーが増えそうだ。
 80386マシンといえば,PC/XT286(写真)の販売実績が同時期に発表されたDesk Pro386に足を引っ張られて伸び悩んでいるという.もともと売れ筋の主流を担うようなマシンではなかったわけで,例えば内蔵ハードディスクのアクセスタイムが平均385ミリ秒とATのそれの2倍以上遅いことなど,登場早々にして評判は良くなかったのだ。ちなみに米国人は,こうしたドライブのアクセスタイムやCPUのクロック周波数に無頓着と思われがちだが,洋の東西を問わずうるさい人間はいる.XT286は,近いうちに発表される8086ベースのNewPCと同時に多少のスペックアップが行われる,と予測する業界アナリストもいる.

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日本が80286マシンがやっと販売されだしたころ、米国は80386マシンの売れ行きが好調だったとは。日本は遅れていたのか。34年前はそんな感じは持たなかった。
笑えないユーザー心理

 冒頭にDesk Pro386が売れていると書いたが,ユーザーは必ずしもこの製品に満足しているわけではないようだ.販売店によると,Desk Pro386を購入するユーザーは,必ず最新バージョンのDOSも同時に買うという、最新バージョンのDOSといっても,当然80386に対応したMS-DOS(PC-DOS)があるわけではない.
 “少しでも新しいDOSなら…"という単純なユーザー心理ということだが,これは笑えない心理だ.いくら処理速度が向上したといっても、対応する専用DOSがないようでは真の80386マシンとはいえない,と嘆くユーザーの声にクローンメーカーが応える術はない。
 Microsoft社のADOS(Advanced DOS,従来のバージョンを継承するとMS-DOSバージョン5.0)の動向が,にわかに注目を集めているのはこうした背景にもよる.MS-DOSバージョン4.0は,英国のAprico社が「ZEN」というマシンにすでに採用して販売しているが,これはコンカレシンーなDOSで,事実上はバージョン5.0に相当するものだ。しかし,バージョン4.0は80386ベースのDOSではない.見方としては8086対応のコンカレンシ-DOSというのが妥当だADOSは、IBM社の80386マシン登場と時を同じくして発表されるだろうが,その時にIBM社の80386マシンがDesk Pro386などの先行クローンマシンとは異なるスペックを持つCPUを搭載していることも考えられる.当分の間,80386マシンユーザーの専用DOSを求める声は虚しく響きそうだ.
80386マシンのOSの話。もうWindowsではないかと思ったらMS-DOS 5 だった。当時米国のユーザは何を求めていたのか。
WINDOWS EXCELのβバージョン

 Microsoft社は、Macintoshのベストセラー統合型スプレッドシートソフト「EXCEL」を,MS-WINDOWS上で走る「WINDOWS EXCEL」として移植を進めている.ベータバージョンが,本誌の発売前に発表されているかもしれない.WINDOWS EXCELは,処理スピードの問題でPC/ATとそのクローン以上のスペックを持つマシン上でなければ十分な機能を発揮できないらしい.また,ADOSにも対応しているといわれているが,詳細は不明である.ただ,Lotus1-2-3とデータレベルで互換性を持たせているのは確かなようだ.
IBM PCの表計算ソフトはLotus 1-2-3が市場を制覇していた。EXCELが取って代わるにはOSがWindowsになってからだった。

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「ロータスのシンフォニーに対する疑い晴れる」
フロリダ州の建設会社ジェームズ・A・カミングス社がロータスのシンフォニーにバグがあったから損こいたと訴えたが、その訴訟を取り下げたとのこと。結局ユーザのミスだったのだろう。

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「IBM退職希望者、1万人強に」
ビッグブルーと呼ばれていたIBMの退潮がこのころすでに表れていた。
まさか天下のIBMがパソコン部門を中国企業に身売りするとは、34年前にそんなことを予言しても誰も信じなかっただろう。
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