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パソコン、ワープロ、ソフト(月刊ASCII 1987年3月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からパソコン、ワープロ、ソフト関係の記事をスクラップする。

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IBMがパソコン3モデルを値下げ
業界筋からは在庫一掃セールだと言われていたそうだが、笑ってしまった。昔はこうして新機種の登場を予想していた。

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Zenithが同社の386マシンにDOS5.0を搭載?
Zenith Data Systems社って知らなかった。それにしてもMS-DOSのマルチタスクってピンとこない。

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IBMがシェラの最上位機種を発表
大型計算機の話だがスクラップしておく。

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富士通、16bitパーソナルコンピュータFMRシリーズを発表
FMR-60および50は日電のPC-98XL相当の機械で80286の8MHz版では見劣りしている。
見るべきはFMR-30のデザイン。キーボードだって親指シフトタイプを用意していて一定の支持があったのではないかと思うが販売はどうだったか?CPUが8086の8MHzという点が何年前の機械だと思うほどだ。

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カシオのパソコンはUNIXワークステーションだった。年間生産台数1500台の計画だった。

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リコーがウィンドウ表示機能を搭載したワープロを発売
リポート4700シリーズで価格は48万3000円からだが、高い。これならパソコンの方が良いだろうとユーザーは思ったのではないだろうか。売り上げは振るわなかったと思われる。

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文作君シリーズにニューモデル
文作-9が160万円からとこれまた高い。業務用だったのだろうかって業務用ワープロが必要な業務ってなんだったんだ?

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ロータスが富士通FMRシリーズ用の1-2-3を発表
MS-DOSマシンであっても機種ごとにソフトを開発しなければならなかった。こういったこもがあってPC-9801の天下となった。OSをWINDOWSにしてソフトをどの機種でも動くようにするっていう話については34年前では理想はいいが、そんなソフト動作が遅くて使い物にならなんだろうと私たち仲間は考えていた。もっと高速にがパソコンには求められていた。
ゲームソフトでなくてもビジネスソフトも機種依存プログラムでなければ使い物にならなかった。

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ブレインサービスが郵便番号簿ソフトを発売
今ではインターネットで郵便番号を入力すると住所が途中まで入力保管されるフォームが普通にあるが、34年前はPC-9801シリーズで4万8000円もするプログラムを個人が購入しなければならなかった。

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パソコン広告(月刊ASCII 1987年3月号1) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

もう一度読み返し、スクラップする。

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裏表紙は デルフィーヌ 麻衣子 シアンビ が起用され、FMRシリーズに変わった。

3月号の広告から、まず表紙見返し。
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この号は1月号のほぼ使いまわしのPC-98LTの広告。2月号はPC-98XLだったのだが、PC-98LTに戻った。新製品の広告ではなかったのは販売上の問題があったのだろうか。

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PC-8801シリーズ(PC-8801MH、PC-8801FH)はビデオアートボードとペイントツールの紹介だった。シャープ、富士通と並び日電も8bitではグラフィックスに力を入れていた。

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シャープのスーパーMZの新製品MZ-2520は前号の使いまわし。MZは従来機との互換性を維持することが主命題のマシンだった。

以下シャープのX68000は6ページにも及ぶ広告で力の入れ方が分かるというもの。
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以下あおりをスクラップする。
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シャープのX1turoZはほぼ前号の使いまわし。

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シャープのX1turoIIIが登場した。これでシャープはX68000,MZ-2520,X1turboZ,X1turboIIIと4機種を販売していた。

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FM77AV40はこの号も前号の使いまわし。

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富士通の新機種はFM16βからFM R-60へ変わった。1,120×750ドットで24ドットの日本語フォント表示だった。

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富士通のFM R-30 は斬新なデザインの省スペース機だった。ワイヤレスの親指シフトのキーボードが特徴だった。かなり、特徴的なマシンを出すのが富士通の特徴だった。それに対して日電は...

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右頁が日立ソフトウェアエンジニアリング(株)のUNIXマシン 50UX。前号の使いまわし。コメントも「『お待たせしましたついに登場!!』って誰が待っていたのだ?」と前号の使いまわしで終わらす。

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横河ヒューレットパッカードの8026のPC/ATマシンVerctra-D。

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メルコのRAMボードとアイテムのHDDの広告をスクラップする。
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128Kバイト増設RAMボード MB-U2 11,000円
256Kバイト増設RAMボード BM-256 19,800円
512Kバイト増設RAMボード BM-512 29,800円
1Mバイト増設RAMボード BM-1000 44,800円
1.5Mバイト増設RAMボード BM-1500 59,800円
2Mバイト増設RAMボード BM-2000 74,800円
4Mバイト増設RAMボード BM-4000 99,800円

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20MBユニット HARD DISK 3020 168,000円
デジタルカセットストリーマ対応
40MBユニット M540HT 348,000円 
20MBユニット M520HT 248,000円 

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「圧倒的支持。」の一太郎は前号の使いまわし。

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ジャストシステムの花子の広告。教材見本がズラッと載っていた。

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これを見て刺激を受けて花子で資料を作った人たちが沢山いたと思う。私は、残念ながら花子とは相性が合わなかった。こうしたいと思ってもその操作が私の感覚と異なり使っていてストレスが溜まってダメだった。

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FUJI FILMのフロッピーディスクの広告

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裏表紙裏の広告はFUJI FILMのフロッピーディスクの広告。サバティーニは登場しなくなった。

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ログインの広告とべーしっ君。

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新世代への鍵、編集部より(月刊ASCII 1987年2月号14) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

この号の連載の新世代への鍵はProlog関係だったので理解できずスクラップしない。
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最後の「FROM THE EDITORIAL OFFICE」が面白かったので、スクラップしておく。
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コンピュータ技術者の幸福

 いきなり私事で恐縮だが,僕は今年31歳になる。大学を卒業して8年目,学生時代の友人達もようやくそれぞれの職場で責任ある地位につき始めている.そんな仲間と、年に2,3度ではあるが,集まり,酒など飲みながら語り合うことがある.年末・年始がそうした貴重なひとときを過ごす数少ないチャンスであるのは、誰しも同じことだろう.
 大学ではコンピュータを専攻していたので,必然的にコンピュータ技術者として活躍している友人が多い.しかし,中学・高校時代の付き合いもあり,銀行や損保勤めの親友もいる.そんな連中と昔話に花を咲かせるのだが,いずれネタも切れ,仕事の話となる.
 仕事の話で特によく出るのは,その忙しさについてである.朝8時半には出社して,家に着くのは夜の10時過ぎといった生活を毎日送っているのはざらにいる.違ってくるのは休日の出勤状態,長期休暇の有無、なかでも驚かされるのは,残業時間が150時間を越える月が年間2,3ヵ月以上ある人間がいることだ。そしてそんな話をするのは,決まってコンピュータ技術者である.
 先日,大手ソフトウェア会社に勤務している友人に電話をしたところ,ここ3ヶ月ばかり休みを取っていなかったという.たまたまその日は体調を崩して休んでいたが,年末・年始も3日間しか休めないらしい.この友人は自宅にパソコンを持っているのだが,すっかりホコリをかぶっているそうだ。
 コンピュータに限った話ではないが,どうも技術者の境遇は,サラリーマンのなかでもあまりよいとは言えないようだメーカーに勤める技術者中心の集まりでは,必ずと言っていいほど,収入への不満が話題になる.これに対して,メーカー以外に勤める友人から,この手の不満はほとんど聞かない.
 最近,日本の国が金持ちになったのに人々の生活はそれほど豊かにならないのは何故か,といった論議が盛んに行われている.その論議の延長として,技術立国でありながら技術者の待遇が悪いのは何故か,といった指摘もされ始めている.
 待遇などよりは,自分の気に入った仕事ができることの方が重要だと考える技術者は多い.しかし,「恒産なくして恒心なし」ではないが,創造的な製品は、豊かな環境からより多く生まれる.パソコンの発展のためにも,このあたりの改善が望まれるのではないか.
(土田米一)

そうです。34年前も技術者の待遇は良くなかった。これはコンピュータ関係だけではなく全体的に技術者は冷遇されていたように感じていた。休みも取れず、残業続きで頑張る技術者に対し、営業はこれも仕事だと言って夜の接待で酒を飲み女性といちゃつき、これも仕事だといってゴルフ接待。いいかげんにしろよお前らと思っていた。
その後も技術者に対する冷遇は変わっていない。有名なところでは青色LEDでノーベル賞を取った日亜化学工業の中村修二氏とかフラッシュメモリを開発した東芝の舛岡富士雄氏とか枚挙にいとわない。そのような特別優秀な人たちではない普通の技術者も待遇は良くなかった。この体質は34年経っても変わってないと思う。
 技術者に対し、お前らは好きなことをしているので当たり前だと思っている人たちがいた。まあ、否定はできないけれども、それを批判的(好きなことをしているのだから待遇が悪くても差し引きゼロだ)に使われるのは我慢ならなかった。
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パーソナルワープロ次のかたちは(月刊ASCII 1987年2月号13) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「パーソナルワープロ次のかたちは」ということでワープロの特集記事があった。
ワープロの終焉というテーマでまとめたとき使うのでスクラップしておく。
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以下写真をスクラップする。
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TANDY 200 

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if COM7

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OASYS F-ROM9 価格は15万8000円。

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NEWS・WRITER

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文豪mini5G 価格は11万5800円

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WORD BANK-L 価格は12万8000円

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RUPO・JW-R70F 価格は13万8000円。

 86年の日本語ワードプロセッサの出荷台数は、一昨年のおよそ倍の200万台というわれ、世帯普及率は10%に近づいている。

34年前はまだまだパソコンではなくワードプロセッサを使っている人たちが多かった。
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TEST ROOM PC-98XL(月刊ASCII 1987年2月号12) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

TEST ROOMからPC-98XLをスクラップする。

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日電の機械は互換性を重視していてこのPC-98XLはPC-98XAの互換性の弱さを改善した互換性の鬼のようなマシンだった。一つの筐体に2台以上のマシンを入れたようなものだった。つまりPC-9801VMのCPUがV30で8MHzと10MHzでの動作、PC-9801VXのCPUが80286で8MHzのマシンをノーマルモードとして計3種類、ハイレゾリューションモードでCPUが80286で8MHzと10MHzの2種類。ユーザに対してはこれで文句はないだろうと今ある周辺機器やソフトも使えるから安心して買い替えてくださいというマシン。現有機を下取りに出したら少ない差額で買えますよというマシン。

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メモリマップも2種類持っている。互換性において日電は流石だよね。
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最後の評価をスクラップする。
最後に

 マシン全体の使い勝手は特には変わっていない.困ったのは、NモードでのCPUの切り換えだまず最初のうちは,どっちがどっちだったかすぐに忘れてしまい,本体には明示していないので,メモを本体に貼りたくなる.また,ディップスイッチが小さいので,操作しにくい.これは,VXでも同じだ.モード切り換えスイッチやクロック切り換えフィットと同様に,外に出して,操作のしやすい,表示の明確なものにしてほしかった.
 XAと違って98シリーズのほとんどのソフトウェアも利用できるのが,XLの最大の魅力で,かつXAより高速の10MHzが第2の魅力といえるだろう.VXシリーズとの価格差は,どのモデルも14万2000円である.メモリだけ見ると,メインRAMが512Kbytes増え,VRAMが256Kbytes増えて,合計768Kbytesの差である.単に98シリーズのアプリケーションだけしか使わない人はVXで十分だろう.VXではあきたらず,XLのHモードのスピードや高解像度のグラフィックスが必要な人にとってはうれしいマシンである.
まあ好意的と言っていい評価だろう。
※注 タイトルを直した
旧 TEST ROOM PC-9801XL(月刊ASCII 1987年2月号12)
新 TEST ROOM PC-98XL(月刊ASCII 1987年2月号12)
(2021.09.07)
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TEST ROOM X68000(月刊ASCII 1987年2月号11) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

TEST ROOMからX68000をスクラップする。
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コンピュータソフトなければただの箱という言葉があったが、X68000の場合はただの箱ではなく素敵なインテリアだったと思う。

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この号でやっとOSがHuman68kと紹介された。ASCIIはシャープの機械に冷淡だったと思う。日電の機械やソニーの機械には好意的なのにシャープにはどうしてこんな記事なんだろうとこれ以前からASCIIには不満があった。辛口なら辛口でみな平等に扱って欲しかった。

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Macの物まねかもしれないが、それでもいいではないか。IBM PC/ATとかMS-DOSの物まねよりよっぽどいい。

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よくあるマンデルブロー集合。アセンブラでコーディングされていても3時間以上かかるってそれがどうしたのよ。いいじゃないか。34年後読み返しても面白くない。
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辛口評価部分をスクラップする。
国内マーケットで売れるか?

 68000CPU,65536色同時表示,フルビットマップディスプレイ,ADPCM音声入出力,そしてデザインなどユーザーにとっては魅力あるマシンでも,それが直接販売に繋がるとは限らない.まず,価格の問題がある.X68000の本体価格は,36万9000円だが,専用ディスプレイ(チ“ューナなし)と合わせると46万7000円となり,ホビーユースにおいては一大決心を要する価格だろう.ビジネスユースにおいては,PC-9801VX2をスタンダードな価格帯とすれば低価格となる.しかし,ある程度のニーズを確保するためには,ホビーユーザーの購買が大きな影響力を持つ.発売後の2~3カ月は、目新しさもあり,販売ペースもそこそこ期待される.しかし,その間にメーカーがどの程度ハード/ソフトのサポートに入れるかで,その後の販売ペースは変わってくる.加えて,ソフトのサポートが問題となる.ソフト資産がないだけに,シャープは本気でソフト開発の支援を行わなければならない.どんなに優れたハードを持ったマシンでもソフトがなければただの箱でしかない.もっとも,X68000の場合は、床の間に飾れるだけのデザインセンスを持っているだけ,他のマシンよりは救われている.
 サポートは,メーカーがユーザーに直接的に行う基本ソフトおよび情報のサポートとメーカーがサードパーティに対して行う間接的なサポートが必要になる.幸いにして,C言語やBASICコンパイラ,ソースコンバータなどは、発売時期からずれることなくサポートされそうなので,X68000によるプログラミングを期待するユーザーは満足できそうである.また,ゲームを期待するユーザーは,バンドリングされるグラディウスで当分遊んでください,ということだろう.注目されるサードパーティのリアクションだが,プログラマのX68000に対する関心は高いが,営業的にみればマシンが売れなければ?というのが本音のようである。
 ハードウェアに関しては,とりあえず必要と思われるI/O類はほとんど標準装備されるため,ディスプレイとプリンタがあれば問題はない.現在周辺機器としてシャープから発売が予定されているものには,カラーイメージユニット(2月1日発売予定:6万9800円),カラービデオプリンタ(価格および発売時期未定),本体内に実装する1Mバイト増設RAMボード(価格および発売時期未定)などがある。
 このマシンについては,ハード/ソフトを問わず,量よりも質の高いものを,継続的に発売していくような方法も1つの手かもしれない.ソフトラインナップが限りなくゼロに近い現状において,膨大なソフト資産を有するPC-9801シリーズに対抗するということは考えられない.となれば,16ビットマシンはビジネス,8ビットはゲームマシンという概念にとらわれない,新しいカテゴリーをX68000は作りださなければならない.Macintoshが3年近い時間をかけて,現在のソフトウェア資産を育て,Macユーザーを広めてきたように,地道な努力が必要だろう.
 一部では,今年度中に68010CPUバージョンが発表される可能性があるなどの話も囁かれているが,噂だけであることを願うばかりである.完全なコンパチビリティが確保されていれば,ユーザにとってはより高いパフォーマンスを持ったマシンを手にするとことができる.しかし,これまでのマシンライフサイクルの枠からはみ出したマシンが1台はあってもいいように感じる.自分の使うマシンが1年やそこらで,過去のマシンとなってしまうのは,やはり悲しい気がする.
 Macに追従するかのようにATARI社は520STを,COMMODORE社はAMIGAを発売したが,これらの参入にも関わらずMacは,確実なシェアを確保している.価格的には,520STやAMIGAよりはるかに高価格なMacが多くの支持を得ているということは,ハードウェアスペックだけがマシンの性能を表すすべてではないことを証明している.国内においても,X68000に追従もしくは対抗するマシンがいずれ登場してくるだろう。多分X68000を上回るハードウェアスペックとなるだろうが,その時にX68000のシェアがどう変化するかで,X68000を作りあげた技術者の能力とシャープの行ってきた姿勢が問われることになる.
まあいいけどね。私は日和ってPC-9801VX2を買った馬鹿者だったから自分の機械のPC-9801VX2の悪口を言われてもなんともないが、買わなかったX68000の辛口記事がむかつく。34年間よりもっと昔、初期の8bit機ユーザによる悪口合戦があったが、このころはもうそういうことは無くなった。PC-9801の天下だった。PC-9801が嫌いという発言は負け惜しみにしかならなかった。

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連載Macの開発環境(月刊ASCII 1987年2月号10) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

「Macintoshの開発環境はどうなっている?」という連載記事。以前私の記憶でこのブログに書いた「Macの開発者が勘違いしてソフトウエアで実現した」と「Macでプログラムを作ると68000なのに32Kbytesのセグメントがある」の裏付けとなる記事にあったのでスクラップする。
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これがソフトウエアで機能を実現したの記事
天才のとんでもない錯覚
から生まれた?
QuickDraw

 Apple社のプログラマ,Bill Atkinsonが作ったビットマップ処理ルーチン,QuickDrawは,Toolboxの中で最大の特徴になっているパートである.Xerox社のPARCで,AltoやDoradoなどのスーパー・ビットマップ・マシンを見た彼は、すべてのビットマップ処理(ビットブリット)をソフトで行っていると錯覚し,同じことをMacでも実現しようとした.その成果がQuickDrawというわけである.実際には,たいていのビットマップ・マシンは,高速のビットマップ処理を行うためにビット単位のデータ転送,and処理,or処理などを行うハードウェア回路を内蔵している.
 彼はとんでもない思い込みをしたわけだ.天才の錯覚が,時としてすばらしい物を生み出すという証拠として,QuickDrawはMacの中で燦然と輝いているといえる。
 彼の努力の結果,Macは,68000CPUだけですべての画面処理を行うという負担を背負うことになったともいえる(なにしろ68881コ・プロセッサさえ使わないのだ).しかし見方によっては,QuickDrawがすべての画面処理をユーザーに代わって行うために、ユーザーはMacのVRAMの存在を直接意識する必要がなくなっているというメリットもある(この部分は次回以降で解説する).
 QuickDrawの機能は,点/線/四角/多角形/円などの図形描画にとどまらず,ビットマップの転送/スクロールや描画指令のマクロ処理,リージョンと呼ばれる不定形領域の保存・再生など,ここに書ききれないほど豊富である(図3).また,FontManagerと連動して,字種(HelveticaやNewYorkなど),文字サイズ(4~127ポイント),文字スタイル(Bold,下線付き,斜体,アウトラインなど)の変更といった柔軟な文字表示も可能にしている.
Macには天才がいたが、PC/AT にはいなかった。だからPC/ATにはグラフィックスコントローラーが登場してからそれを利用するプログラムが生まれるといった具合で見栄えの点でPC/ATは遅れていた。34年前ショップでMacのソフトウエアを見てそして触っていたく感動した。私は金が無かったし、英語力(ショップの店員さんにMacは英語が読めなければ辛いですねと言われた)も無かったのでMacは買えなかった。私はアセンブラで80286のコードををゴリゴリ書いて無駄なプログラムを書く、無駄な時間を使った残念なパソコン人生であった。
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これが32Kbyteのセグメントの解説
68000CPUで
セグメント管理

 前項のOSにSegment Loaderがあるのを,“68000CPUなのに,なぜセグメントローダーが……"と思った方も多いだろう.アドレスが24(32)bitリニアの68000には,たしかにアドレス管理上の制限はなく,オブジェクトコード,データともに64Kbytesなどといった制限はない.しかし,68000のブランチ命令とオフセット付きアドレスレジスタ間接アドレッシングは,両方とも符号付きの16bitという制限が付く(-32768から+32767).通常,リロケータが働くシステムや,動かすごとにいちいちリロケートするものでなければ,32Kbytes以上のオブジェクトコードはリロケータブルにならない.68000といえども,オブジェクトコードをリロケータブルに保つには,32Kbytes以内という制限があるわけだ.
 このためApple社は,Macのオブジェクトコードを,1コードセグメント=32Kbytesにして,複数のコードセグメントによって構成することにした.そして,これを管理する手法として,各コードセグメントの配置アドレスを管理するジャンプテーブルとセグメントローダを導入した.各コードセグメントは,直接アドレスによっては参照されず,ジャンプテーブルのエントリアドレスを呼ぶ形式になっている.未使用のコードセグメントは,ディスクからメモリにロードされていてもいなくても,初めて参照された時点でロードされ,ロードされたアドレスがジャンプテーブルに登録される.このため,コードセグメントがセグメント分けされていても,呼び出し(参照)時には自動的にセグメントロードされるため,ローディングは考慮する必要がない.逆に,不必要になったコードセグメント(初期化用のコードなど)をアンロードして,フリーエリアを拡充するためには,Un Load Segで指定のコードセグメントを退避しなければいけない.通常,ユーザーが注意するのは,1コードセグメントを32Kbytes以内に収めることだけである(図10).
 もうひとつ,これも16bitオフセット付きアドレスレジスタ間接アドレッシングの問題だが,Macは,グローバル変数を16オフセットというA5レジスタへの間接アドレスで指定する設計になっている.このため,グローバル変数がトータルで、やはり32Kbytes以内という大きな制限を持っており,プログラム作成を難しくしている.
 ただし,Macにはメモリマネージャによって管理されているヒープ領域というデータ領域があり,ここへのアクセスには制限がない.データ長も,32Kbytes以上のサイズが許されているから,たいていのデータは,このヒープ領域に生成すればよいことになる.
当時はこの記事を読んでいなかったと思う。Macも持っていた知人から「使って天国、作って地獄」と「32Kbytesセグメントの壁」を聞いていた。34年後の今やっと疑問が氷解した。スクラップ作業をして良かったと思う。
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