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最新機種緊急レポFMR,PanacomM,8bit機(月刊ASCII 1987年12月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

最新機種緊急レポートからFMR,PanacomM,他8bit機をスクラップする。

富士通FMR-70HD
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何度も書いてるが35年前はバックパネルの写真も大事だった。
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MS-DOSの時代は起動後このようなメニュー画面を表示させて使わせていた。コマンドの投入を嫌がる人が多かった。
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これも何度も書いたが、ソフトは機種ごとに移植する必要があった。
メモリ関係の記事が読んでいて面白かったのでスクラップする。
ハードウェア詳細

 図1にFMR-70HDのハードウェア構成を示す.構成としてはFMR-60HDと同一で,CPUのみ変更されている.
 とはいっても,80386を16MHzノーウエイト(正確には,メモリリード時にノーウェイトで,メモリライト時には1ウェイトとなっている,先月号の記事ではノーウェイトと記述したが,ここで訂正するとともにおわびしたい)で動かすには,メモリやバスなどに改良が加えられているはずである.
 ノーウェイト動作させるために,メモリを「インターリーブ」で動作させていると富士通では説明している.通常,CPUはアドレスを指定してからメモリの値が出力されるまでの時間(アクセスタイム)と,メモリアクセスと次回のアクセスとの間に最低限空けなくてはいけない時間(サイクルタイム)の2つのメモリ性能によって,その動作速度が制限される.現状のメモリでは,アクセスタイムに関しては十分な余裕があり,サイクルタイムのみが問題となる.そこで,奇数アドレスと偶数アドレスで違うメモリチップが選択されるようにし,連続するメモリアクセス時のサイクルタイムを小さくすることで,ノーウェイト動作を実現している(このため,FMR-70HDでは従来の拡張RAMカードが使用できない).メモリに書き込む場合には,読みだす場合に比べて、かなりの時間が必要になる.このため,メモリライト時にのみ1ウェイトを挿入している.通常のCPUの動作を考えると,命令フェッチによるメモリリードが大半を占め,この場合には,ほとんど奇数,偶数アドレスが交互にアクセスされることになる.このため,リードのみノーウェイトとしても1ウェイト動作しているものに比べ格段の速度改善となる.
 PC-9801シリーズでは,VXからインターリーブが採用されている(これも偶数アドレス,奇数アドレスで違うメモリチップが選択される方式だ).現状を考えると,そろそろインターリーブによる速度改善は限界の感がある.20MHzの80386を使うマシンでは,キャッシュメモリが採用されるのではないだろうか.
 なお,80386のアクセスできる物理メモリ空間(ネイティブモード時)は,4Gbytesであるが,FMR-70HDでは最大10Mbytesとなっている.これは,2つしかスロットがないことと,RAMカードの容量が最大で4Mbytesしかないことによるものだ.ちなみに,4MbitDRAMを使い4Gbytesにするには,
4Gbytes=4096Mbytes
 =1024×4Mbytes
 =1024×8×4Mbit
 =8192×4Mbit
つまり,8196個のデバイスが必要になる.現在の技術では,FMR-70HDの庭体にこれだけのメモリを詰めることはできないが,32bitマシンが主流になる数年後には,0.5~1Gbytes程度の実装ができるようになるのではないだろうか.その頃には,仮想記憶やマルチタスクのOSが主流となり,現状のようにメモリの量によってソフトウェアが動く動かないといったレベルではなく,メモリ実装量によりシステム自体の性能が左右されることになるだろう.
今も昔も高速化には律速段階になっているメモリのアクセスをどうにかしなければならなかった。技術者の工夫を読むと面白い。
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80386,0S,そして……

 気になるライバル機,PC-98XL2との勝負だが,本原稿執筆段階では,まだ同マシンを入手することができず,テストすることができなかった.XL2は1ウェイト動作との情報もあるが,実物の到着と詳しい情報を待って評価することにしたい.CPUそのものの動作速度の他に,2つのマシンのアーキテクチャの違い,たとえばGDCとACRTCの違いなどについても調べたいところだ。
 なお,松下もデータショーで、80386試作機を展示していたが,これもFMR70HDとほぼ同等の構成となる予定で,来年春頃には発表される見通し、海外では,Compagが20MHzの80386を使ったマシンを発表している.80386はインテルのみが製造しているので,安定供給されるまでに時間がかかりそうだが,いずれ国内でも20MHz版のマシンが登場するであろう.
 OS/2あるいはWINDOWS386を使った80386マシンは、その機能などから,従来のマシンと一線を画すことになる.ハードウェアとして登場したばかりの80386マシンだが,基本ソフトウェアが登場することで,本格的な32bit時代の始まりが訪れるといっていいだろう.
ライバル機,PC-98XL2との勝負だというが、残念ながら80386ではお互い勝負にはならず残念だった。80486になってWindows95になってやっと使い物になってきた。この使い物というのは初心者がDOSでコマンドを投入しなくてもやりたいことができる環境になったということを示す。職場でパソコンで仕事をさせるときDOSでMENUを作り使わせた時代からマウスクリックで仕事をさせられるのは大きかった。こと細かに教えられなくても仕事ができる環境。そのとき使い物になるCPUは80486だった。80386では遅い、力不足だった。

富士通のFM-Rの互換機である松下電器のPanacomMシリーズ
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ASCII1987(12)c13PanacomM_写真1_W520.jpg
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松下のPanacomMシリーズのまとめ部分をスクラップする。
 松下は,発売と同時にMS-WINDOWS(Ver.1.03)を提供する予定(富士通は未提供)であり,WINDOWSのVer.2.0に関しても松下で移植が進んでいるとの情報もあり、来年には登場するものと考えられる.これらの画像処理を中心とした周辺装置を見ると,AV機能を強調し富士通とは独自の路線を歩もうとする松下の戦略が窺われる。
35年前は、Windowsを自社マシンに移植するんだ。OSのバグが複数あったのではないかと疑う。MicroSoftでバグを残し、移植した日本でバグを追加し、そのような製品を使わされていたからWindowsは良く落ちたのではないか。いやあ、本当Windowsのアプリを使っていたときは頻繁にセーブしていたものだ。途中で落ちて午前中の仕事が失われたときは悲しくて悲しくて正規ユーザーなのになぜこんな目に遭わなくてはいけないのか。情けなかった。こういう経験があり、コピーユーザに対しては悪意を持っていなかった。そうだよこんなユーザを悲しませるソフトはいわば不完全品なのだからコピーして使われて当然。そして、このソフト使えねぇと嘆くがいい。こんな根性曲がりになっていった。

8bit機の記事をスクラップする。
ASCII1987(12)c15PC-8801MA他_W520.jpg

PC-8801MA
ASCII1987(12)c15PC-8801MA他写真1_W466.jpg
ASCII1987(12)c15PC-8801MA他写真2_W382.jpg
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X1turbo ZII
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X1twin
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FM77AV40EX
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8bit機のまとめ部分をスクラップする。
今後の8ビットマシンはどうなるか

 以上紹介したこの秋の8ビットのニューマシンは,基本性能の向上に加えて,細かい部分の使いやすさを補うためのハードウェア,ソフトウェアの改良にも配慮がなされている.さらに,コストパフォーマンスが着実に向上していることは,価格を見れば明白だ.
 これらの8ビットの新機種は,すべて従来の機種と上位互換を保っている.また,従来の機種に対しては、オプションのボードを用意することでグレードアップできるように配慮されている.MSX2と16ビットマシンの間でシェアを維持し,さらに拡大していくには,これまでのソフトウェア資産を有効に利用しなければならず,その上で機能を強化することになる.8ビットCPUの限界がどこにあるのか,現状ではまだ明確に線を引けないということもあり,今後これらの機種がどの方向に進んでいくのか,非常に興味深いところである.
互換性の部分は、同意できなかった。安い機械なら複数台持てるはずだ。(Macは高すぎて持てなかったけど)だから互換性は重要視していなかった。だいたい性能が向上した新機種に対応したソフトがあまり無く8bitの新型機には魅力を感じられなかった。


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