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PC98XL^2,FMR-70HD,NEWS(月刊ASCII 1987年11月号7)緊急レポ [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

EXPRESS特別企画は最新機種緊急レポートだった
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まずは、PC98XL2,FMR-70HD,NEWSをスクラップする。
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 日本電気がPC-9801シリーズの最上位機種として発売したのが,PC-98XL2(ダブル)である.このネーミングを見ても分かるとおり,XLシリーズの上位に位置するもので,CPUが80286から80386になったものだ。そして,XLと同様に,PC9801シリーズの流れを汲むノーマルモードと,XAから引き継いだハイレゾモードを持っている.ただし,モデルは40Mbytesのハードディスク内蔵タイプだけで,XL2のようなFDタイプは用意されていない.
 CPUは16MHzの80386で,メモリアクセスは1ウェイト入っている.80387はオプションで用意されており,これまでの8087や287と同様,内蔵のCPUボード上にソケットのみ設置されている形である.また,8MHzのV30も搭載しており,ノーマルモードでのみ利用可能である.2つのCPUとハイレゾ(H)/ノーマルモード(N)の関係は,表2のとおりとなった.
 動作クロックの変更がなくなったので,本体前面の切り替えスイッチも無い.

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「このネーミングを見ても分かるとおり」とあるが、ネーミングからはダブルは2台ということだろう。つまり、PC-98XL2とは1つの筐体に2台のパソコンを埋め込んだマシンだと。35年後では、CPUパワーが余っているので仮想マシン(VM,Virtual Machine)で実現できることが1枚のマザーボードに本当に2つのCPUと2つの回路を埋め込まねばならなかった。それを実現した日電は凄いと思った。
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このメモリ増設方法が摩訶不思議だった。当時メモリは高価だった。2M単位で増設だから14.5Mbytesまで増設可能とするためにはこうならざるを得なかったのだろう。それに比べ今使っているこのマシン16G×2枚の32Gbytesがなんと簡単に使えるのだろうか。ありがたいものだ。
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価格が凄まじい。本体のみでPC-98XL2が98万8000円、FMR-70HDが98万円。35年前パソコンマニアはどれだけ金持ちだったのか。とはいうものの知人の中にこれらのマシンを買った人はいなかった。
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ディスプレイ、マウス他を加えるとPC-98XL2が183万9000円、FMR-70HDが193万円。
車が買えるではないか。
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ソフトウエアの目玉がOS/2とは予想は大外れだった。OS/2職場の分析装置の制御パソコンに搭載されていたものがあったけど、私は使ったことがない。
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このころはまだWindows Ver. 2だった。私が初めて使ったのは Windows 3.1 だった。だが、PageMaker を使っていたときは、良く落ちたものだ。
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FMR-70HDはこの写真くらいしか内容がなかった。
まとめ部分をスクラップする。
比べてみると…

 システムの価格を表4に示す.FMRの方が,メモリボードが高価な分,システム価格が高くなっているのがわかるが,基本的に,この2機種は機能,システムとも,非常によく似ている.ハードディスクを40Mbytesも内蔵しているにもかかわらず,マウスが未だにオプションだし,高解像度のディスプレイはともに20万円以上もする.
 本体価格を見ると,まず日本電気では,20MbytesのHD内蔵のPC-98XLmodel4が83万5000円だから,386とHD20Mbytes,メモリが512Kbytes分で15万3000円高くなった計算になる.メモリを始めとする周辺チップも,高速アクセスに対応しているはずだから,かなり安い感じはする(逆にいうと,XLが高かったのかもしれないが).-富士通は,FMR-60HDが72万5000円だから,386とHD20Mbytes,メモリ1Mbytesで,25万5000円の差だ.ただし,XLが10MHzの286を搭載していたのに対し,60は元が8MHzの286だから、安くて当然だが、
 ほとんど同時期に、同じスペック,同じ価格で登場したこの2機種,日本語MS OS/2も同時に発売の予定である.どちらに軍配が上がるか不明だが,とりあえず来月号では、ベンチマークテストを行い,さらに詳しくレポートしていく予定である.
どちらかに軍配が上がったのか?どちらも大して売れなかったのではなかったか?まあ、35年前パソコンは信じられないくらい高かったということだ。

ソニーのNEWSについての記事があった。
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冒頭部分をスクラップする。
 昨年10月に発表されたソニーのNEWSは,OSに日本語対応のバークレー版UNIX,Xwindowを採用し,ネットワークを重視した設計のものを低価格で提供したため,急速に普及,国内ワークステーションのトップシェアを確立した。
NEWSは売れたが、UNIXじゃね。
写真をスクラップする。
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最後のまとめ部分をスクラップする。
 このNEWSは,ソニーの主力コンピュータであり,DTP分野を切り口に情報処理分野などにさらに深く参入しようとするソニーの戦略的商品であるといえるだろう。
ソニーの主力パソコンだというが、生き残ったという記憶がない。この後どうなったのか。




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