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TEST ROOM X68000(月刊ASCII 1987年2月号11) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

TEST ROOMからX68000をスクラップする。
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コンピュータソフトなければただの箱という言葉があったが、X68000の場合はただの箱ではなく素敵なインテリアだったと思う。

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この号でやっとOSがHuman68kと紹介された。ASCIIはシャープの機械に冷淡だったと思う。日電の機械やソニーの機械には好意的なのにシャープにはどうしてこんな記事なんだろうとこれ以前からASCIIには不満があった。辛口なら辛口でみな平等に扱って欲しかった。

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Macの物まねかもしれないが、それでもいいではないか。IBM PC/ATとかMS-DOSの物まねよりよっぽどいい。

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よくあるマンデルブロー集合。アセンブラでコーディングされていても3時間以上かかるってそれがどうしたのよ。いいじゃないか。34年後読み返しても面白くない。
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辛口評価部分をスクラップする。
国内マーケットで売れるか?

 68000CPU,65536色同時表示,フルビットマップディスプレイ,ADPCM音声入出力,そしてデザインなどユーザーにとっては魅力あるマシンでも,それが直接販売に繋がるとは限らない.まず,価格の問題がある.X68000の本体価格は,36万9000円だが,専用ディスプレイ(チ“ューナなし)と合わせると46万7000円となり,ホビーユースにおいては一大決心を要する価格だろう.ビジネスユースにおいては,PC-9801VX2をスタンダードな価格帯とすれば低価格となる.しかし,ある程度のニーズを確保するためには,ホビーユーザーの購買が大きな影響力を持つ.発売後の2~3カ月は、目新しさもあり,販売ペースもそこそこ期待される.しかし,その間にメーカーがどの程度ハード/ソフトのサポートに入れるかで,その後の販売ペースは変わってくる.加えて,ソフトのサポートが問題となる.ソフト資産がないだけに,シャープは本気でソフト開発の支援を行わなければならない.どんなに優れたハードを持ったマシンでもソフトがなければただの箱でしかない.もっとも,X68000の場合は、床の間に飾れるだけのデザインセンスを持っているだけ,他のマシンよりは救われている.
 サポートは,メーカーがユーザーに直接的に行う基本ソフトおよび情報のサポートとメーカーがサードパーティに対して行う間接的なサポートが必要になる.幸いにして,C言語やBASICコンパイラ,ソースコンバータなどは、発売時期からずれることなくサポートされそうなので,X68000によるプログラミングを期待するユーザーは満足できそうである.また,ゲームを期待するユーザーは,バンドリングされるグラディウスで当分遊んでください,ということだろう.注目されるサードパーティのリアクションだが,プログラマのX68000に対する関心は高いが,営業的にみればマシンが売れなければ?というのが本音のようである。
 ハードウェアに関しては,とりあえず必要と思われるI/O類はほとんど標準装備されるため,ディスプレイとプリンタがあれば問題はない.現在周辺機器としてシャープから発売が予定されているものには,カラーイメージユニット(2月1日発売予定:6万9800円),カラービデオプリンタ(価格および発売時期未定),本体内に実装する1Mバイト増設RAMボード(価格および発売時期未定)などがある。
 このマシンについては,ハード/ソフトを問わず,量よりも質の高いものを,継続的に発売していくような方法も1つの手かもしれない.ソフトラインナップが限りなくゼロに近い現状において,膨大なソフト資産を有するPC-9801シリーズに対抗するということは考えられない.となれば,16ビットマシンはビジネス,8ビットはゲームマシンという概念にとらわれない,新しいカテゴリーをX68000は作りださなければならない.Macintoshが3年近い時間をかけて,現在のソフトウェア資産を育て,Macユーザーを広めてきたように,地道な努力が必要だろう.
 一部では,今年度中に68010CPUバージョンが発表される可能性があるなどの話も囁かれているが,噂だけであることを願うばかりである.完全なコンパチビリティが確保されていれば,ユーザにとってはより高いパフォーマンスを持ったマシンを手にするとことができる.しかし,これまでのマシンライフサイクルの枠からはみ出したマシンが1台はあってもいいように感じる.自分の使うマシンが1年やそこらで,過去のマシンとなってしまうのは,やはり悲しい気がする.
 Macに追従するかのようにATARI社は520STを,COMMODORE社はAMIGAを発売したが,これらの参入にも関わらずMacは,確実なシェアを確保している.価格的には,520STやAMIGAよりはるかに高価格なMacが多くの支持を得ているということは,ハードウェアスペックだけがマシンの性能を表すすべてではないことを証明している.国内においても,X68000に追従もしくは対抗するマシンがいずれ登場してくるだろう。多分X68000を上回るハードウェアスペックとなるだろうが,その時にX68000のシェアがどう変化するかで,X68000を作りあげた技術者の能力とシャープの行ってきた姿勢が問われることになる.
まあいいけどね。私は日和ってPC-9801VX2を買った馬鹿者だったから自分の機械のPC-9801VX2の悪口を言われてもなんともないが、買わなかったX68000の辛口記事がむかつく。34年間よりもっと昔、初期の8bit機ユーザによる悪口合戦があったが、このころはもうそういうことは無くなった。PC-9801の天下だった。PC-9801が嫌いという発言は負け惜しみにしかならなかった。

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