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TEST ROOM PC-9801VX2(月刊ASCII 1987年1月号7) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

TEST ROOM 特別企画「新製品追跡レポート」をスクラップする。

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自分のパソコン購入黒歴史のうち、思い出すともう残念な気持ちになるPC-9801VX2。この機種1年も経たずに次機種PC-9801VX21が出た。意固地になって「8086は許せない」なんて呪っているから、こうして酷い機械を買ってしまうのだ。CPUを呪わば穴二つだ。

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「キーボードタッチは新しいせいか、多少良くなったように思える。」なんてそれは気のせいだ。PC-98シリーズでは一番キーボードタッチが良かったのはPC-9801VM2だ。「新しいせいか」と書いているように新しいマシンのキーボードを触っているから使いつぶしてきたマシン(PC-9801VMかな)より良くなったような気がするだけだ。誉めるところがないPC-9801VX2を無理に褒めようとするからこんな表現が出来上がるのだ。

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BASCIでプログラムを書いていなかったのでこんなベンチマークを出されても役に立たん。
意地でもEGCを使いまくって旧機種で動かない高速グラフィック表示をしてやるんだと根性がねじ曲がっていた。セグメントレジスタを使うコードがV30より遅いため、知人が作ったデモ画面表示プログラムがVM2より遅かったのには心底80286を軽蔑した。高い金を払って、イライラしながらプログラムを書いていた暗黒時代だった。趣味でやっているのになんということだ。

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まとめとして「VXは、高い互換性を保ちながら、ハイパフォーマンスを実現した。その反面システムが複雑になり、ユーザの負担も増えたように思われる。」ハイパフォーマンスだろうか。甚だ疑問が残る。互換性を維持するということは古い機種でも動くプログラムを守るということで決して8MHzの80286という微妙なCPUを採用したマシンのパフォーマンスを生かすことにはならない。PC-9801VMシリーズが売れすぎたため他社と同様に80286マシンも作れますよといったVXには高性能だとアピールするだけのソフトは登場しなかった。PC-9801シリーズは互換性が大事だった。

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