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MZ-2681発表,PC-9801が100万台(月刊ASCII 1987年5月号4) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS からパソコン、ソフト関係及び国内業界の記事をスクラップする。

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34年前互換性を維持するため過去の機械を同一の筐体に収めた製品が次々と登場した。8bit機で各々ブランドを築いた製品の16bit化だった。NECはPC-88VAで16bit化したがユーザが望んでいたのはPC-8801のゲームが新機種でも動くことだったのでそれにフューチャーした製品だった。このMZ-2681はMZシリーズで使ってきた仕事用のソフト(市販、自作)でデータがあるのでなかなか新機種に移行できないユーザのための機械だった。シャープの凄いところはパソコンユーザだけではなく、ワープロ「書院」シリーズを使っていたユーザを取り込もうとしたところだ。パソコンは必要ない、ワープロで十分だと思いつつも、世の中はパソコンくらい使えなければ遅れていると評価されるサラリーマンにとっては1台で2度美味しい機械だっただろう。

ASCII1987(05)b07シャープ16bitモードを持つMZ_写真_W520.jpg
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目の付け所がシャープでしょ。そんなキャッチフレーズもあった。技術もNEC,富士通に並んでパソコン御三家だったのに。台湾企業・鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されるなんて、このスクラップをしていても「どうしてこうなった」だ。

ASCII1987(05)b04日本電気のPC-9800シリーズが100万台_W501.jpg
日本電気のPC-9800シリーズが100万台達成
本体価格50万円以下の16bitパーソナルコンピュータで90%のシェアを持っている。
確かに34年前PC-9801以外の16bitパソコンを購入した知人はいなかった。
一般ユーザではもっとシェアが高かったと思う。業務用とか会社でPC-9801以外のパソコンが入っていてそれを使っているという知人はいた。そういえばNECのN5200を買って自宅でも使っているという奇特な知人もいた。彼曰く「PC-9801の上の機械を使っている」。

ASCII1987(05)b09三井物産IBMPCATコンパチの380マシン発表_W520.jpg
三井物産,IBM PC/ATコンパチの80386マシンを発表
三井物産はこれをどこから見つけてきたのか。34年前はとにかくパソコンを売らなければならない病が流行していたのか。

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松下,BTRON仕様のオペレーティングシステムと実験機を開発
とうとう触ることができなかったBTRON。パソコン界の歴史は私にとって非情だ。

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MSXを使った,英語スピーチ練習システム
「松下電器産業(株)技術本部無線研究所」ここまで細かく組織を紹介してくれるとは会社組織の一部を垣間見れることも楽しい。MSXはしぶとく生き延びているのだった。

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パソ協がマイクロソフトなどに要望書を提出
これは、つまりソフトハウスの製品にMS-DOSをバンドリングしてすぐ起動できるようにさせてほしいというもの。これがなければ、MS-DOSのフロッピーディスクを入れてパソコンを起動し、次にソフトのフロッピーディスクと取り換えてソフトを起動しなければならない。ハードディスクはまだ普及していなかった。ハードディスクに複数のソフトを入れて使う一般家庭のユーザはごく少数だった。大体、ハードディスクにインストールすること自体、一人でできない人たちがいた。

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富士通,日商岩井がパソコン通信サービス開始
NIFTY-Serveの始まりだった。会員は3000人。インターネットなんてない時代はネットワークに繋げるだけでも手間暇金がかかった。技術も金もないネットワークのスキルがない人間は参加できなく、ふざけるだけの質の悪い人間にはハードルが高すぎて初期のネットワークにバカはいなかった。ネットで激論が過熱して罵倒状態になったときは「電話代をかけて喧嘩している」と笑われていた。

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EYE-NETがアクセスポイント26カ所開設
34年前は市外通話料金というものが存在して、市外通話は料金が高かった。特に遠距離だと馬鹿みたいに高額だった。だから、こうして市内もしくは近くにアクセスポイントがあれば経済的に助かった。

ASCII1987(05)b04東電など23社が電子図書館の開発研究所_W503.jpg
東電など23社が電子図書館の開発研究所を設立
「テレマティーク国際研究所」で技術開発に19億5000万円かけるそうだ。
紙ベースの出版物のデジタル化だ。34年後の現在では当たり前の風景になっている。

ASCII1987(05)b04野村証券が衛星でバックアップ実験_W500.jpg
野村証券が衛星でバックアップ実験に成功
使ったのは「通信衛星さくら2号(CS-2)」で国内初の実験だった。
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