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特別企画98互換マシンEPSON PC-286(月刊ASCII 1987年5月号6) [月刊アスキー廃棄(スクラップ)]

特別企画で98互換機のEPSON PC-286が取り上げられていた。

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結局この互換機は販売を取り下げたのだが一応スクラップしておく。
まずは写真から
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互換性について面白い記事があったのでスクラップしておく。
ASCII1987(05)c02_PC-286_互換性_W334.jpg
これによるとNECのPC-9801VMとPC-9801VXの互換性より、PC-286の方が高いとある。
これはPC-9801シリーズの弱点である、スピードが遅い8086を使っているにも関わらず高速、高性能を実現しようと物理アドレスを使うなどしてコードを工夫して、そのマシンでしか動かないようなプログラムが結構あったからである。かくいう私も高速性を口実にPC-9801VXでしか動かないコードを書いて悦に入っていた。凄いなと感じるプログラムは機種依存のことがあった。とにもかくにも8086は低性能だったのでコードを工夫するしかなかった。同じ動作をするコードを書いても考えなしでレジスタの選択をしたため「君はわざと遅くするコードを書いているのかい?」と皮肉を言われることがあった。

著作権関係でコラム記事をスクラップしておく。
互換マシン時代の到来と著作権問題
 アメリカ市場では,1985年にシェア40.5%を占めていたIBM PCが,互換マシンの台頭によって1986年にはシェア29.5%となるといったニュースが伝わっている.
 PC-286を発売したセイコーエプソン,PC-9801シリーズの日電も含めて,日本のメーカーのうち富士通など一部を除くほとんどが,海の向こうでは互換マシンメーカーである.
 そうした事情から,PC-9801シリーズの互換マシンが登場するという噂はかねてからあった。昨年春にはトムキャットコンピュータが98互換マシンを完成したと発表.発売にはいたらなかったが,秋には98互換とIBM PC互換を同時に実現するアーキテクチャを完成し,メーカーにライセンス提供すると発表した。
 また,今回のセイコーエプソンの他にも,シャープをはじめとして数社が98互換マシン発売の準備をすすめているとも言われる.
 また98互換マシンの登場によって,日本のパーソナルコンピュータの状況はどのように変化するであろうか.アメリカ市場においては,シェアの点ではIBM PCは,低価格のPCクローンや互換マシンに喰われた形になっているが,販売台数の点ではIBM PCも数を伸ばしている。互換マシンの登場によって市場が活性化し、ユーザー層が拡大したとの見方が強い。
 また,98互換マシンの登場については、考慮しておかなければならない点がもう1つある.それは,IBM PCの日本語対応が比較的早い時期に実現されるのではないかという観測である。つまり,98を中心とした国産マシンに対するIBM PCの図式もありうるということである.
 さて,今回マシンそのものよりも話題となったのは,BIOS(基本入出力システム)を中心としたファームウェアの著作権の問題だろう.当初3月9日に予定されていたマシンの発表が,日電との接触の結果延期され,13日になって突然発表されるといった経緯もある.
 BIOSの著作権に関しては,ちょうど松下のIBM PC互換マシン,FX-8000がシアトル税関で著作権侵害の摘発を今年1月に受けた事件が話題になったばかりである。
 しかし,アプリケーションソフトウェアと異なり,BIOSのようなファームウェアの著作権については,IBMが厳しい態度をとっているのに対し,法的に明確な解釈があるわけではない.BIOSのような非常に基本的な制御プログラムを実行するものは、誰が書いても類似し,創作性は認められないとする見方もある.
この時期の日本国内のパソコン事情は結構面白い。
2000年代に入って中国の著作権侵害が問題になっているが、この時代を知っている者にとってはクローンパソコンの歴史は繰り返すのだなという感じだ。

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