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エプソンのPC-98互換機 日電V70 他(月刊ASCII 1987年6月号2) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

ASCII EXPRESS から国内のパソコン関係の記事をスクラップする

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まずは、ASCII EXPRESSの扉でも写真が掲載されていたエプソンのPC-98互換機の著作権侵害問題にかかるPC-286 MODEL 0の発売関係。
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 セイコーエプソン(機は,日本電気のPC-9800シリーズと互換性を持つ「PC-286 MODEL 0」を新たに開発,発売するとともに,日電と係争中のPC-286シリーズ4機種については,「別個の新BASICが開発途中なので,発売までにまだ若干の日時を要する」(セイコーエプソン相沢専務)として,事実上,発売を中止したことを明らかにした.
 これは、去る4月7日に日電が,「PC-9800シリーズの(BIOS部分の)プログラム著作権を,PC-286シリーズ(のBIOS部分)が侵害している」として,同シリーズ4機種の製造・販売の差し止めを求める仮処分申請を東京地裁に対して行い,審理が開始された直後にセイコーエプソンが発表した対応策.
 発売したMODEL 0は,係争中のBIOS(旧BIOS)と並行開発していた別のBIOS(新BIOS)を搭載したマシンで,ハードウェアのスペックは,発売中止したMODEL 1と同じもの(オプションのHDDの立ち上げ時間は短縮されている).PC-9800シリーズとの互換性は,「旧BIOSと同程度」(同氏)としている.また,「新BIOSに対応するROM-BASICはまだ開発中」(同氏)であるため,ROMソケットをオープンにした状態で出荷するという異例の発売になった.
 これによって,仮処分申請をめぐる日電との民事訴訟は,当該マシンの発売のめどが立たないため,新たな局面を迎えることになった.日電側は,「著作権の侵害自体に対する判断の問題が未解決」として,今後も法廷闘争を継続する構えをみせており,MODEL 0についても,プログラム著作権を侵害しているかどうかBIOSを解析した上で,製造・販売を差し止める仮処分の申請をする予定.
 対するセイコーエプソン側は,「審理過程で日電側が提出した類似部分のソースリストは,全BIOSの1.6%(バイト数換算)と極端に少なく,その部分も問題にならない程度のもの」(相沢専務)ということから,日電の訴えを真っ向から受けて立つ構えだ。同社のよりどころは、米国IBM社が松下電器のPCクローンマシンに対して示した判断.「IBMが示したのは、30%以下の類似度はシロ,30~80%はグレー,80%以上はクロという判断だ.それに従えば,1.6%という数字は類似度という範囲で語るレベルではない」(同氏)と,今後の訴訟審理に向けて強気の発言.それでも,あえて新BIOSを搭載したのは,「お客さまや販売店に無用の心配をかけないため、日本では裁判で訴えられた製品を買うユーザーはいない.新BIOSの類似度はもっと低い」(同氏)と,MODEL 0が,汚れかけたPC-286シリーズのイメージ立て直し機種であることを強調した。
 新BIOSに対応するBASICは,早ければ今夏にも供給される予定で,それまでに購入したユーザーには、有償でROMチップが供給される予定だ.MODEL 0は,標準タイプが1Mbytes FDD×2台を内蔵しており,オプションで20/40Mbytes HDDや20Mbytesカセットストリーマがサポートされるため,販売中止になった4機種とまったく同じ構成でアップグレードが可能となっている.
 価格は,ROM-BASICを搭載していないため,MODEL 1に比べて2万1000円安い35万7000円になっている.同社では,「(4機種は)販売中止であって,新BASICができればすぐにも発売したい」(同氏)としているが,MODEL 0の生産台数が1年間で1万台と,PC-286シリーズ4機種の当初の生産台数と同じことからみても,4機種は販売されない可能性が強い.
 今後の焦点は,発売されたMODEL 0に対する日電側の対応だが,訴訟対象のBIOSとそれを搭載したマシンが変わっただけとみる向きもあり,BIOSをめぐる訴訟は,今後も継続されて行くだろう.
著作権侵害問題の決着はどうだったか覚えていないが、結局のところエプソンのPC98互換機は販売続けられてきた。知人はこのとき自分が使っていたPC-9801VMを息子に譲り、PC-286を買った。どの程度の互換性があるか興味津々で知人らと触りまくった。結局「PC-286は使えるね。」と我々の中では評価が高かった。PC-9801VX2というハズレマシンを買ってしまった私は、このとき既に1回目の激しい後悔に見舞われた。だから、34年後の私は、CPUを呪わば穴二つだと34年前の私に小一時間説教したい。

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32bitマイクロプロセッサ「V70」サンプル出荷開始
結局日の目を見なかった可哀相なV60,V70だった。残念なことである。
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日本・データゼネラルが日本語対応のラップトップ DATA GENERAL/One Model 2Jを発表
価格は、FDD2タイプが39万8000円
FDDと10M HDDタイプが57万8000円
とまあまあの機体だった。どの位売れたかは分からない。

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シャープが20桁の演算機能装備のポケコン発売
PC-1285はオープン価格。





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