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シャープAX386・Excel(月刊ASCII 1988年8月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

PRODUCTS SHOWCASEのパソコンはシャープAX386だった。
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前回のスクラップ「Windowの向こう側・OS2・編集部から(月刊ASCII 1988年8月号5)」では
>以前のハードウェアであれば,こうした処理は,大変な負担だった.グラフィック処理中心のアプリケーションを動かすと「画面がズルズル」と動き,お世辞にも「快適」とはいえない,というのがユーザーの印象であった.しかし,10MHzの80286なら実用的な速度で,80386ともなると,グラフィックであることさえ意識させない速度となる.
なんて記事にあったが、そんなことはない。結局AX386でもGSPを搭載して高速なグラフィック処理をしていた。それほど86系のCPUは力不足だった。そこでアセンブラでゴリゴリハードウェアを直接操作するプログラムを作らなければ満足のいく速度が出なかった。
シャープはここでMZ-2861による独自路線を止めAXに乗り換えたのだろうか。この後MZの新機種は登場したのか。今後もスクラップを続けながら確かめる。

「123への挑戦 統合化ビジネスソフト Microsoft Excel」の記事を抜粋してスクラップする。
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 今月はMicrosoftのExcel(IBM PC版Ver.2.0)を取り上げる.Excelはスプレッドシートを主体とする統合型ビジネスソフトウェアで,強力なマクロ機能をそなえたスプレッドシートに,簡便で種類の豊富なビジネスチャート作成機能と,簡易データベース機能をあわせ持つ優れた製品である.
 Excelは,最初Macintosh用としてリリースされた.どちらかというと実用的なソフトの手薄だった初期のMacであるが,Excelの登場によってビジネスユースでも非常に大きな威力を発揮できることが証明され,ExcelはMacの販売台数を伸ばす大きな牽引力となった.強力な機能とMac特有の扱いやすいユーザーインターフェイスがあいまって,非常に高い評価を一貫して受け続けてきたソフトである.Mac版Excelの売行きは発売以降もずっと衰えを見せておらず,現在でもMac用ビジネスソフトの売上チャートの1~3位あたりを常に占めている.
 今回紹介するのは,そのExcelのIBM PC版で、昨年の11月に発表されたものである.PC版のExcelはMS-WINDOWS Ver.2.0上に移植されており,Mac版のマウス・オリエンティッドなユーザーインターフェイスを100%そのままにして,さらにいくつかの機能強化と速度向上が図られている。
Excelや1-2-3は表計算ソフトとかスプレッドシートとか呼んでいたが、統合型ソフトとは思っていなかった。そうだったのか統合型ビジネスソフトだったのか。DOS用のソフトとしてはマルチプランがあったのでWindows版しかなくて当然だった。だから、PC-9801を使っていたユーザにはMac版のソフトとしか認識していなかった。

1-2-3という名の機械
 さて,Excelが非常に優れたビジネスソフトであることは,すでにMacintosh上で十分証明されているが,いざこれがPC市場に乗り出すとなると,たいへんな強敵が待ち構えている.
 周知のとおり,IBM PC上のスプレッドシート型統合ソフトは、世界で最も成功したパッケージソフトといわれるLotusの1-2-3のシェアが,ほとんど独占といってよい状態にある.1-2-3は全世界に350万人の正規ユーザーがいるといわれ,文字どおりPC用ビジネスソフトの代名詞的存在である.PCユーザーの1-2-3依存度はたいへんなもので,ビジネスユースではワープロの他にはこれしか使わない,というユーザーが大半を占めるといわれるくらいだ。
 こうしたPC上でのLotus 1-2-3の普及ぶりを示すエピソードとして(私事で恐縮だが)面白い話がある.筆者の友人の1人が3年ほど前にアメリカに留学したときのこと,統計のレポートを出すのにどうしてもパソコンを使わされるハメになった。彼は文系出身のまったくのコンピュータ素人で,それまでは英文タイプライター以外にはキーボードを触ったこともなかったのだが,1-2-3の使い方を教えられて,なんと便利なものがあるのだろうと感動した.ところが,彼は帰国するまで,自分が使っていたのがLotus社の1-2-3という名前の「機械」だとばかり信じ込んでいたらしい.筆者が「あれはマシンの名前じゃなくてソフトの名前ですよ」といくら説明しても,彼は「だってみんな1-2-3と呼んでましたよ」とキツネに「つままれたような顔をするだけだった.
このような「1-2-3」一色のPC用スプレッドシート市場に対して,過去にもいろいろなソフトが斬り込みにかかったが(たとえばアシュトンテイトのFrame Workなど),この趨勢を突き崩すことに成功したソフトはいまだに出現していない.むしろ最近では,1-2-3をベースにしたアドインソフトが続々と流通しており,BorlandのQuatroのように,1-2-3との完全互換性をうたい文句にしたスプレッドシートが登場するなど,1-2-3の「小判鮫」としてのマーケティング戦略が目立つ。
まさにその通りだった。流石に日本では1-2-3という名の機械とはならなかったが、パソコンと言えばPC-9801で一太郎と1-2-3とゲームしか使わないという感じだった。

下の噂話が面白い。記憶に残っていた。
 けれどもMicrosoftのようなソフトウェアメーカーの立場に立ってみれば,Macとは比較にならないくらい大きなPCとその互換機市場に,Excelのような優良ソフトを投入することは,当然すぎるほど当然の戦略であろう.Appleがマウス操作主体のグラフィック・ユーザーインターフェイスをMacというハードウェアで実現したのに対して,MicrosoftはMS-WINDOWSというソフトウェアでそれを実現した.ハードウェアの差異をOSで吸収して,一大ソフト互換帝国を築き上げようというMicrosoftの一貫した野望からみれば,今回のExcel移植もむしろ遅すぎた感があるくらいだ.
 これについては,ウソかホントか,Appleのジョン・スカリー社長が,その自伝の中で,Microsoftとの間で交わされたExcelをめぐる裏取引にまつわる話を公開している.それによると,Macの登場後間もないころに,Appleは独自のMac用BASICを発表しようとしていたが,ビル・ゲイツはこれに強く反発して,自社のMicrosoft BASICのMac版のみが独占的に販売されるよう要求した.対するApple側は,MicrosoftがPC版Excelのリリースを向こう2年間行わない,ということを条件に,この要求を受け入れたという.
 この取引がどちらにとって有利であったかはにわかに判断し難いが,その後MicrosoftはWINDOWSの熟成に手間取ることになる.結果として、昨年末にようやくWINDOWS Ver.2.0がリリースされ,ちょうどPC側のハード的な普及条件も整ってきたところで,満を持して自信作Excelを発表できるところまでこぎつけたわけだ.
至極当然な話だと記憶に残った。エンドユーザーの私はこういった噂話が好きだった。

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