SSブログ

米国ハイテク産業の動向 PS/2発表 他(月刊ASCII 1987年6月号3) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

米国ハイテク産業の動向他の記事をスクラップする。
ASCII1987(06)b02米国ハイテク産業の動向_W520.jpg
■IBMユーザーはPS/2に不満?
 米国IBMが新しいパーソナルコンピュータシリーズ「PS/2」を発表して、2週間がすぎた(4月22日時点).発表当初の情報の混乱(?)も今はおさまり,コンピュータショップでも,XTより一回り小さくなったモデル30が展示されている.新製品に対する期待が大きすぎたせいか,発表と同時にIBM社の株価が急落するなど、否定的な雰囲気が大半を占めた.その後,PS/2の詳細が明らかになるにつれて,多少好意的な意見も出てきているが,全体的には,(1)革新的な技術が見られない,(2)32bit専用OSが間に合わなかった――などの不満を表明する意見が多い.それに呼応して,シリコンバレーの有力紙は,4月12日付の紙面で「IBMユーザーはPS/2に不満」という記事を掲載した.その要旨は,「IBM社が発表したのは,高速版のXT/ATにすぎない.PS/2を買うならCOMPAQ社のDeskpro386を買った方がまだましだ」というもの.高速版にすぎないと断定するのは時期尚早だが,期待外れだったことは間違いない.
 来年第1四半期に出荷予定のOS/2は,他の80286/80386マシン用にMicrosoft社が「MS OS/2」という名前で同時期に発売する予定だ.「むしろクローンメーカー用のOS/2が早い時期に使用可能になるだろう」という予想が,クローン有利という読みに拍車をかけている.事実,Microsoft社は,最終テスト段階のOS/2(Windows,MS-C,MASM付き)を,3000ドルでシステム開発者向けに販売開始している.となれば,今までのMS-DOS,PC-DOS対応のソフトウェアはもちろんのこと,これから開発されるOS/2対応のソフトウェアも,すべてのクローンマシン上で動かすことが可能になるだろう.また,COMPAQ社,Zenith社,Phoenix社をはじめとする多くのクローンメーカー,チップメーカー,ソフトメーカーは、そろって「3カ月から半年以内にクローンを作ることが可能」と豪語している.PS/2の登場は,多くのクローンメーカーを逆に景気づける結果になった,と指摘するアナリストもいるほどだ。

■PS/2,OS/2対応のソフトが続々発表
 しかし,ゲームソフトメーカーのElectronic Arts社のDavid Maynardが指摘するように,「我々はIBM社を無視するわけにはいかない.確かにマシンとしてはそこそこだが,グラフィックなど改善されているところもあることだし......」という冷静な意見もある.
 「IBM社がどんな製品を出そうが,結局はIBM主導の市場構造が続くことに変わりはない」というのが大方の見方だ。こうした点を反映してか,最近続々とPS/2あるいはOS/2対応のアプリケーションが発表されている.
 Ashton-Tate社,Borland社,Lotus社など主なソフトウェアメーカーは、すでに既存パッケージのOS/2への移植を開始している.また,Novell社と3Com社は,PS/2を既存のPCネットワークにつなぐための新バージョンのパッケージを,それぞれ発表した.ハードウェアのスタンダードとしてPS/2,ソフトウェアのスタンダードとしてOS/2という構造が,急速に形成されつつある.

■80386にバグ
 ところで,最近になって80386にバクが発見された.このバグは,32bitの乗算中に発生するらしいのだが,Intel社によると「すべての80386チップで発生するわけではない.16bit DOSの環境下で発生するバグかどうかは現在調査中」として明言を避けている.しかし,このバグが16bit DOSの環境下で発生しないとしても,PS/2のモデル80やDeskpro386などの386マシン,アクセラレータ製品(IBMPC用の386CPUボードなど)に対しては大きな問題になる.Intel社もInboard386/ATと呼ばれるAT用アクセラレータボードを販売しているが,チップの交換を含めた対応策の検討をはじめたようだ。
バグが事実だとすると,8月頃までは80386チップの供給不足が続くことになりそうだ.

■デスクトップパブリッシングの行方
 機能的には不満が残るPS/2だが,今回の発表で唯一注目されているのが,IBM社のデスクトップパブリッシング(DTP)への対応である.
 同社は,PS/2と同時に数多くの周辺装置,ソフトウェアパッケ-ジ群を発表したが,その中にSolution Pacと呼ばれるパッケージシリーズがある.この中のPersonal Publishing Systemと呼ばれるパッケージは,PS/2モデル30,レーザープリンタ,Microsoft社のWindows,Aldus社のPage Makerのシステム構成で,約8500ドルという低価格のDTPシステムである.
 ページ記述言語にPost Scriptを採用したこのシステムは,「まるでMacみたいだ」と言わせるほどApple社を意識した内容になっている.PS/2に対して否定的な見解を持っているアナリストも,このシステムに関しては肯定的である.この1年間,IBMPCユーザーは,DTP市場を席巻したApple社の動向を苦々しい思いで見守ってきた.その劣勢を一気に挽回しようというこのパッケージに,今,熱い視線が集中している.
(ザイロンコーポレーション代表脇山弘敏)

OS/2の記憶は無い。使ったことはなく、知人が使っているのも見たこともない。一体どこで使われていたのだろうか。米国では盛り上がっていたようだが、スクラップを続けていくと何か分かるかもしれない。
それに80836の乗算バグ?これは知らなった。本当にあったのか?Pentiumの除算バグは有名だったから記憶に残っているが80386のバグは知らなかった。
とにかくこの記事は違和感を感じるものだった。日本では姿かたちもなかったOS/2が米国では本当に出回っていたのか?

ASCII1987(06)b06_IBM23%減益_W500.jpg
IBMが約23%の減益
まあ、ビッグブルー(IBM)はパソコンの会社ではなく、大型コンピューターの会社だからパソコン関係の業績の良し悪しとは関係なかったのか。それにつけてもあのビッグブルーが34年後にこうなっているとは想像できなかった。

ASCII1987(06)b04米大手半導体メーカー決算改善_W502.jpg
米大手半導体メーカーの決算が改善
半導体特許紛争での和解により日本から1億800万ドルのロイヤリティー支払いを受けたことが黒字転換の原動力になったそうだ。

ASCII1987(06)b06インテル業績急回復_W504.jpg
インテル,第1四半期の業績が急回復
このときは80286の販売が好調だったそうだ。80286にはいいイメージがなかったが販売は好調だったのか。PC-9801VX2を買った後悔だけではなく、80286はCPU一つ作るのになんでこんなに面倒なというか複雑なものを作らなければならなかったのかと思っていた。だから8086の互換性を維持しようとするからこんなクソを作らなければならなかったのだとCPUを呪いながらPC-9801VX2を使っていた。

ASCII1987(06)b06ロータス増益_W502.jpg
ロータス,87年第1四半期も安定した増益
MS-DOSの表計算ソフトの雄ロータス1-2-3だったが、OSがWindowsになってからはExcelに取って代わられ消えてしまった。本当に1-2-3にはお世話になった。マクロはかなり助かった。しかし同じマクロなのに1-2-3のマクロも勿論好きではなかったが、WindowsになってからのExcelのVBAは本当に嫌いだった。マクロを作っていると情けない気分になり「なんで俺はこんなくそったれた仕様のものでマクロプログラムを作らなければならないんだ」と愚痴をこぼしながら作業していた。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。