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行ってみてきた中国、編集部から(月刊ASCII 1987年11月号14) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

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この号のTBNには中国の記事があった。35年前の中国実に興味深い。スクラップする。
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 読者の皆さん,入社以来苦節4年半,不肖私ついに海外出張に行ってきました.行き先は近くて遠い国(月並!),お隣りは中国の北京です。出張の目的は,9月8日~13日に開催された中国で最初の通信・パーソナルコンピュータ関連のショウ,"テレコンプチャイ+'87"の取材と,中国のパーソナルコンピュ-タを取り巻く状況の視察です.ショウの詳細についてはP.135のEXPRESSを見ていただくとして,ここでは実際にこの目で見てきた北京の街,パソコンショップや書店などの様子を紹介しましょう.
 今回は往復の航空機とホテルだけツアーを利用して,あとはまったくの自由行動,ASCIIからの参加は、僕の他に藤井出版局長と広告営業部の増形氏の計3名.9月9日~12日の3泊4日間にはいろいろな出来事,失敗談などもあったけど、それはまた別のお話.普通の旅行記の類は他の人にまかせて,パソコンを中心においかけてみましょう.
 はじめにお断りしておきますが,今回は通訳なし,筆談とカタコトの英語だけがたより(事前の不勉強に加え,会話集のカタカナの発音はまず通じません).ものごとの上つらしか見ていなかったり,あるいは単純な誤解が含まれている可能性もありますが、どうかご容赦ください。
まだパソコン業界を制覇する前の中国だ。当時、まさか現在のようになるとは思っていなかった。日本の技術力が世界をリードし続けると思っていた。
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北京の大地は黄色かった
 北京市の面積は約1万7800万平方キロ(四国の面積にほぼ同じ),人口は約930万人,市街地では、とにかく人と自転車の多さが目につきました。
 今回は残念ながらあまり自然を見ることはできませんでしたが,遠くから見た山の形は明らかに日本のものとは違っていて、水墨画風?また大地も黄色くて,乾いていてほこりっぽい気がしました.
 中国の人々はみな背筋がピンとのびて姿勢がよく、表情も(観光客相手のみやげもの屋などをのぞけば)いきいきしています.また,体格もよく、あまり太った人はみかけません.顔付きだけならば日本人と見分けのつかないような人もたくさんいますが,髪型や服装などからなんとなく日本人,中国人,香港の人,華僑らしい人などと,イメージがわかるような気がします.
 中国は1978年の開放以来,ものすごい速さで変化しているようです。はっきりした根拠はないのですが,日本で買った今春発行された最新のガイドブックの情報も,実際にその場に行ってみるとどんどん古くなっていました.だからといって、古いものがすべてなくなってしまったのではなく、いたるところに古いものと新しいものとが混在しています.市の中心部には故宮を始めとして遺跡や古い建物などが多く残っていますが,新築の外資系高層ホテルも目立ちます.ちょっと中心部を外れると,建築中の20階を越えるアパートの隣りには、昔からのレンガ作りの平屋の民家や露店の市場が並んでいるという具合です.道路の上にはボルボやシトロエン,ランドクルーザーにまじって,昔懐かしいボンネットトラックや中国製の“上海”が走りまわり,さらに膨大な数の自転車と,時には荷馬車も加わります。その上,自転車はほとんど信号を気にかけないのですから,大事故が起こらないのが不思議なくらいです.
 僕らの目には混乱と映っても,実は調和がとれているのかもしれませんね.
 ともかく建物の工事はやたらに多く,そこら中が工事だらけです.
記事に書かれているとおりこの当時の中国は日本と比べ20~30年遅れているような感じだった。このあと猛烈な速度で開発が進んでいくとは中国は眠れる獅子だった。
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北京の秋葉原
 MIA発行の「中国パソコンの旅」によれば,市街の北西部の北京大学や清華大学の近く,中関村路と海淀路の交叉するあたりは,電子部品やパソコンなどを扱う店が集まった“北京の秋葉原”だそうです.この情報を出発前に入手した我々は,ショウの取材を終るとまずそこへと向かいました.
 北京の秋葉原は日本のそれのようにごちゃごちゃしたところではなく,自転車や車がのんびりと行き来する4車線ほどの道路の両側に,電気関係に限らずいろいろな店が並んでいます。パソコンショップやパーツショップの数もそれほど多くなく,数軒程度のようです.
 最初に見つけたのは、中国科学院計算所新技術出?(達筆で読めませんでした)展公司.どうやらIBMの代理店のショフレームらしく、中にはIBM PC/XT,ATが十数台並び,若者達がてんでにさわっていました「ひょっとしたら講習を受けていたのかもしれません).製品の販売はしていないということでしたが,参考のためにIBM PCとカラーディスプレイのシステムの価格をうかがうとおよそ2万5000元(1元は約40円)という答えが返ってきました。中国の人の平均月収は60~100元程度ときいていますので,やよりパソコンは個人が買える代物ではないようです。
 続いて、窓に描かれた“80287"の文字をたよりに飛び込んだのはパーツショップ.パソコン本体に扱っていないものの,メモリやI/0を始めとする各種のボード,生ディスケット,CPUやメモリチップなどを扱っています。品有えは決して豊富ではありませんが,一通りのものに手に入ります.Z80は21元,8087は1027元,なんと80287は2100元でした。生ディスケットは,マクセルの5インチ2HDが10枚34元,3.5インチ2HDは35元でした。その他,カンバンにもカシオの文字が見えるように,カシオの時計やキーボードなども展示,販売していました.
 もう1軒のパーツショップでは,なぜかチップの入ったショウケースの中に,電源やプリンタリボンなどと共に電気掃除機が並んでいたのにはおどろきました.ただ,この店では“日本から来た"と言ったとたんにお店の方の表情が堅くなり,写真もとらせてもらえませんでした。やはり,中国と日本の関係にはまだ,むずかしいものがあるようです.
 最後にたずねたのは,今回訪問した中でも一番大きかった中国科学技術院技術産品東方営業斤電脳部.広さも,他の店のおよそ2倍ほどもあったでしょうか,品揃えも結構豊富でしたが,やはり主力はIBMPCとそのコンパチ機のようです.ただこの店には日本製のパソコンが売られていて、懐かしいPC8001mkIIの新品に出会うことができました.その他の製品としては、はやくもPS/2のModel60(6万5000元)や同50(5万5000元)が売られていたのには驚きました。ココム違反にはならないのでしょうか.ちなみに,うわさの中国製PCコンパチ“長城”には,最後まで出会うことはできませんでしたが,10MHzの8086を搭載した香港製らしいSuper PCというコンパチ機は1万2000元で売られていました.
 また,ここではソフトや書籍(マニュアル)も扱っていました.ソフトはCやFORTRAN,PASCALといった言語やデータベース,スプレッドシートなど,日本でもおなじみのものが並んでいましたが,ディスクはすべてコピーしたもののようでした。ちなみに,dBASEIIIplusの価格は500元マニュアルの類は付属ではなく、書籍として販売されている中国語ものを別に求めて利用するシステムで,価格は5~20元程度です.
 この店でものすごく親切に相手をしていただいたので,つい長居をしてしまいました.店を出る時にふと下をみると,なんとタライに入った金魚を売っていたのには,本当におどろきでした.
 時間の都合もあって,すべてのショップを見てまわることはできませんでしたが,目にしたパソコンはIBM PCとそのコンパチ機ばかりでした.ただし,ショウの会場に展示してあったような,中国語化されたものは見当たらなかったようです.当然,その要求は強いはずなのですが…….ただ,ハードディスクやストリーマといった大容量の外部記憶装置もたくさん展示されていました.また,中国製のチップを探してみたのですが,見当たりませんでした.
 もうひとつおもしろかったのは,我々が身振り手振りを交えてお店の人とコミュニケーションし始めると,すぐに人だかりがしてしまうということです.このあたりには観光客があまりこないためでしょうか.中国では労働者は2交替,3交替が普通だそうで,そのせいか昼間でも暇そうな人を見かけます.そういう人々が集まってきて、なんとか助けてくれようとしたり,やじうまになったりするのです.
価格とかみると中国でパソコンを趣味でやるなんてとんでもないことだと。これなら一般には普及しないだろう。したがって、私が、パソコン関係の業界に日本に追いつくなんてないだろうと思っていたのも仕方がないことだと思う。
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さて、この次は?
 続いては,市の中心部にある大商店街の話をする予定でしたが,残念ながら誌面が尽きてしまいました.お許しをいただいて,この続きは次号でお話ししたいと思います.なお,読者の皆さんへのプレゼントとして,少々おみやげを持ってきました。詳しくはP.270の今月のプレゼントをごらんください.再見.
(吉田)


写真をみると今の中国がいかに凄いかわかる。中国の人口を示し中国が巨大市場だと西側にアピールして自らは先進国ではなく発展途上国であると長い間言って油断させ、それにまんまと乗った西側がバカなのだ。今は、金で発展途上国を植民地化(昔香港、マカオで中国がされた長期貸借権設定)するということをしている。私は、35年前、現在のような状況を全く想像できなかった。中国をバカにしていた。

編集部からが我が意を得たりだったのでスクラップする。
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システムのバランスを見る

 先月号でも予告したとおり,9月にはデータショウをターゲットとした新製品の発表が相次いだ。その詳細は本誌の特集で述べたが,いずれにせよ,80386マシン,互換機,ラップトップという3つがキーワードだったと言えるだろう.なかには,東芝が海外で発表したT5100のように,AT互換,386,ラップトップと,これらのキーワードを集約したようなマシンまである.
 ところで最近,「32ビットマシンの登場がパソコン界に与えるインパクトは何ですか」という取材を受けた.しかし、僕自身,インパクトと言えるほど大きな衝撃は受けていない.先にも書いたように,32ビットは今回のキーワードの一つである.とはいえ,これらは米国で,昨年から今年の前半にかけて具体化しており,今回は,単にその状況を追いかけただけ,とも言えるのである.
 32ビットマシンの登場に何の意味もないのかといえば,もちろんそんな事はない.ハードウェアの高性能化は,短期的にもユーザーにとってプラスだし,今回のようなCPUの基本的な処理能力の向上は、最終的には,パーソナルコンピュータのイメージそのものの変化までもたらすものと思われる.ただ,気になることがあるとすれば,それは、米国に比べ,国内でのハードディスクの普及が,いま一つであるということだろう.
 かつてオーディオ少年であった頃よく言われたのは,システム全体のバランスが重要だということだアンプ,プレイヤー,スピーカーのどれか一つだけを高級品に置き換えても,ほかとのバランスが合わなければ,効果が出ないばかりか,ほかのユニットの粗が目立ってしまうというのである.
 これをパーソナルコンピュータに置き換えてみると,CPU,OS,補助記憶,ディスプレイ,プリンタといったユニットの総合的なバランスが重要だということになる.多くの読者も気づいていることではあろうが,老婆一心であえて言わせてもらえば,16ビットマシンをフロッピーベースで使っている方なら,32ビットに目を向ける前に,ハードディスクを考慮するのも悪くはないはずだ.
 最近のラジカセやコンポステレオの音を聞いても,バランスが重要だということに納得がいくそうした意味では,いよいよ低価格化するハードディスクの動向も,32ビットマシンと同様に,気になるところだろう.
(土田米一)

私は286マシンの次は486マシンを買った。386マシンはバイパスした。記事にあるように286マシンにHDDを接続して使っていた。最初はウィンテクの40Mbytes、次がTEXAの 100Mbytes。ハードディスクがないマシンなんて使えないと思っていた。

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